Salesforce データを CRM Analytics に抽出する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- データ同期で実現できることを説明する。
- データプレップレシピを使用して Salesforce データでデータセットを作成する。
- データマネージャーで新しいデータセットが監視および検証する。
Salesforce データの抽出の概要
営業リーダーチームのために必要なデータの CRM Analytics への取り込みの最初のステップが完了しました。営業リーダーチームは、経営陣が新しい CEO と会うときに、営業の業績についてプレゼンテーションを行いたいと考えています。ただし、CSV データは必要なデータのほんの一部にすぎません。営業リーダーチームが関心を持っているデータは、すでに Salesforce 内の商談オブジェクト、取引先オブジェクト、ユーザーオブジェクトにあります。ここでは、この Salesforce データを CRM Analytics に取り込みます。
データ同期で Salesforce オブジェクトを同期する
データ同期を使用して、Salesforce のデータとリモートデータを CRM Analytics データマネージャーに抽出します。データマネージャーに抽出すると、収集したデータを接続されたオブジェクトとしてレシピで操作することができます。
CRM Analytics で、[データマネージャー] をクリックします。
- データマネージャーで、[Connections (接続)] オプションをクリックします。
- SFDC_LOCAL 接続の右にあるドロップダウンをクリックして、[オブジェクトを編集] をクリックします。
- オブジェクトのリストで、[Account (取引先)]、[Opportunity (商談)]、[User (ユーザー)] が選択されていることを確認します。[Save (保存)] をクリックします。
- SFDC_LOCALドロップダウンから、[今すぐ実行] を選択して、オブジェクトを同期します。このアクションでは、SFDC_LOCAL 接続にあるすべてのオブジェクトに対してデータ同期が実行されます(または、[All Connections (すべての接続)] 画面から各オブジェクトを検索し、各オブジェクトの横にあるドロップダウンから [データ同期を実行] を選択して、個別に同期を実行することもできます)。
- 左側のペインで、[ジョブ監視] をクリックして、同期の進行状況を確認します。選択した各オブジェクトはキュー内のエントリです。
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をクリックし、ジョブが終了するまでビューを繰り返し更新します。これで、Salesforce オブジェクトが接続されたオブジェクトとして同期されました。
Salesforce オブジェクトをレシピのダイレクトデータとして接続する
ここまで、データ同期を使用してデータをデータマネージャーに取り込み、レシピでさらに処理する方法を確認してきました。レシピの詳細については次のセクションで説明しますが、今のところは、Salesforce オブジェクトをダイレクトデータとしてレシピに取り込むこともできることを理解しておいてください。このオプションは少数のオブジェクトを操作する場合を対象にしているものであり、パフォーマンス上最適なのはレシピに追加する前にオブジェクトを同期することです。ダイレクトデータは、レシピで使用したり、絞り込んだり、接続されたオブジェクトに変換したりすることができます。
オブジェクトをダイレクトデータとしてレシピに取り込むには、入力ノードをレシピに追加するときに、データオプションのリストからダイレクトデータを選択します。ダイレクトデータは、入力データのリストにこのアイコン で表示されます。
Salesforce データを使用してレシピを作成する
ここで、抽出した Salesforce オブジェクトがどのように関連しているかを考えてみましょう。Salesforce システム管理者であるあなたは、商談には取引先とユーザーへの参照関係があることを知っています。Salesforce で商談レコードを作成するときには、商談の項目値を入力し、関連する取引先レコードやユーザーレコードの項目値を参照します。
同様に、データセットを作成するときは、レコードではなく行を作成します。最初に検討することは、各行のデータの単位を定義することです。データの専門家はこれをデータセットの粒と呼んでいます。後で説明しますが、これは異なるソースからのデータを結合するときに重要な概念です。この例では、データセットの各行が商談になりますデータセットには、商談オブジェクトに関連するオブジェクトのみを含めることができます。ここでは、取引先オブジェクトと ユーザーオブジェクトを関連付けます。取引先には複数の商談を指定でき、これはユーザーも同様です。ただし、1 つの商談に複数の取引先やユーザーを関連付けることはできません。取引先とユーザーが商談と一対一の関係であるため、これが関連付けのルートであることがはっきりわかります。
取引先オブジェクトと商談オブジェクトを結合するには、データプレップレシピを使用します。レシピを使用すると、複数のデータソースからのデータを結合することができます。これには、次のセクションで説明するように、外部データも含まれます。データをバケット化したり、数式項目を追加したり、項目値を変換してデータを整理したりすることも可能です。また、対象データセットを作成する前に、不要な項目を削除したり、行を絞り込んだりすることもできます。
ローカル Salesforce データを使用してレシピを作成するには、まず取引先オブジェクトと商談オブジェクトの入力ノードを作成します。レシピを作成するときに、ユーザー入力ノードを追加します。各ノードで、組み合わせたデータセットに含める項目を選択します。CRM Analytics で新しいデータセットの適切な行に適切な値を追加するには、互いに「一致」する項目で結合する必要があります。一致させる項目は、結合キーと呼ばれます。
取引先と商談では、取引先 ID に同じデータが共有されているため、このデータを関連付けることにします。この項目は、取引先では ID と呼ばれ、商談では取引先 IDと呼ばれています。ユーザーと商談は同じ所有者 ID を共有しています。この項目は、ユーザーではユーザー ID と呼ばれ、商談では所有者 ID と呼ばれています。
ローカル Salesforce データを使用してレシピを作成する手順は、次のとおりです。
- [データマネージャー] の左側のペインで、[レシピ] をクリックします。
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[新規レシピ] をクリックします。
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[入力データを追加] をクリックします。
- 左上で、[External Connected Objects (外部接続オブジェクト)] と [CRM Analytics Datasets (CRM Analytics データセット)] の選択を解除し、[Salesforce Objects (Salesforce オブジェクト)] のみが表示されるようにします。
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[Opportunity (商談)] の横にあるボックスをオンにします。右側のペインで、レシピに含める項目を選択できます。[Opportunity (商談)] の選択された列のリストを使用すると、どのデータがレシピに含まれるかを制御できます。レシピでの作業中に列を非表示にしたり削除したりすることができますが、ここではこの画面から行います。
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[Name (名前I] の横にあるボックスを 2 回クリックして、すべての列の選択を解除します。[Name (名前)] をクリックして、項目を並び替えて選択します。
- AccountId
- Amount (金額)
- CloseDate
- Created Date (作成日)
- Id
- Name (名前)
- OwnerId
- StageName
- 左側のデータセットのリストで、[Account (取引先)] の横にあるボックスをオンにします。
-
[Name (名前)] の横にあるボックスを 2 回クリックして、すべての列の選択を解除します。[Name (名前)] をクリックして、項目を並び替えて選択します。
- BillingCity
- BillingCountry
- Id
- Industry (業種)
- Name
- OwnerId
- Sic
- データ型
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[Next (次へ)] をクリックします。
- 取引先のプラス (+) アイコンを商談アイコンにドラッグします。
- [ノードを接続] メニューから、[結合] を選択します。線を [取引先] から [商談] までドラッグすると、[商談] がデータセットの粒 (各行のデータの単位) であることが示されます。
- [結合キー] セクションで、取引先を各商談と照合するキーが適切に選択されていることを確認します。
- Opportunity: AccountId
- Account:Id
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[Apply (適用)] をクリックします。
- [結合] ノードの横にあるプラス (+) アイコンをクリックします。
-
[結合] をクリックします。
- [結合する入力データを選択] 画面が開きます。[External Connected Objects (外部接続オブジェクト)] と [CRM Analytics Datasets (CRM Analytics データセット)] の選択を解除し、[Salesforce Objects (Salesforce オブジェクト)] のみが表示されるようにします。[Related Objects (関連オブジェクト)] 列から、結合できるオブジェクトに関するヒントが得られます。
- ユーザーオブジェクトの横にあるボックスをオンにします。
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[Name (名前I] の横にあるボックスを 2 回クリックして、すべての列の選択を解除します。[Name (名前)] をクリックして、項目を並び替えて選択します。
- Id
- Name (名前)
- Title (役職)
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[Next (次へ)] をクリックします。
- この場合も、CRM Analytics の [Join Keys (結合キー)] で正しい値が選択されています。
- Join 0 (結合 0): OwnerId
- User: Id
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[Apply (適用)] をクリックします。ローカルの商談データ、取引先データ、ユーザーデータを結合すると、レシピは次のようになります。
ここまでに行った作業を振り返りましょう。ルートオブジェクトの [商談] と必要な項目を選択しました。また、関連する [Account (取引先)] オブジェクトおよび [User (ユーザー)] オブジェクトと、それらのオブジェクトから必要な項目も選択しました。データセットを作成すると、各行が商談を表し、関連する取引先レコードと所有者ユーザーレコードからの項目が含まれます。
このレシピからデータセットを作成するには、[Join 1 (結合 1)] ノードの横にあるプラス (+) アイコンをクリックし、出力ノードを追加します。
- [書き込み先] で、まだ選択されていなければ [データセット] を選択します。
- [データセットの表示ラベル] に、「Opportunities_with_Accounts_and_Users」と入力します。
- [データセット API 参照名] に、「Opportunities_with_Accounts_and_Users」と入力します。
- [アプリケーションの場所] で、[Sales Performance Datasets (営業パフォーマンスデータセット)] を選択します。
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[Apply (適用)] をクリックします。
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[保存して実行] をクリックします。
- 保存するよう求められたら、レシピを Opportunities_with_Accounts_and_Users として保存します。
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[データマネージャーに戻る] をクリックします。
- 左側のペインで、[ジョブ監視] をクリックし、レシピの進行状況を確認します。
- レシピの状況が [キュー] または [実行中] と表示される場合は、 をクリックして、ジョブが完了するまでビューを繰り返し更新してください。
2 つのデータセットの作成が正常に実行されました。SIC Descriptions データセットには、CSV ファイルから抽出されたデータが含まれています。Opportunities_with_Accounts_and_Users データセットには、Salesforce 組織のオブジェクトから抽出されたデータが含まれています。次のステップは、この 2 つのデータセットのデータを結合することです。これらのすべてのデータを 1 つのデータセットから探索できるようにする必要があります。データ準備フェーズに進みましょう。
リソース