CRM Analytics ホームを使ってみる
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- デスクトップインターフェースを操作する。
- アプリケーション、ダッシュボード、レンズ、データセットなどのさまざまな CRM Analytics アセットについて説明する。
- CRM Analytics にデータをインポートするさまざまな方法を説明する。
- アプリケーションを作成する。
- CRM Analytics ホームページをカスタマイズする。
- CRM Analytics プレゼンテーションをまとめる。
一緒にトレイルを進みましょう
エキスパートの説明を見ながらこのステップを実行したい場合は、次の動画をご覧ください。これは「Trail Together」(一緒にトレイル) シリーズの一部です。
CRM Analytics を開く
CRM Analytics が有効になった特別な Developer Edition 組織の準備ができたので、次に CRM Analytics を開きましょう。アプリケーションランチャー () で、[Analytics Studio] を見つけて選択します。
CRM Analytics ホームを理解する
CRM Analytics を開くとホームページが表示されます。このページは、Analytics のすべてのアセットを検索して参照できるランチパッドです。アプリケーション、ダッシュボード、レンズ、データセットなどの CRM Analytics アセットに加え、ここから Lightning レポートとダッシュボード、Einstein Discovery モデルにもアクセスします。
ホームページは、以前に表示したアセットに戻ったり、新しいアセットを見つけたりできるように設計されています。CRM Analytics を使い始めるとすぐに、最近参照したもの、お気に入り、その他の関連するアセットがホームページに表示され、簡単にアクセスできます。やがて、ホームページは次のスクリーンショットのようになります。
[あなたにおすすめ] パネルには、最も関連性の高いアセットが動的に表示され、次のカードを含めることができます。
-
[最近更新] には新規の項目と最近変更された項目が表示されます。お気に入りのダッシュボードへの変更や、興味のある新しいダッシュボードに気付かないということはありません。
-
[自分が作成] には最近作成した 3 つの項目が一覧表示されます。また、作成したすべての項目のリストを開くための便利な [すべて表示] ボタンが用意されています。
-
[戻る] は、自分や同僚が頻繁に表示するダッシュボードに簡単に戻れるようにします。
-
[新しい項目を発見] は、ユーザーがまだ表示していないアセットを推奨します。おすすめは、同僚の間での項目の人気度に基づいています。
[私の Analytics] パネルには、最近表示したアセットやお気に入りに登録したアセットが表示されます。
CRM Analytics アセットを参照する
ここで、[参照] をクリックして、CRM Analytics アセットをどのように検索できるか確認しておきましょう。
検索テキストを入力する項目に加え、アセット別、アセットの作成者などの属性別で絞り込みむことができます。
これらのアセットは何でしょうか? 少し時間を取って、CRM Analytics アセットについて説明します。
アプリケーション -- ビジネスの特定の領域専用の分析と答えのセットです。アプリケーションを使用すると、選定されたデータ探索の方法と共に、自発的で深い探索のための強力なツールを提供できます。ダッシュボード、レンズ、データセットを作成した後、アプリケーション内で整理して、アセットを関連性のある順序で提示し、適切なユーザーとグループにアプリケーションを共有できます。
-
My DTC Sales (私の DTC 売上): CRM Analytics を簡単に使用し始めることができるように用意された Developer Edition 組織内のみのサンプルアプリケーションです。このアプリケーションはトレイルの後半で使用します。
- 追加のアプリケーションを作成して、各アプリケーションへのアクセス権を制御することもできます。同僚にアプリケーションへのアクセス権があれば、そのアプリケーション内のすべてのデータセット、レンズ、ダッシュボードを参照できます。たとえば、異なるチームには、ニーズに応じて異なるアプリケーションを作成する場合があります。各チーム用のアプリケーションを作成することで、各部署にカスタマイズされた環境を提供できます。同時に、データセットの行レベルセキュリティによって機密データを保護することもできます。詳細は、『Analytics セキュリティ実装ガイド』を参照してください。
-
私の非公開アプリケーション: このアプリケーションは自分だけに表示されます。[私の非公開アプリケーション] は他のユーザーと共有できません。機密データが含まれるアセットや、まだ公開する準備ができていない作業中のダッシュボードを保存するのに適しています。
ダッシュボード -- ビジネスデータの対話型ビューを表示する選定されたグラフ、メトリクス、テーブルのセットです。これらの要素がいかに有能かに驚くことでしょう。
レンズ -- 保存された探索です。レンズについては、後のトレイルで最初の探索を行うときに詳しく説明します。
データセット -- 対話型の探索ができるように最適化された、特別に形式が設定されたソースセットです。
CRM Analytics をより深く知るために、データについて説明します。
データのインポートと CRM Analytics データセットを理解する
CRM Analytics には、レシピ、データフロー、Salesforce レポートデータのトレンド分析、.csv ファイルなどの外部ファイルからのアップロード、外部データソースへの接続など、Salesforce および外部ソースからデータをインポートする複数の方法があります。データ統合の詳細は、「分析用のデータの統合および準備」を参照してください。
また、CRM Analytics に読み込まれていないデータも操作できます。ダイレクトデータオプションでは、Salesforce オブジェクト、Data Cloud、Snowflake、Google BigQuery などに存在するデータを分析および探索できます。データに対するクエリをリアルタイムで実行し、実行したクエリに基づいてダッシュボードウィジェットを作成することもできます。詳細は、「データに関するインサイトのソースでの直接的な取得」を参照してください。
理解すべき要点は、データからレンズ、ダッシュボード、アプリケーションを作成するということです。ただし、ここではデータが予めインポートされているため、現時点でインポートや接続する必要はありません。そのまま次の作業のアプリケーションの作成に進みましょう。
最初の CRM Analytics アプリケーションを作成する
アプリケーションを使用することにより、ユーザーはデータセット、レンズ、ダッシュボードを整理し、共有を制御できます。
自分のグループのみと共有するレンズをいくつか作成することにします。これらのレンズを [共有アプリケーション] に保存すると組織内のすべての CRM Analytics ユーザーが参照できるため、ここへの保存は避けます。アセットを選定したユーザーのみと共有するために、新しいアプリケーションを作成します。
- CRM Analytics で、右上にある [作成] ボタンをクリックし、[アプリケーション] を選択します。
-
[空白のアプリケーションを作成] をクリックして、[続行] をクリックします。
- アプリケーションの名前として
My Exploration
(私の探索) と入力します。
-
[作成] をクリックします。アプリケーションが作成され、新しいタブに表示されます。
- 同僚がこのアプリケーションの目的や内容を理解できるように、説明を追加します。メニューをクリックし、[Details (詳細)] を選択します。
- [Description (説明)] 項目に、
Let's save our DTC data explorations here
(DTC データの探索をここに保存しよう) と入力します。
-
[保存] をクリックします。
最初のアプリケーションを作成できました。トレイルの後の部分では、このアプリケーションから共有する探索を作成します。ただしその前に、CRM Analytics のホームページとアプリケーションについて学習することがもう少しあります。
CRM Analytics ホームページをカスタマイズする
最初の CRM Analytics アプリケーションを作成し、独自の CRM Analytics ホームページをカスタマイズする準備が整いました。
- まず、[Analytics Studio] タブをクリックします。左側に、検索条件とカスタマイズ可能なビューがあります。
-
[参照] をクリックして、[アプリケーション] タブをクリックするとすべてのアプリケーションが表示されます。
-
[My Exploration (私の探索)] を見つけて、行レベルのアクションメニュー をクリックします。
-
[お気に入り] を選択します。
- 同様に、[My DTC Sales (私の DTC 売上)] アプリケーションをお気に入りに登録します。
- これで、左側のパネルにある [お気に入り] をクリックすると、新しいリストが表示されるようになりました。
CRM Analytics ホームページには、他にもカスタマイズ可能なエリアがあります。
-
通知は、目標または基準のマークの値を達成した場合、上回った場合、下回った場合に CRM Analytics から送信できるアラートです。通知を設定して、目標の進捗状況をホームページから直接追跡できます。通知についての詳細は、次のモジュールの「分析をパーソナライズする」を参照してください。
-
ウォッチリストでは、証券取引所の株価表示のようなスタイルでダッシュボードのメトリクスを追跡できます。ウォッチリストを使用すると、任意のダッシュボードから上位のメトリクスのスナップショットを取得して、ホームページから監視できます。ウォッチリストについての詳細は、「CRM Analytics ウォッチリスト: クイックルック」を参照してください。
-
コレクションはデータのプレイリストのようなもので、複数のアプリケーションに分散されている項目であっても選定、管理、共有できるようにします。コレクションについての詳細は、「コレクションでのインサイトの選定および共有」を参照してください。
CRM Analytics アプリケーションからプレゼンテーションを実行する
CRM Analytics アプリケーションは、ダッシュボードとレンズを実行する場所です。
- まだの場合は、CRM Analytics ホームページで [お気に入り] をクリックします。
-
[My DTC Sales (私の DTC 売上)] をクリックします。アプリケーションの参照ページが開き、アプリケーションのアセットが表示されます。(CRM Analytics ホームページでは、自分のアセットをすべて参照できますが、アプリケーションを参照すると、そのアプリケーションのアセットのみが表示されます)。
-
[アプリケーションを実行] ボタンをクリックします。(最初にアプリケーションが読み込まれなかった場合は、タブを閉じ、次のリンクを使用してもう一度ログインします: login.salesforce.com)
ナビゲーションリストの最初のダッシュボードにアプリケーションが開きます。ダッシュボードの上部には、ダッシュボードとアプリケーションを実行するためのコントロール (追加のオプションのドロップダウンメニューなど) があります。
Analytics Studio でダッシュボードを実行しているときに、次の操作を実行できます。
- ダッシュボードデザイナーでダッシュボードを編集する
- ダッシュボードから共有する
- プレゼンテーションを全画面表示にする
- 通知パネルを開き、ダッシュボードウィジェットに関する通知を作成する
- アノテーションパネルを開き、ダッシュボードウィジェットにアノテーションを付加する (アノテーション機能が設定されている場合)。
- コレクションにダッシュボードを追加する
- 新しいタブにダッシュボードをコピーする
- ダッシュボードのデータに関して自然言語で質問する (対話形式の探索が設定されている場合)
- ダッシュボードの変更されたビューを保存する
- ダッシュボードを初期ビューに戻す
- アプリケーション内の他のダッシュボードやレンズに移動する
- さらに、ダッシュボードへのマネージャーアクセス権があれば、次の操作も実行できます。
- ダッシュボードを保存する
- ダッシュボードを削除する
- ダッシュボードの PDF ファイルを印刷または保存する
- ダッシュボードインスペクターのツールを使用してパフォーマンスを評価する
ダッシュボードを実行中に、さまざまな操作ができます。これらのほとんどについて、このトレイルの中で説明していきます。まずは、アプリケーション内でアセット間を移動する方法とプレゼンテーションを設定する方法について学習しましょう。
- ダッシュボードのタイトルの横にある下矢印をクリックしてナビゲーションリストを開きます。
リストには、アプリケーション内でプレゼンテーションに使用できるダッシュボードとレンズのリストが表示されます。ダッシュボード名をクリックするだけで、プレゼンテーションでダッシュボードが実行されます。DTC 管理者があなたをこのアプリケーションのマネージャーとして設定したため、あなたにはプレゼンテーションを設定するコントロールへのアクセス権があります。
-
[リストを編集] をクリックして、プレゼンテーションを配置します。[選択済みアセット] 列に、プレゼンテーションの順序が表示されます。順序を変更、またはナビゲーションリストに表示されないようにアセットを [選択可能なアセット] 列に移動できます。
-
[Opportunity Details (商談の詳細)] をクリックし、左矢印をクリックします。この時点でアプリケーションを保存すると、商談の詳細を参照するべきでない個人やグループとこのアプリケーションを共有できます。それらのユーザーにはアプリケーションへの閲覧者アクセス権を付与します。他の同僚には、求められるコントロールの度合に応じてエディターアクセス権またはマネージャーアクセス権を付与できます。アプリケーションの共有についての詳細は、「アプリケーションレベルの共有」を参照してください。
-
[Regional Sales (地域営業)] をクリックし、リストの先頭になるように上矢印をクリックします。ナビゲーションリストの並び替えを自由に練習してください。ただし、あまり時間をかけないようにしましょう。マネージャーとのミーティングの前に、次のモジュールで CRM Analytics ダッシュボードについてさらに学習しなければなりません。
- 準備ができたら、[キャンセル] をクリックしてナビゲーションを元の状態に戻します。
CRM Analytics の準備完了
自分をほめてあげましょう! このモジュールでは、CRM Analytics が有効になっている Developer Edition 組織にサインアップし、CRM Analytics 環境に対する理解を深めました。また、独自の共有可能なアプリケーションを作成し、ホームページを設定し、アプリケーションのプレゼンテーションについて学習しました。お疲れさまでした。
ただし、まだ CRM Analytics の機能についての学習は始まったばかりです。後続のモジュールでは、サンプルアプリケーション内のダッシュボードを操作してから、デスクトップとモバイルで実際のデータ探索に取り組みます。
リソース