CRM Analytics の設定について学ぶ
学習の目的
- CRM Analytics とは何か、なぜ独自の設定があるのかを説明する。
- CRM Analytics が有効な Developer Edition 組織にサインアップする。
不可能を可能にするには時間がかかる
DTC Electronics 社の Salesforce システム管理者として、突飛な依頼を受けることにも慣れてきましたが、今回は別格です。直属の上司である IT 統括責任者が、年次エグゼクティブ戦略会議に出席した後、あなたのオフィスにやって来ました。上司は、Salesforce 上に構築された CRM Analytics というアプリケーションに大きな期待を寄せていると言います。
「社内全体のビジネスインテリジェンスを CRM Analytics に移行する予定であり、それによって業務が一変する」ということです。CRM Analytics の導入により、事業部門のマネージャーの分析が容易になるだけでなく、市場における DTC の競争力も向上するものと思われます。「顧客に対する理解がこれまで以上に深まり、データを基にマネージャーがすばやく判断を下せるようになります。」
上司から、来週月曜日までに全社で CRM Analytics を使用できるように設定することを指示されます。すでに木曜日であるため、難しい作業には時間がかかり、不可能な作業を可能にするにはさらに時間がかかると告げ、水曜日まで待ってもらえれば、なんとかなると交渉します。
上司は 2 日間の延長を受け入れ、オフィスを後にしますが、それでも十分な時間はありません。大変な約束をしてしまいました。
Trailhead がレスキュー
心配いりません。Trailhead が救いの手を差し伸べます。このモジュールでは、組織に CRM Analytics を設定する方法を見ていきます。手順の中にいくつか直感的でないものがあることを認識しておく必要がありますが、CRM Analytics の設定が概して単純明快であることがわかるでしょう。大切なのは一歩ずつ進んでいくことです。設定方法を習得したら、新しいユーザーや新しいプロジェクトで同じ手順を繰り返し、すばやく設定できるようになります。
この作業が、社内の人々にとってどれほど重要かを認識します。この設定作業は、DTC が CRM Analytics のプラットフォームとアプリケーションを導入する第一歩です。設定し終えたら、あなたや DTC の他の Salesforce システム管理者が次のことを実行できます。
- DTC の Salesforce データおよび外部データを CRM Analytics にインポートして、すべてを一度に分析する。
- 上記のデータを明確に視覚化するダッシュボードを構築する。
- CRM Analytics ダッシュボードを使用してデータを探索し、ビジネスに関する質問の答えを見い出したり、今まで気付かなかった質問に対する答えを見つけ出したりする。
最終的には、統括責任者は喜び、社内の人々にも大いに感謝されます。CRM Analytics の視覚化や操作しやすいインターフェースを使い始めれば、これまで分析に使用してきたツールのことをあっという間に忘れてしまいます。CRM Analytics では、アナリストの結果を待つのではなく、ユーザーが自分で作業をしていきます! つまり、セルフサービスの分析です。ユーザーは、CRM Analytics からデータに基づくインサイトを得て、業務をより迅速かつ正確に遂行することができます。
Developer Edition 組織で CRM Analytics を試す
CRM Analytics が有効な無料の Developer Edition 組織にまだサインアップしていない場合は、この時点でサインアップします。この組織は、学習中のスキルを練習できる安全な環境です。この Trailhead モジュールを受講する場合は、この組織が必要です。この組織には以下のサイトから、サインアップできます。
https://trailhead.salesforce.com/promo/orgs/analytics-de
この組織およびサインアップ方法についての詳細は、「CRM Analytics Data Integration Basics (CRM Analytics データインテグレーションの基本)」モジュールの「データジャーニーの開始」を参照してください。