CRM Analytics テンプレートの使ってみる
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- CRM Analytics テンプレートによってビジネスにどのような効果があるかを理解する。
- CRM Analytics テンプレートが CRM Analytics アプリケーションを速やかに配布する手段になることを説明する。
- 特別な Developer Edition 組織にログインして、初めて作成したテンプレートを使い始める。
テンプレートを使用して CRM Analytics アプリケーションを配布する
あなたは DTC Electronics 社のシステム管理者です。DTC の Salesforce を初日に設定し、それ以降拡大を続ける Salesforce の実装を管理しています。この業務には、CRM Analytics の管理、つまり、探索、レンズ、データセット、ダッシュボード、さらにはアプリケーションの構築が含まれます。
重要: このモジュールでは、CRM Analytics と CRM Analytics アプリケーションの基本事項を理解している必要があります。必要に応じて、初めに CRM Analytics の基本的なモジュールを受講し、CRM Analytics ヘルプを活用することをお勧めします。この単元の末尾の「リソース」セクションを参照してください。
DTC の CEO があなたを訪ねて来ました。CEO は、あなたが DTC のアナリストグループと一緒に作成した Execs Only という新しい CRM Analytics アプリケーションをとても気に入っています。これは、経営陣が Salesforce の最高レベルのセールスデータから瞬時にインサイトを取得できるアプリケーションです。
CEO はダッシュボードを開きながら「私は Pipeline Performance を毎日使っています」と言い、さらに言葉を続けます。「全体的なパイプを見られるだけではなく、進行中のパイプや我が社で生成したパイプごとに分類して、クローズできるものを見極めることができます。さらには、セールスパフォーマンスとサービスパフォーマンスも 1 つのビューで見られるので便利です。」
CEO は DTC のディストリビューションパートナーのコアグループを対象とした研修でも Execs Only を使用したと言います。
そして「研修中ずっとみんなに Sales Performance ダッシュボードと Pipeline Performance ダッシュボードを見せて欲しいと頼まれ、各自のバージョンを手に入れるにはどうすればよいかと聞かれました」と教えてくれました。「パートナーもその営業チームのパフォーマンスに基づいてこのような最新結果を見ることができれば、営業活動の効率性がはるかに高まるのではないかと感じているみたいです。」
新たな挑戦は、DTC のディストリビューターが同じアプリケーションを使用して販売を管理できるようにするにはどうすればよいかを考えることです。ディストリビューターは、このアプリケーションを各自の組織で使用して、Salesforce データの分析インサイトを得ることを望んでいます。ちょうど CRM Analytics テンプレートについて学習したばかりです。このテンプレートを使用すれば、アプリケーションをパッケージ化して、社内の他のユーザーやパートナーに配布できるようになるということです。顧客に販売することさえ可能です。パッケージを受け取った人は、このテンプレートを使用して、アプリケーションに各自の Salesforce データを搭載した独自のバージョンを作成できます。
そこで CEO にこう伝えます。「すぐにご用意できるものがあります。セールスとパイプラインデータだけの、シンプルなバージョンのアプリケーションはいかがでしょう?」CEO はその提案を気に入りました。
超有能なシステム管理者
このモジュールでは、テンプレートのあらゆる側面について説明します。テンプレートとは何かを確認し、テンプレートを理解するために知っておく必要がある概念を詳しく見ていきます。ビジネスニーズに応じたいくつかのテンプレートのカスタマイズ技法も習得します。そして、強力なユーザー機能を備えたテンプレートにわずかな変更を行った場合にどのように機能するかを詳しく見ていきます。
こうした威力を活用するには、システム管理者の高度なスキルを要します。難度の高い場面では、システム管理者が JSON を使い慣れているか、開発者に協力を依頼する必要があります。ですが、それをする価値は十分にあります。あなたは、DTC の優れたシステム管理者の開発スキルを持ち合わせていないかもしれません。ただし、JSON を使いこなすレベルではなくとも、このモジュールの例は理解できます。各例は、テンプレートの開発を始める第一歩です。
テンプレートを作成することや、テンプレートのファイルを編集することはありません。このモジュールでは、ファイルの概要と、テンプレートをカスタマイズするために実施するプロセスを順を追って説明します。ファイルを見ながら学習を進める場合は、この単元の末尾の「リソース」セクションのリンクからファイルをダウンロードできます。
Developer Edition 組織で事前作成済み CRM Analytics アプリケーションを試す
重要: このトレイルでは、既存の Developer Edition 組織は使用できません。必ず、CRM Analytics Developer Edition アカウントにサインアップする必要があります。このアカウントには、アプリケーションの限定バージョンのライセンスが付属し、この Trailhead モジュール用のサンプルデータが含まれています。
ログインできるように設定して、テンプレートでの作業を開始する手順は、次のとおりです。
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https://trailhead.salesforce.com/promo/orgs/analytics-de に移動します。
- フォームに記入します。
- フォームに入力したら [Sign me up (サインアップ)] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- メールに移動して、有効化メールを探します。そのメールを開いて、リンクをクリックします。
- 登録を完了し、パスワードと確認用の質問を設定します。ヒント: ログイン情報を書き留めるか覚えておきます。
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[保存] をクリックします。これで新しい CRM Analytics Developer Edition 組織にログインできるはずです。
Salesforce 組織に DTC Electronics 社の販売データが取り込まれ、テンプレートの実際の動作を確認する準備が整いました。
けれども、まずは次の質問に解答して「CRM Analytics アプリケーションテンプレートの開発」バッジの獲得を目指しましょう。
リソース
- 「CRM Analytics Basics Trail (CRM Analytics の基本)」トレイル
- アプリケーションで CRM Analytics を加速する
- Deploy CRM Analytics Prebuilt Apps (事前作成済み CRM Analytics アプリケーションのリリース)
- このモジュールのコードのダウンロード。ダウンロードは 2 つのファイルで構成されています。EATP1 は基本的な Template 1 (テンプレート 1) で、次の単元でアプリケーションの作成に使用します。EATP2 は Template 2 (テンプレート 2) で、このモジュールの後半で説明する変更が含まれています。