CRM Analytics 機能を選択して有効化する
学習の目的
ユーザー向けの機能の有効化
ユーザーごとにそれぞれニーズが異なります。API を使って作業したいという人もいれば、Experience Cloud サイトとの共有を望む人もいます。また、CRM Analytics の探索をダウンロードできるようにしたいという人もいるでしょう。CRM Analytics の設定を担当する Salesforce システム管理者であるあなたは、こういった機能をすべて使用したいと考えています。この単元では、あなた自身およびユーザーが必要とする機能を有効にする方法について説明します。
データのサムネイル表示または非表示
携帯電話をロックしても、メールやカレンダーの情報が表示されるように設定できることをご存知ですか? 常に表示したいコンテンツがあるかどうかによって、この機能を有効または無効にすることができます。CRM Analytics でも同様に、機能を有効にするかどうかを検討できます。レンズやダッシュボードを表すアイコンを使用して、基盤となるデータのプレビューを表示することができます。この場合、ユーザーがホームページやアプリケーションページでレンズやダッシュボードを見つけやすくなりますが、その一方で、機密情報が表示される可能性があります。
システム管理者は、これらのアイコンによってデータが表示されるようにするかどうかを設定できます。汎用アイコンを、すべてのレンズおよびダッシュボードのコンテンツのプレビューサムネイルに置換することができます。
レンズまたはダッシュボードで使用するデータセットに行レベルセキュリティが適用される場合でも、プレビューサムネイルに制限対象の行のデータが表示されることがあります。行レベルセキュリティ制限は、レンズまたはダッシュボードまでクリックした場合にのみ有効になるためです。行レベルセキュリティやセキュリティ述語が何のことかわからなくても心配いりません。これらについては次の単元で説明します。
プレビューサムネイルを有効にするには、次の手順を実行します。
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに
Analytics
と入力し、[設定] を選択します。 - [Show preview thumbnails for all lenses and dashboards (すべてのレンズとダッシュボードのプレビューサムネイルを表示)] を選択します。
- [保存] をクリックします。
Experience Cloud の CRM Analytics を有効化する
共有は楽しいものです! Experience Cloud ユーザーが Experience Cloud パートナーや顧客と CRM Analytics アプリケーションを安全に共有できるようにするには、おわかりのとおり、最初に Experience Cloud ユーザーに適切な PSL を割り当ててから、正しい権限セットを割り当てる必要があります。
もちろん、CRM Analytics を設定しても、新しい Trailhead DE 組織にはそれを Experience Cloud で共有できるような活発な Experience Cloud サイトがありません。すでに Experience Cloud が設定されている独自の組織を使用している場合は、サイトメンバーに Experience Cloud の Analytics 権限セットライセンスを割り当て、「Experience Cloud ページでの Analytics の表示」権限を含む権限セットを作成して、サイトメンバーに割り当てることが考えられます。
CRM Analytics からのダウンロードを有効化または無効化する
ユーザーが探索結果をダウンロードできるようにしたいと思うことがあります。探索をダウンロードできれば、ユーザーが適切な時点のスナップショットを保存したり、他の探索と比較したり、データを他のツールで操作したりすることができます。
ユーザーは、レンズの探索およびダッシュボードウィジェットから結果を画像 (.png)、Microsoft® Excel® (.xls)、カンマ区切り値 (.csv) ファイルのいずれかの形式でエクスポートできます。
ユーザーに「Analytics データをダウンロード」を含む権限セットを割り当てます。この権限を持つユーザーがダッシュボードウィジェットから [ダウンロード] を選択すると、ダウンロードオプションが表示されます。
ユーザーがデータを CRM Analytics からダウンロードできるように設定する手順は、次のとおりです。
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに
権限セット
と入力し、[権限セット] を選択します。 - [Example Permset (権限セット例)] 権限セットを選択して、[システム権限] を選択します。
- [編集] をクリックし、[Download CRM Analytics Data (CRM Analytics データをダウンロード)] がまだ選択されていなければ選択します。
- [保存] をクリックします。
ダッシュボードウィジェットのアノテーションの有効化
ユーザーから、ダッシュボードを作成中に簡単にコラボレーションする方法について質問を受けることがあります。たとえば、ユーザーがウィジェットにアノテーションを付けて、デザインや結果について相談することを望んでいる場合があるとします。
すぐに対応できます。この優れた機能を Salesforce システム管理者が有効にできることはご存知ですね。それを実行するだけです!
アノテーションを使用すれば、ユーザーがダッシュボード内で話し合うことができます。ダッシュボードや Chatter に投稿されたコメントを使用して、ダッシュボードウィジェットにメモを追加できます。アノテーションを使用すると、ダッシュボードを表示したまま会話ができるため、データやその視覚化について効率的に話し合いを進めることができます。CRM Analytics ダッシュボードのアノテーションはネイティブで Chatter と統合されているため、コメントを受け取ったユーザーに自動的に通知が送信されます。Chatter でその通知をクリックすると、CRM Analytics のダッシュボードに直接移動します。便利ですよね?
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに
フィード追跡
と入力し、[フィード追跡] を選択します。 - [Analytics アセット] を選択します。
- [フィード追跡の有効化] を選択します。
- [保存] をクリックします。
Analytics REST API の有効化
DTC のシステム管理者であるあなたは、自社のエンジニアリングチームが組織のデータセット、レンズ、ダッシュボードにプログラムでアクセスできれば利便性が高まることを認識しています。同チームはすでに API (アプリケーションプログラミングインターフェース) を使用して、あらゆる処理の自動化を構想しています。チーム内の頭脳明晰なメンバーは、自社ブランドのアプリケーションを作成して AppExchange で販売することも考えています。
ごく少数の果敢な人にのみ API へのアクセスを許可する場合は、対象ユーザーに「API の有効化」権限を割り当てます。この方法では、組織の全員に API へのアクセス権を付与することがありません。
他方、全員にアクセス権を付与することが望ましい状況では、この設定を選択して、個々のユーザーの「API の有効化」権限を上書きし、すべての Analytics ユーザー (Experience Cloud ユーザーを含む) に Wave API へのアクセス権を付与します。
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに
Analytics
と入力し、[設定] を選択します。 - [すべてのユーザーに Wave API へのアクセス権を付与] を選択します。
- [保存] をクリックします。