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アプリケーションで CRM Analytics を加速する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。
  • 事前作成済み CRM Analytics アプリケーションをビジネスに生かす方法を理解する。
  • CRM Analytics プラットフォームと事前作成済み CRM Analytics アプリケーションがどのようなものかを説明する。
  • CRM Analytics を備えた特別な Developer Edition 組織にサインアップする。

データに光を当てる

夜道の街灯の下でよつんばいになって探し物をする男の話をご存知でしょうか。通りかかった女性が、何をしているのかと尋ねます。「鍵束を探しているんですよ。」と答える彼。女性は「どのあたりで落としましたか?」と尋ねます。彼は堂々と答えます。「そっちの隅のあたりですよ。」女性はさらに尋ねます。「それならどうしてこのあたりを探していらっしゃるの? ここは歩道の真ん中じゃありませんか。」彼の答えはこうです。「こっちの方が明るいのでね。」

明るい場所で鍵束を探す

データの分析を行うなら、明るい場所でビジネスインテリジェンスを探す方が簡単です。隅の暗がりに目をこらしても、データの専門家でもない限り、探し当てることは困難です。事前作成済み CRM Analytics アプリケーションは複雑さを軽減し、Salesforce データに光を当てます。

データに光を当てる

CRM Analytics アプリケーションがあれば、Salesforce データを自動的に取り込んだ既成のダッシュボードを使ってすぐに分析を行うことができます。最小限の設定で、重要業績評価指標 (KPI) を示すベストプラクティスダッシュボードを作成できるので、ビジネスの状況を即座に確認し、データを視覚的に捉え、こうして得られたインサイトに基づく迅速な行動をとることができます。

Saels Wave ダッシュボードのアクションメニュー

Salesforce システム管理者の終わりなき業務

あなたは、タブレット、携帯端末、その他のハードウェアデバイスの大手プロバイダーである DTC Electronics 社を長年担当する Salesforce システム管理者です。たいていのことは経験済みだと思っているあなたのもとに突然、社内の関係者たちから CRM Analytics アプリケーションに関する問い合わせが殺到するかもしれません。特に CEO は興奮した口調です。昨日社内ですれ違った時、確か彼はあなたに「そのアプリケーションを使って世界中のあらゆる問題を解決できるそうだね」と声をかけてきました。(笑いを含んだ言い方だった気がするのですが、定かではありません)。

他の多くの会社でも同様ですが、DTC 社でのあなたの業務は Salesforce のシステム管理だけではありません。あなたはビジネスアナリスト、プロジェクトマネージャーでもあり、時には顧客との会合もこなさなくてはなりません。組織の中で、ユーザーの最終的なニーズをあなたよりも正確に予測できる人がいるでしょうか? また、あなたより適切に CRM Analytics アプリケーションをロールアウトできたり、使用を開始したチームからさらに詳細なニーズをくみ取ることができたりする人がいるでしょうか? あなたは社内の一人ひとりのユーザーに懐中電灯を手渡します。そして、会社のデータの中に潜むインサイトまでユーザーを案内します。

チームの成功はあなたの働きにかかっています。鍵となるインサイトをデータの中から迅速に見つけ出し、アクションを起こせるかどうかがチームの成否を決めることはご存知のはずです。CEO は CRM Analytics アプリケーションが DTC のビジネスインテリジェンスの未来形だと明言しています。そのため、あなたはすぐに行動に移す必要があります。

このトレイルでそれができるようになります。ここでは CRM Analytics アプリケーションとは何か、CRM Analytics プラットフォームとの関連、設定方法、使用方法を学びます。その過程で、アプリケーションと CRM Analytics プラットフォームを深く理解するための主要な原則と用語をいくつか学びます。

CRM Analytics アプリケーションとは?

CRM Analytics アプリケーションは、Salesforce データに関するわかりやすいストーリーを紡ぎ出します。このストーリーは、数々の企業の顧客関係管理を支援してきた Salesforce の長年の経験に基づいて作られたものです。データの概要を視覚的に表示する既成の対話型ダッシュボードによってストーリーをつかむことができます。Salesforce のセールスアプリケーションである Sales Analytics は、Sales Cloud からのデータを使用してストーリーを紡ぎ出します。Service Analytics も、Service Cloud データを使用して同様の処理を行います。Event Monitoring Analytics では Salesforce のイベントログからデータを取り込みます。このようにして、Salesforce にすでに保存されているデータを使用し、ビジネスの状態を明らかにします。こうしたデータを高機能なアクションに結び付け、新しいビジネスを迅速に進めるのにも役立ちます。

アプリケーションの設定は簡単です。ほとんどのアプリケーションには、便利な設定ウィザードが含まれます。ウィザードには、データの使用方法に関するいくつかの簡単な質問が表示されます。あらかじめ用意された回答のとおりに進むか、または自由に回答を選んでください。アプリケーションによっては、ウィザードを使用せずに数回クリックするだけで作成できるものもあります。面倒な作業は CRM Analytics がすべて行いますので、コーヒーでも飲んでひと休みしてください。アプリケーションのデータセット、レンズ、ダッシュボードに不具合があれば、CRM Analytics プラットフォームの強力かつ柔軟性に優れたカスタマイズ機能ですぐに調整できます。

CRMAnalytics プラットフォームといくつかの用語

CRM Analytics プラットフォームがどういうものかご存じない方がいらっしゃるかもしれませんね。CRM Analytics では、組織の中で適切な権限を持つ誰もが、直感的なポイント & クリック操作の視覚的インターフェースを使って、強力なビジネスインテリジェンスにすぐにアクセスできます。Salesforce と同様に安全で、信頼でき、拡張性があり、もちろんモバイル対応です。デスクトップブラウザーやモバイルデバイス (iOS または Android) を使用して、ビジネスを行うために必要な答えをデータから得ることができます。

CRM Analytics プラットフォームがあれば、ビジネスで発生する Salesforce データ、外部ソースのデータ、そしてスプレッドシートさえも 1 つにまとめることができます。チームとして情報を探し、インサイトを発見し、アクションを起こすことが 1 か所でできるようになるのです。

このトレイルで使用する用語をいくつか説明します。
  • ダッシュボード。CRM Analytics では、KPI に命を吹き込む対話型ウィジェットを集約したダッシュボードでデータを探索します。
  • レンズ。データセットのデータから必要なビューを取得するためにレンズを作成します。これはデータを検索するために使用するビジュアルツールで、ダッシュボードを作るためのビルディングブロックです。
  • データセット。レンズとダッシュボードは、データセットに組み込まれています。データセットとは、対話型の探索ができるように特別に形式が設定され、最適化されたソースデータのセットです。
  • アプリケーション。アプリケーションは、関連するダッシュボード、レンズ、データセットの複数のセットを含むコンテナを提供します。

アプリケーションを一から作り上げるには膨大なノウハウが必要です。取り込んだデータを変換し、データからレンズを作成し、ダッシュボードを設計しなければなりません。事前作成済みアプリケーションであれば、手間なく分析を開始できます。既存の Salesforce データに加えて、既成のデータセット、レンズ、ダッシュボードが備わっているのです。これらの機能はプラットフォームに組み込まれているため、CRM Analytics はいつでも即座に力を発揮します。CRM Analytics ライセンスには Sales Analytics アプリケーションが他のアプリケーションと共に付属しています。

さて、説明はこのくらいにしましょう。いよいよ実際にアプリケーションに触れていただきます。このモジュールでは、Salesforce のセールスアプリケーション、Sales Analytics を使います。まず、アプリケーション作成過程を簡潔に見て行きます。その後、チーム全員がこのアプリケーションを使って分析を実行できるように、管理設定手順について学びます。

ここでは Sales Analytics を例として取り上げていますが、ここで学ぶ原則と手順は事前作成済みアプリケーションすべてに共通です。ハンズオンデモで、CRM Analytics アプリケーションをすぐに使用開始する方法と、このアプリケーションで何ができるかを学びます。ここで基本事項を一通り学べば、どの CRM Analytics アプリケーションも使えるようになり、Salesforce データに光を当てることができるはずです。

では始めましょう。

Developer Edition 組織で事前作成済み CRM Analytics アプリケーションを試す

メモ

以前に設定した Developer Edition 組織があっても、このトレイルでは使用できません。必ず CRM Analytics Developer Edition のアカウントに新たにサインアップしてください。このアカウントには、アプリケーションの限定バージョンのライセンスが付属し、この Trailhead モジュール用のサンプルデータが含まれています。

それでは、ログインできるように設定し、アプリケーションでの作業を開始しましょう。

  1. https://trailhead.salesforce.com/promo/orgs/analytics-de に移動します。
  2. フォームに記入します。
  3. フォームに入力したら [Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。メールをチェックするように求める確認メッセージが表示されます。
  4. アクティベーションメールを受信したら、そのメールを開いてリンクをクリックします。
  5. 登録を完了し、パスワードと確認用の質問を設定します。ヒント: ログイン情報を書き留めるか覚えておきます。ログインして操作してみる場合は、login.salesforce.com にアクセスします。
  6. [保存] をクリックします。これで CRM Analytics Developer Edition 組織に新たにログインできるはずです。

これで準備完了です。Salesforce 組織に DTC Electronics 社の販売データが取り込まれ、アプリケーション作成の準備が整いました。

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