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データの時系列分析

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。
  • データのグルーピング、絞り込み、視覚化を管理する。
  • データを理解して適切に検索条件を適用する。

探索の目標

CRM Analytics と、このツールを DTC に役立てる方法がわかってくるにつれ益々楽しくなってきます。あなたは CRM Analytics を使用した過去のデータ探索に基づいて、販売インセンティブとなるボーナスコンテストの実施を検討しています。そのためには、商品販売の経時的な動向を知る必要があります。データはすぐそこにあるため、CRM Analytics で詳しく検証して質問の答えを見つけようと考えています。ここでは、その方法をみていきます。

この単元では、過去数か月間の販売状況が経時的にどのように変化しているかを確認することを目標とします。また、探索の対象をデジタルメディアに絞り、今後数か月間にボーナスコンテストを実施する妥当性を検証します。では、データからどのようなことがわかるか見てみましょう。

日付によるグループ化

時間の経過に伴ってデジタルメディアの販売がどのように伸びているかを知るために、商談と商品情報が含まれる [DTC Opportunity (DTC 商談)] データセットを開いて探索します。
前の単元で説明したように、デフォルトの探索状態では、クエリは行数で集計されていて、グルーピングや条件は設定されていません。My DTC Sales アプリケーションに戻り、[DTC Opportunity (DTC 商談)] データセットを開いて、新しい探索を開始します。ここでは、デジタルメディアの販売数に関心があるため、次の手順を実行します。
  1. [棒の長さ][行数] をクリックして基準を変更します。
  2. 集計関数リストから [Sum (合計)] を選択します。
  3. 基準に [#] (番号記号) を選択すると、商談の商品数が表示されます。
次に、商談を月ごとにグループ化します。日付によるグルーピングは、通常のディメンションによるグルーピングとは動作が多少異なります。
  1. [棒] の下にあるプラス記号 (+) をクリックします。リストの先頭に [日付] ディメンションが表示されます。
  2. [完了予定日] をクリックします。
  3. 選択リストから [年-月] を選択します。

[日付] 選択リストでは、年、四半期、年-四半期などによってグループ化できます。[四半期] を選択すると、すべての年にわたってすべての四半期が合わせてグループ化されます。[年-四半期] によってグループ化すると、まず年によってグループ化され、次に各年の四半期ごとにグループ化されます。[年-月] によってグループ化すると、まず年によってグループ化され、次に月ごとにグループ化されます。

メモ

カレンダー年と会計年度が異なる場合、CRM Analytics がデータセットにカレンダー日付項目だけでなく会計日付項目も生成できるようにすることができます。データパイプラインを、会社の会計年度カレンダーに合わせてカスタマイズできます。詳細は、Salesforce ヘルプの「データセットの日付処理」を参照してください。

日付の相対的および絶対的な条件

完了予定日の値が昨年のものもありますが、関心があるのは今日から過去 3 か月間と今後 2 か月間だけです。この例では今日の日付を 2020 年 12 月 10 日とします。
日付を絞り込むには、次の 2 つの方法があります。
  • 現在に対して相対的。実際の時間に基づいて動的に条件を設定できます。相対的な年から相対的な日までを設定できます。これは、最新の総計値を得るための強力な方法です。
  • 絶対的な日付範囲。固定の日付条件です。ここでは、この方法を使用します。
過去 3 か月間から今後 2 か月間までの間に完了した (または完了する) 商談を表示するように、完了予定日の条件を追加します。今日が 2020 年 12 月 10 日であるとして、2020 年 9 月 10 日から 2021 年 2 月 10 日までの商談を検索します。
  1. [検索条件] タブで、[検索条件] の下にあるプラス記号 (+) をクリックします。
  2. [日付] カテゴリで [完了予定日] を選択します。
  3. [カスタム] を選択します。
  4. [絶対的な日付範囲] タブをクリックします。
  5. [次の値の間] を選択します。
  6. [開始] 項目で、カレンダー記号をクリックし、2020 年 9 月 10 日を見つけて選択します。項目に「9/10/2020」と入力することもできます。
  7. [終了] 項目で、同じ作業を繰り返し、2021 年 2 月 10 日を選択します。 
  8. [追加] をクリックします。

日付に最適な視覚化の選択

棒グラフは、比較にはよいツールですが、時系列の進展を表示するには向いていません。日付でグループ化する場合には、タイムラインが役立ちます。
  1. [グラフ] ボタン をクリックしてグラフギャラリーを開きます。
  2. タイムライングラフを選択します。
メモ

グラフギャラリーでタイムラインにカーソルを置くと、ポップアップテキストでタイムライングラフの要件が表示されます。

商談の進展が時系列に表示されました。さらに成立または不成立の商談数を確認してみましょう。タイムラインにはもう 1 つグルーピングを追加できます。
  1. [データ] タブで、ラインの下にあるプラス記号 (+) をクリックします。
  2. [成立] を選択します。

今後数か月で完了する商談が減少するように思われます。結論を出す前に、詳細を調べ、表示されている内容が正確かどうか確認しましょう。

データについて

グラフをよく見ると、やや気になる点があります。今月より後に完了する商談が表示されています (前述のとおり、この例の今日は 2020 年 12 月 10 日です)。実際、[完了予定日] には、完了が見込まれる将来の日付を設定できます。つまり、完了したすべての商談ではなく、完了日を設定したすべての商談を見ていることになります。クエリをもう少し絞り込む必要があります。
最初に、完了した商談が Salesforce にどのように表示されるかを説明しましょう。完了した商談は、次の 2 つのディメンションで表されます。
  • 完了した商談 — 完了後は true、進行中は false になります。
  • フェーズ — 商談が完了した時点で [不成立] または [商談成立] になります。
ここで contains 条件を使用して、「完了」を含むすべてのフェーズ名に絞り込みます。
  1. [検索条件] タブで、[検索条件] の下にあるプラス記号 (+) をクリックします。
  2. [フェーズ] ディメンションを選択します。検索項目に「フェーズ」と入力すると、このディメンションをすぐに見つけることができます。
  3. [次の文字列と一致する] をクリックしてドロップダウンリストを開きます。
  4. [次の文字列を含む] を選択します。「次の値を含む」条件を実行する検索値を入力する項目が表示されます。
  5. 「完了」と入力します。
  6. [適用] をクリックします。

これで、1 つの条件を使用した複数の値が含まれるようになりました。このような条件はさまざまな場面で役立つと思われるため、覚えておいてください。

レンズの焦点を絞る

では、デジタルメディアの販売数をさらに詳しく検証していきましょう。
  1. [検索条件] の下にあるプラス記号 (+) をクリックします。
  2. [商品ファミリー] ディメンションを選択します。
  3. [次の文字列と一致する] をクリックしてドロップダウンリストを開き、[次の文字列を含む] を選択します。
  4. 「digital media」 (デジタルメディア) と入力します。
  5. [適用] をクリックします。
この検索条件をタイムラインに適用すると、デジタルメディアの販売数が大幅な下降傾向にあることがわかります。デジタルメディアの販売向上のためのコンテストを開始する絶好のタイミングです。

レンズに探索した内容を保存する

デジタルメディアの経時的な販売傾向を知りたいと思い、CRM Analytics を使用したところ、下降傾向にある可能性が判明しました。できるだけ早くデジタルメディア販売コンテストを開始する必要があります。探索した内容をレンズに保存して、この発見を同僚と共有できるようにしましょう。
  1. [Save (保存)] をクリックします。
  2. タイトルに「D02 - Digital Media Opportunities Evolution / Time」 (D02 - デジタルメディア商談の変化/時間) と入力します。
  3. [私の探索] を選択します。
  4. [保存] をクリックします。

探索の続行

この単元では、次の作業を実行する方法を学習しました。
  • 日付によってグループ化する。通常、年-四半期、年-月、年-週、年-月-日など、2 つ以上の属性が使用されます。
  • 日付によって絞り込む。絶対的または質問を行った時点に対して相対的に指定します。
  • 時系列の視覚化によって日付のグルーピングを正しく表示し、2 番目のグルーピングを追加する。
  • contains 条件を使用してディメンションを絞り込む。
  • ディメンションで選択された項目にレンズの焦点を絞り込む。

次の単元では、比較テーブルを使用して計算を行う方法を学習します。デスクトップ探索のバッジ取得に向けた最後の単元です。

リソース

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