効果的なテストを作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 適切なテストを作成するためのベストプラクティスをいくつか挙げる。
- 素晴らしいテスト問題の作成に着手する。
テストとは?
イネーブルメントサイトの各単元にはテストが必要です。特定の学習目的を扱った単元を思い出してみてください (たとえばこの単元です)。学習者が単元を終了したときには、新しい知識やスキルを習得しているはずです。目的を達成したことを確認できるように、学習者が単元で得た情報をどれだけ覚えているかを確かめる問題をいくつか出します。
この単元では、多肢選択式の適切なテスト問題を作成する方法について説明します。例として、Pure Aloe のコンテンツ作成者であり、単元のテスト作成を担当している Cindy の作業を見てみましょう。
Cindy は単元で説明した内容がテストの問題に反映されるように、テスト問題を学習の目的に対応させます (そして、単元のコンテンツが学習の目的を達成する内容であることを確認します!)。
以下に、テスト問題のいくつかの方式を示します。
受講者に評価してもらう
評価式問題では、学習者に単元で学習した情報を応用してシナリオを評価し、適切なアクションを選択してもらいます。受講者が判断するために必要な情報が単元で説明されている必要があります。
以下は、単元の終わりに記載された評価式問題の一例で、有益なフィードバックの特徴について説明しています。
Chang は 1 対 1 ミーティングで Jane に次のようなフィードバックを行いました。「あなたにいくつかのフィードバックがあります。昨日のチームミーティングではよくやりましたね。あなたのお陰で議題が明確になりました。」Chang が自身のフィードバックを向上させる最適な方法はどれですか?
- フィードバックを遅滞なく伝える。
- フィードバックに建設的な批判を交える。
- フィードバックを公開フォーラムで伝える。
- Jane の行動について詳しく説明する。
ユーザーに分析/識別してもらう
学習者に分析や識別を求める問題も、評価式問題とよく似ています。ただし、アクションを選択する代わりに学習者は学習した内容を活用して問題をいくつかの部分に分割します。
メモ: 内容を記憶して思い出すだけの問題ではないほうが、受講者がコンテンツに積極的に取り組むようになることが判明しているためこうした問題のほうが好ましいと私たちは考えています。
以下は、単元の終わりに記載された分析式問題の一例で、Salesforce のデータ型について質問しています。
Universal Containers には Shipping Container (輸送用コンテナ) というカスタムオブジェクトがあります。各レコードに、コンテナに対応する輸送装置の種別を示す必要があります。この要件を満たすデータ型はどれですか?
- チェックボックス
- 複数選択リスト
- 数式
- テキストエリア
問題文の作成
設問の軸となるのが問題文で、その解答の選択肢をいくつかリストします。
問題文の作成上の注意点
- 問題をできるだけ簡潔にする。状況の詳しい説明や余分な情報は必要ありません。
- 完全な文にする。
- 否定的な言い回しを含む問題文を避ける (「次のうち、…でないものはどれですか?」「…ですが、この例外となるものはどれですか?」)。「ない」「除く」「のみ」のような言葉によって受講者が解釈を誤ることがあります。
- 問題が、単元で説明した概念に沿ったものであることを確認する。
- ひねった質問や極めて複雑な質問はしない。すべての問題が公平であることを確認する。
解答の選択肢の作成
関連性が高く効果的な選択肢を作成するために、次のガイドラインに従います。
- 各問に、解答の選択肢を 4 つ以上設ける。
- どの問も正解は 1 つにする。
- 問題ごとに正解の順番を変える。たとえば、正解が常に選択肢 C であるということがないようにします。
- 解答の選択肢の文法を統一する。ある選択肢が体言止めの場合は、残りの選択肢もそれに合わせます。
- 「上記のすべて」や「上記のいずれも該当しない」は避ける。受講者が混乱する可能性があります。
- どの選択肢も同じぐらいの長さにする。一番長い選択肢が常に正解とは限らないようにしてください。
多肢選択式問題には不正解の選択肢が必要です。一番困難な作業が不正解の考案であることも少なくありません。不正解の選択肢を簡単に作成する魔法の処方箋はありませんが、モジュールや主題に関する知識を有する誰かとブレーンストーミングをすることが役立つ場合もあります。明らかに間違いである、複雑すぎる、ばかばかしい選択肢は回避します。
上記は従うべき一定の一般則ですが、効果的なテストを作成する方法を詳しく知りたい場合は、「リソース」セクションを参照してください。
まとめ
このモジュールでは、Pure Aloe がコンテンツ戦略に基づいてトレイル、モジュール、単元、テストのドラフトを作成する方法を見てきました。多くの情報を吸収しましたね。次は、「Trailmaker Content の基本」モジュールを受講することをお勧めします。このモジュールでは、コンテンツ作成者がドラフトをイネーブルメントサイトのアプリケーションである Trailmaker Content に取り込み、ライターが公開する実際のトレイル、モジュール、単元、テストを作成する方法を説明しています。