比較テーブルを使用した計算
探索の目標
この単元では、今後数か月間の販売合計に占めるデジタルメディア販売の割合を予測することを目標とします。大局や動向を把握するためにはグラフが極めて有効ですが、見解を裏付けるうえで実際の数値に勝るものはありません。コンテスト計画を提案するときにこの両方があれば、役員を説得できる可能性が高まります。
この目標は、CRM Analytics で計算する方法という初出の概念を紹介することです。比較テーブルは、数回クリックするだけで計算できる効率的なツールです。
販売合計に占めるデジタルメディア販売の割合の計算
(デジタルメディア販売数 / 販売合計数) x 100
これらの数字を使用して、計算を実行しましょう。
比較テーブル
- をクリックします。
- [テーブル比較] を選択します。
アイコンにマウスポインターを置いたときに示されるとおり、比較テーブルは列ベースの視覚化です。これは以前に表示された視覚化と異なります。列ごとに独自の条件と基準があり、一部の列は計算に使用できます。また、各列に適用されるグルーピングを 10 個まで追加できます (これについては後述します)。
列 A: 成立商談 - すべて
- [データ] タブで、[行数] をクリックします。
- 左にある [合計] 集計関数を選択します。
- 右にある [#] (金額ではなく数量) 基準を選択します。
- 一方の条件は、過去数か月間と今後数か月間です。
- もう一方の条件は成立商談です。
- [# 合計:] の横にあるメニューコントロール (v) をクリックします。
- メニューで、[条件を追加] を選択します。
- [完了予定日] を選択します。
- [カスタム] を選択します。
- [絶対的な日付範囲] タブを選択して、[次の値の間] を選択します。
- [開始] 項目を、今日より 3 か月前の「2020 年 9 月 10 日」に設定します。(前述のとおり、この例の今日は 2020 年 12 月 10 日です。)
- [終了] 項目を、2 か月後の「2021 年 2 月 10 日」に設定します。
- [追加] をクリックします。
- 2 番目の条件を追加するには、[# 合計:] の横にある [v] をクリックし、[条件を追加] をもう一度選択します。
- [成立] を選択し、[true] を選択して、最後に [適用] をクリックします。
- [# 合計:] の横にある [v] をクリックし、今回は [この列を編集] を選択します。
- [列ヘッダー] 項目に、「All_Sales」 (すべての販売) と入力します。
- [適用] をクリックしてから、[閉じる] をクリックして編集パネルを閉じます。
列 B: 成立商談 - デジタルメディア
- [列] の下の [All_Sales (すべての販売)] (列 A の新しい名前) の横にあるメニューコントロール (v) をクリックします。
- [列をコピー] を選択します。コピーされた列が作成されると、作成元の列からすべての条件と基準がコピーされます。簡単でしょう。「商品ファミリー」「次の文字列を含む」「Digital Media (デジタルメディア)」という条件を列 B に追加します。
- 2 番目の [All Sales (すべての販売)] (列 B) の [v] をクリックして、[条件を追加] を選択します。
- 検索項目に「商品」と入力し、[商品ファミリー] を選択します。
- [演算子] プルダウンメニューで [次の文字列を含む] を選択し、[値] リストから [Digital Media (デジタルメディア)] を選択して、[適用] をクリックします。
[データ] パネルはスクロールできます。2 番目の列に 3 つの検索条件があることが示されているはずです。ここで、列の名前を「Digital Media」 (デジタルメディア) に変更します。
- [列] の下の 2 番目の [All_Sales (すべての販売)] (列 B) の横にあるメニューコントロール (v) をクリックします。
- [この列を編集] を選択します。
- [列ヘッダー] 項目に、「Digital_Media」 (デジタルメディア) と入力します。
- [適用] をクリックして、[閉じる] をクリックします。
これで計算をする準備ができました!
列 C: 成立商談の割合 - デジタルメディア
- [列] の下の [# Digital_Media (デジタルメディア販売数)] の横にあるメニューコントロール (v) をクリックし、[列をコピー] を選択します。
- 新しい列のメニューコントロール ([v]) をクリックし、[この項目を編集] を選択します。
- 列ヘッダーを「% Digital_Media」 (デジタルメディア販売の割合) に変更します。
- [数式] 項目に、上で定義した数式「B/A」を入力します。
- 形式に、[割合] を選択します。
- [適用] をクリックして、[閉じる] をクリックします。
比較テーブル内のグループ化
- [データ] タブで、[グループ化単位] の下にあるプラス記号 (+) をクリックします。
- [完了予定日] を選択します。
- [年-月] を選択します。
クエリは完了月ごとのグルーピングを行い、すべてのグループに対して各列の結果が表示されます。これらの数値から、デジタルメディア販売が今月 (今日は 12 月 1 日です!) は急増しているものの、ここ最近は芳しくないことがわかります。そして、1 月は再び下降傾向にあるようです。
DTC では、デジタルメディアの販売目標を達成し、家庭市場と教育市場の商品シェアを拡大させる必要があります。チームの他のメンバーを説得するために、数値を図表に変換してみましょう。
結果を棒グラフで表示する
- [% Digital_Media (デジタルメディア販売の割合)] 列をコピーします。
- [列] の下の新しい列で、メニューコントロール (v) をクリックし、[列を書式設定] を選択します。
- [列] プロパティで、[横棒として表示] を選択します。
テーブルの一部をこのように視覚化すると、デジタルメディアの売上のポイントを効率的な方法で明らかにすることができます。
次のステップは、今月の成立案件を増やす方法を見出すことです。けれども時間がありません。今すぐタクシーに飛び乗って空港に向かわなければならないため、デスクトップでこれ以上探索を続けることができません。次のモジュールでは、携帯電話に切り替えて調査を続行する方法をご紹介します。
モバイル対応の準備
- デジタルメディア販売ランキング表。上位の営業担当からのベストプラクティスを共有するために活用できます。
- デジタルメディア販売の下降を示す時系列グラフ。
- デジタルメディア販売の割合の経時的な推移を示す比較テーブル。
おめでとうございます。バッジ獲得に値する内容を学習しました。今は、タクシーの待ち行列に並んでいるかもしれませんが、仕事はこれで終わったわけではありません。しかし、オフィスに戻るまで待ってもいられません。そこで、次のモジュールでは、モバイルデバイスでデータを探索する方法を学習し、外出先からアクションを実行できるようにします。データ探索の新しい世界が開けるでしょう。準備はいいですか?