ユーザーストーリーについて知る
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ユーザーストーリーの使用方法を定義する。
- ユーザーストーリーの各部分を挙げる。
ユーザーストーリーとは?
ユーザーストーリーは Salesforce ビジネスアナリストの最大の味方です。現実の親友と同じように、ユーザーストーリーは技術要件を理解しやすいアイデアに変換するのを助けてくれます。(えっ、あなたの親友はそんなことをしてくれないですか?)あまりにもそのままの定義ですが、ユーザーストーリーとはユーザーについてのストーリーです。もっとましな定義はないかって? ユーザーストーリーとは、ユーザーの視点から見た機能の簡単な説明です。
ユーザーストーリーはアジャイル手法で使用されます。ユーザーストーリーは Salesforce ビジネスアナリストに関係があるため、ユーザーストーリーでは Salesforce システムでのユーザーの役割、望ましい活動、何を達成しようとしているかを説明します。ユーザーストーリーは要件全体を示すものではなく、概要がわかるようにしたものです。ユーザーストーリーを使用することには多くのメリットがあります。
ユーザーストーリーを使用すると次のことができます。
- 要件と機能の開発/実装に優先順位を付けるときに時間を節約する。
- プロジェクトによってお客様/エンドユーザーにどのように価値を提供できるかに焦点を絞る。
- 使用の詳細を早く定義しすぎた場合に発生する制約を避ける。
- プロジェクトチーム内での連携と透明性を高める。
- ユーザーが実際に必要としている機能/商品を提供する。
- ソリューションのテストに役立つ。
各部分
ユーザーストーリーの形式は非常にシンプルで使いやすくなっています。各ユーザーストーリーには 3 つの構成要素があります。
- Who (誰): このユーザーストーリーは Salesforce 内の誰 (ユーザー人格) の視点から書かれているか?
- What (何): ユーザーストーリーの結果として Salesforce 組織内で何が達成または実装されるのか?
- Why (なぜ): ユーザーストーリーで取り上げられた Salesforce 機能をユーザーはなぜ必要としているのか?
誰、何、なぜは次のように文にまとめられます。
<誰> として、私は <なぜ> のために <何> が必要です。
ユーザーストーリーの例: カスタマーケア担当者として、私はハイタッチカスタマーエクスペリエンスを提供するために、新しいケースの所有権を取得してお客様とコミュニケーションを行うことが必要です。
この例では、カスタマーケア担当者が「誰」で、新しいケースの所有権を取得してお客様とコミュニケーションを行うことが「何」で、ハイタッチカスタマーエクスペリエンスを提供することが「なぜ」です。簡単なように見えますが、成功するユーザーストーリーを作成するにはスキルを磨く必要があります。回数を重ねれば徐々に簡単になっていきます。ユーザーストーリーの各部分はどれも同じくらい重要で、どれも見過ごすわけにはいきません。ユーザーストーリーに欠陥があると、プロジェクトを進めても失敗に終わる可能性があります。
ここまで、ユーザーストーリーの目的、利点、各部分について学習しました。それだけではありません。次の単元では、成功するユーザーストーリーを作成する方法について学習します。