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権限の割り当て

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • CRM Analytics の権限セットライセンスの目的とその割り当て方法について説明する。
  • ユーザー権限を参照して、CRM Analytics 機能に対するユーザーのアクセス権を判断する。
  • ユーザーに権限を割り当てるためのカスタムプロセスとクイックプロセスの両方を理解する。

CRM Analytics を設定する

このトレイル用に用意された Developer Edition (DE) 組織では、このステップが自動的に行われます。CRM Analytics はすでに有効になっているため、何もする必要はありません。会社の本番組織では、アプリケーションメニューから CRM Analytics を初めて開いたときに、[CRM Analytics] ボタンが表示されます。設定プロセスを開始するときに、このボタンをクリックしてチームで CRM Analytics を有効にします。DE 組織ではすでに行われているため、次のステップに進むことができます。

ユーザーに CRM Analytics を使用する権限を付与する

ここでは、CRM Analytics へのユーザーアクセス権の設定について詳しく説明します。DTC の Salesforce システム管理者として、すべてのユーザーに適切なレベルのアクセス権が付与されていることを確認する必要があります。たとえば、ユーザーの中には参照のみの権限で事足りる人もいれば、データフローを更新したり、アプリケーションを新規作成したりする必要のある人もいます。

ユーザーには、適切な権限が割り当てられるまで、CRM Analytics アプリケーションが表示されません。CRM Analytics ライセンスを購入したら、クイックまたはカスタムのいずれかの権限割り当てプロセスを実行できます。クイックプロセスでは、デフォルトの権限セットをユーザーに割り当てることができます。作業をすばやく完了できますが、制御はあまりできません。

カスタムプロセスでは、必要な作業は増えますが、割り当てる権限をきめ細かく制御できます。次の手順が含まれます。

  1. CRM Analytics 権限セットライセンスをユーザーに割り当てます。
  2. ユーザーに必要なすべての権限を含む権限セットを作成して、ユーザーに割り当てます。
CRM Analytics が有効な DE 組織には、あなたと Laura Garza の 2 人の有効ユーザーがいます。この両方のユーザーに対して基本プロセスとカスタムプロセスの両方を実行しましょう。まず、権限セットライセンスと権限セット、そしてこの両者の役割を覚えておく方法について説明します。

権限セットライセンスと権限セット: 両者は別物

「権限セットライセンス」 (PSL) は名前が長いうえ、「権限セット」と混同されがちです。けれどもこの 2 つは別物で、CRM Analytics を設定するときは明確に区別しておく必要があります。

カスタムプロセスに従う場合、まず権限セットライセンスをユーザーに割り当てます。PSL によって一連のユーザー権限が組織で有効になりますが、あなたが最初にあることをしないとそれらは割り当てられません。

「あること」とは、権限セットの作成です。PSL で有効になった特定の権限から、割り当てる権限を選択して権限セットに追加します。次に、その権限セットをユーザーに割り当てます。

クイックプロセスでは、作業ははるかに単純です。CRM Analytics Platform ライセンスに付属する事前作成済み権限セットのいずれかを割り当てるだけです。(基本の権限割り当てでは、権限セットライセンスを気にする必要はありません)。

最低限覚えておくこと

ここではたとえを用いて、わかりやすく説明します。PSL はパスポートのようなものです。パスポートによって旅行する権利が与えられますが、適正なビザがなければ CRM Analytics の偉大な領地を訪れることができません。権限セットはビザのようなものです。3 日間の観光ビザ、就労ビザ、学生ビザなど、各種のビザを取得することができ、その種類によって何ができるのかが決まります。旅行者にパスポートとビザの両方が必要であるのと同様に、CRM Analytics ユーザーにも PSL と権限セットが少なくとも 1 つずつ必要です。

CRM Analytics 権限セットライセンスで有効化されるユーザー権限

PSL によって、ユーザーにどの権限を割り当てることができるかが決まります。割り当てることができるのは、ユーザーの PSL に含まれている権限のみです。

DE 組織には、CRM Analytics Plus ライセンスが付属し、次をはじめとする数々のユーザー権限を割り当てることができます。

  • 「CRM Analytics ダッシュボードの作成および編集」
  • CRM Analytics アプリケーションの作成
  • 「CRM Analytics データフローの編集」
  • 「Manage CRM Analytics (CRM Analytics の管理)」
  • 「外部データの CRM Analytics へのアップロード」
  • 「Use CRM Analytics (CRM Analytics の使用)」
メモ

一部の Analytics アプリケーションには、独自の PSL および関連するユーザー権限があります。追加のライセンスとユーザー権限は、Salesforce ヘルプに記載されています。

カスタムかクイックか、権限セット割り当て

カスタム設定プロセスとクイック設定プロセスのどちらに従うか、どう判断すればよいのでしょうか? それはどの程度制御するかによります。CRM Analytics でユーザーができること、できないことを詳細に制御する必要がある場合は、カスタムを使用します。一方、ユーザーに CRM Analytics 機能にアクセスするためのフル権限を提供する場合は、クイックを使用します。

ほとんどの場合、クイックオプションで必要なものが揃います。CRM Analytics Platform ライセンスには、デフォルトで 2 つの権限セット (「CRM Analytics Plus User (CRM Analytics Plus ユーザー)」と「CRM Analytics Plus Admin (CRM Analytics Plus 管理者)」) が付属します。ユーザー権限セットには、「Use CRM Analytics (CRM Analytics の使用)」など、ユーザーが使用を開始するのに必要な権限が含まれます。管理者権限セットには、CRM Analytics ソリューションの構築に必要となる幅広いユーザー権限が含まれます。

チームのメンバーが必要とする CRM Analytics アクセスレベルを慎重に検討する必要がある場合は、カスタムオプションを使用します。ユーザーによっては「Use CRM Analytics (CRM Analytics の使用)」という単純な権限以上の権限が必要になる場合があります。たとえば、データをインポートしたり、ダッシュボードやアプリケーションを作成したりするユーザーなどです。他にも、デフォルトの管理者権限セットで付与される権限より限定された権限のセットが必要なユーザーがいるでしょう。CRM Analytics ダッシュボード、レンズ、およびデータセットには機密情報が含まれることがあるため、どのユーザーが何を参照できるかを十分に考慮してください。

このすべてに気後れしそうな方のために、CRM Analytics では両方のプロセスのガイド付きステップを用意しています。[設定] から、[クイック検索] ボックスに「Analytics」と入力して、[使用開始] を選択します。

では、両方のプロセスのしくみを簡単に見ていきましょう。最初はカスタムです。

メモ

ここに記載されている名前や表示ラベルは、CRM Analytics が有効になっている各自の Developer Edition 組織に表示されるものと一部異なる場合があります。けれども、ここで説明する原則や手法は、各自が使用するどの組織にも適用されます。

  1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに Users と入力し、[ユーザー] を選択します。
  2. 自分のユーザー名をクリックします。
  3. ユーザーの詳細ページが表示されます。[権限セットの割り当て] セクションまでスクロールダウンします。[権限セットの割り当て] セクションではなく、PSL のセクションが表示されていることを確認します。これらは間違えやすいので注意します。ユーザーに割り当てられた PSL を示す PSL セクション。
  4. 問題なくライセンスが割り当てられているようです。CRM Analytics 権限セットライセンス (Analytics Platform) があります。他にもライセンスを所有している可能性があります。
  5. 興味がある方は、[割り当ての編集] をクリックして、使用可能な他のライセンスを確認してみます。ただし、変更はしないでください。このモジュールのすべての課題を完了するためには、最新の PSL が必要です。次に、この組織のもう 1 人の有効なユーザーである Laura Garza を見てみましょう。
  6. 1 ~ 5 のステップを繰り返しますが、今回はあなたのユーザー名ではなく、Laura Garza のユーザー名をクリックします。
  7. Laura の PSL を参照します。次のように表示されます。Laura に割り当てられた PSL を示す PSL セクション。Laura の権限セットライセンスも問題なく割り当てられているようです。ただし、Laura はシステム管理者ではないため、CRM Analytics へのアクセスが制限されています。Laura の PSL に関連付けられた権限セットは、本人のアクセス制限が反映されたものになっています。詳しく見てみましょう。
  8. Laura のユーザーページの [権限セットの割り当て] セクションまでスクロールアップします。
  9. Laura に割り当てられた権限セットをクリックします。Laura への PSL の割り当て。
  10. 権限セットページの [システム] セクションまでスクロールダウンして、[システム権限] をクリックします。[権限セット] ページの [システム権限] リンク。

[システム権限] ページには権限の長いリストが表示され、そのほとんどすべてが選択解除されています。かなり下のほうまでスクロールすると、「Use CRM Analytics (CRM Analytics の使用)」権限と [Use CRM Analytics Templated Apps (CRM Analytics テンプレートアプリケーションの使用)] の横にチェックが入っているのがわかります。 

その説明どおり、これは参照のみの権限のため、割り当てが正しいことがわかります。Laura にはシステム管理者権限がありません。

Laura や他のユーザーに追加の権限が必要な場合はどうすればよいでしょうか? 次のような方法で対処できます。ブラウザーの [権限セット] ページで「CRM Analytics」を検索します。ほとんどのブラウザーでは、Command+F キーの組み合わせを使用し、「analytics」と入力します。ページをスクロールしながら、すべての強調表示された CRM Analytics 権限から Analytics Trailhead Explorer に追加可能なものを確認します。

または、新しい権限セットを作成することもできます。

  1. [設定] で、[権限セット][新規] の順にクリックします。
  2. [表示ラベル] 項目に「Example Permset」 (権限セット例) と入力します。
  3. [ライセンス] メニューから [CRM Analytics Plus] 権限セットライセンスを選択し、[保存] をクリックします。
  4. [システム権限] をクリックします。

有効な CRM Analytics ユーザー権限がすべて表示されます。[編集] をクリックし、権限セット例に追加する権限を選択し、保存してカスタム権限セットを作成できます。この権限セットをユーザーに割り当てることができます。

ここでは新しいユーザーを有効にする必要がないため、この操作は行いません。とはいえ、これでカスタム権限を使用して CRM Analytics に対するユーザーのアクセス権を細かく制御する方法を理解できました。次は、クイックプロセスを見てみましょう。

基本権限セットを使用する

まだ [設定] の [ユーザー] 領域が表示されているはずです。

  1. [ユーザー] をクリックします。
  2. 自分のユーザー名をクリックします。
  3. 名前のすぐ下の [権限セットの割り当て] をクリックします。
  4. ページ上部の [権限セットの割り当て] で、すでに 1 つの権限セットが割り当てられていることがわかります。[割り当ての編集] をクリックします。
  5. リストの先頭に、CRM Analytics Platform ライセンスに含まれるデフォルトの権限セット (「CRM Analytics Plus Admin (CRM Analytics Plus 管理者)」と「CRM Analytics Plus User (CRM Analytics Plus ユーザー)」) が表示されています。
  6. 各セットに含まれる権限を見てみましょう。左端の [設定] パネルで、[権限セット] を右クリックし、新しいウィンドウでリンクを開きます。
  7. 開いたウィンドウで、[CRM Analytics Plus 管理者 (CRM Analytics Plus 管理者)][システム権限] の順にクリックして、その権限セットに含まれるユーザー権限を表示します。次に、[戻る] を 2 回クリックして、[CRM Analytics Plus User (CRM Analytics Plus ユーザー)] 権限セットについて同じ操作を実行します。
  8. 最初のウィンドウ (ステップ 5) で開いたままの [権限セット] 画面に戻ります。権限セットに含まれている権限を確認できたので、いずれかの権限セットを選択し、[追加] 矢印をクリックして [有効化された権限セット] リストに追加します。

[保存] をクリックすると、自分にその権限セットと含まれる権限が割り当てられます。また、権限セットライセンスも自動的に自分に割り当てられるため、そのための手順を省くことができます。同じプロセスに従って、デフォルトの権限セットを組織の他のユーザーに割り当てることができます。はるかに簡単になったでしょう? しかも、どのユーザーがどの CRM Analytics 機能にアクセスできるかも制御できます。

CRM Analytics では、チームのメンバーに権限セットを割り当てる方法を選択できます。他の機能を有効にして CRM Analytics 環境を拡張できます。次に、その方法について説明します。

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