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発見点の分析

学習の目的

このモジュールを完了すると、次のことができるようになります。

  • 結果を比較する。
  • スプレッドシートを使用して結果を整理する。
  • 結果を分析してトレンド、共通点、および相違点を見つけ出す。

データの山から自分だけの金の針を見つけ出す

前の単元では、ユーザーの観察と面談の方法を学習しました。この単元では、観察と面談で記録したデータを比較、分析することで、面談したユーザーのトレンド、共通点、そして相違点を見つけ出します。

結果の比較

記録した (そしておそらくは文字に起こした) 結果を比較する方法を考えてみましょう。

面談で別の人に記録を依頼していた場合は、記録をよく読んで、書かれていることを確実に理解することが重要です。自分で面談と記録の両方を行った場合でも同様です。記録の一部を確認するために、録音/録画したセッションを見直すこともあるでしょう。

ユーザーの発見点を確認したら、スプレッドシートで整理します。そう、スプレッドシートです。スプレッドシートでデータをきちんと整理すれば、各質問に対するユーザーの答えを見比べることができます。

結果の比較

データスプレッドシートでの作業

スプレッドシートのデータを見るときは、各ユーザーの回答に見られる全体的な共通点と相違点を探してください。スプレッドシートなら、結果の全体にすばやく目を通すことができます。また、面談で記録係を担当したチームの他のメンバーとのデータ共有もスプレッドシートなら簡単です。ベストプラクティスの参考として、スプレッドシートのスナップショットを下記に示します。データをどのように並べればよいかがわかります (このモジュールの「リソース」セクションに記載している、サンプルデータのテンプレートバージョンを参照してください)。

サンプルスプレッドシートのスクリーンショット

無秩序なデータを整理する

記録をスプレッドシートにまとめたら、この無秩序なデータを整理しましょう。とても大変そうですが、これらの情報はすべて、あなたが問題の解決策を見つけられるようにと貴重な時間を割いてくれたユーザーからの贈り物なのです。このデータを活かすも殺すもあなた次第です。まず、肯定的な回答、否定的な回答、どちらとも言えない回答に分類しましょう。

肯定的な回答は緑、否定的な回答は赤、不明な回答は黄色というように感情ごとに色分けすると見やすくなります。

結果の分析

Carla は、このアプローチを使用して、トレンド、共通点、そして興味深い相違点がないか探しました。彼女は、肯定的なトレンドと否定的なトレンド、そして興味深いパターンを色分けしています。彼女は、データから以下の要素を探そうとしています。

  •  共通点とトレンド — ユーザーの回答中に頻出する言葉、感情、フレーズ、考えなどです。
  •  興味深い相違点 — 特定の回答に目立つ感情や、別の回答のフレーズや感情とは正反対の感情などです。

また、結果に見られる類似性も次のように専門的に色分けしています。

  • オレンジ = 時間/忙しい
  • 紫 = 情報の可用性
  • 青 = 製品にもっと多くの説明、写真/イメージが必要
  • 太字 = 参加者からの提案、必要な追加分野、さらに多くの画像を参照、その他

彼女が色分けした発見点のスプレッドシートも「リソース」セクションから見ることができます。

解決策と調査との対応付け

最後にもう 1 つステップがあります。発見したトレンド、共通点、そして相違点を潜在的な解決策に対応付けることです。 変化をもたらすための実際の推奨事項です。あなたは自分が開発者ではなく、何が実行可能かを知らないのに、解決策を推奨するなんて無理だなんて考えていませんか。調査の結果から解決策を導き出すのはリスキーな冒険ですが、これまでの大変な作業の結果をどうやって活用するかという大事なステップが不明なまま先に進んだのでは中途半端なまま終わってしまいます (そしてあなたはキッチリと仕事をやり遂げる人です)。

心配いりません、私たちがいます。

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発見したそれぞれのトレンドを、特定した共通点と相違点に対応付けます。そしてユーザーからの意見を明確にグループ分けすることで、はっきりとした解決策が見えてきます。また、チームの他のメンバーと話し合って、見つけ出したトレンドに対する解決策を一緒に考えるのもよいでしょう。

トレンド、共通点、相違点を解決策に対応付けたら、ここからが仕上げです。それは最後の単元で説明します。

Carla は、分析の結果明確なトレンドをいくつか発見し、それらを解決策に対応付けたいと思っています。彼女は多くのトレンドを見つけ出し、推奨事項と明確に関連付けられた解決策の枠組みを作ることができました。

トレンド 共通点/相違点 推奨事項
1.3 つのロールがある。
  •  マネージャーはより戦略的なロールを持つ
  •  シニアセールスアシスタントは、マネージャーをサポートし、ジュニアセールスアシスタントを管理して、売り上げと在庫を管理する
  •  ジュニアセールスアシスタントは、フロアで販売を行う
N/A N/A
2.ショップのフロアは常に忙しいため、ジュニアセールスアシスタントは時間が足りない。 3 回出現
  • 3 番目の画面により多くの画像 (可能なら動画も検討) を追加してスキャンしやすくする。
  • 次のような製品説明の詳細を追加する。
    • 製品のいろいろな使い方
3.ジュニアセールスアシスタントは、すべての関連製品情報にすばやくアクセスしなければならない。 5 回出現
4.ジュニアセールスアシスタントは新製品の詳細を簡単に要約したい。 4 回出現
5.ジュニアセールスアシスタントは、新製品の試用を楽しみにしている。 6 回出現
  • ジュニアセールスアシスタント向けに構築してから、シニアセールスアシスタント用の機能を追加する。
6.シニアセールスアシスタントは、ショップフロアで製品が邪魔になっていないか心配している。 3 回出現

Carla はついにデータの分析を完了しました。ですが、まだ彼女には仕事が残っています。この情報を活用して、オーディエンスに彼女の推奨事項を実践させるだけの力を持つストーリーを組み立てなければなりません。

リソース

  • UX Research Basics Pack (ユーザーエクスペリエンス調査の基本パック) のダウンロード:
    • 参加者の詳細と結果を入力するための未処理結果テンプレート
    • サンプルデータの入った結果テンプレート
    • サンプルデータの色分け方法を示した結果テンプレート
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