Skip to main content

業務フローの中でユーザーが学習できるようにする

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • ガイダンスセンターを学習パスでカスタマイズする利点を説明する。
  • 組織の学習パスをカスタマイズする。

ユーザーが各自の作業に関連するコンテンツに容易にアクセスできるように、ガイダンスとイネーブルメントのリソースを Salesforce を取り込みます。社内に wiki や共有フォルダーがすでにある場合は、アプリケーション内からそのリソースにリンクして、ユーザーが答えを探し回る時間を節約できます。ガイダンスセンター、学習パス、学習ホームを使用することで、どのように業務フロー内でヘルプやガイダンス情報を簡単に利用できるようになるのかを詳しく見ていきましょう。

ガイダンスセンターおよび学習パス

ガイダンスセンター (ガイダンスセンター) は Lightning Experience 内のパネルです。このパネルは、現在のユーザーに割り当てられたコンテンツや、ユーザーが作業しているアプリケーション、ページ、またはオブジェクトで推奨されているコンテンツを表示するための便利な場所です。ガイダンスセンターには、Salesforce によって作成された提案コンテンツだけでなく、各自が管理するカスタムコンテンツも含まれています。

学習パスが有効になっている場合、カスタムリンク、動画、Trailhead モジュールなどの学習項目をガイダンスセンターに追加して、この学習項目を特定のユーザーに割り当てることができます (必要に応じて期日の設定も可)。

ガイダンスセンターの学習項目は一般的な項目にすることも、さまざまな目的や担当業務に適用することもできます。または、アプリケーション、ページ、オブジェクトに固有にすることもできます。たとえば、任意のページやアプリケーションで、一般的なオンボーディング動画へのリンクを表示したり、セールスアプリケーションの商談ページから、会社独自の商談管理プロセスを説明した PDF やスライドデッキへのリンクを表示したりします。

メモ

会社でイネーブルメントサイト (旧 myTrailhead) を使用している場合、学習項目をイネーブルメントサイトで公開されているモジュールにリンクすることができます。会社で営業担当向けにイネーブルメントを使用している場合、ガイダンスセンターには、ユーザーに割り当てられているイネーブルメントプログラムも表示されます。

Salesforce と会社からのリソースを含むガイダンスセンターの例。

ユーザーに Salesforce 提案コンテンツを非表示にすることもできます (この場合も、システム管理者には提案コンテンツが表示されます)。または学習パスを完全に無効にすることもできます。

学習ホーム

ガイダンスセンターの表示は、Lightning Experience のサイドパネルに限定されます。学習パスで割り当てる学習項目の数によっては、割り当てられた項目のサブセットのみがガイダンスセンターに表示される場合があります。そこで、学習ホームを活用しましょう。学習ホームは、割り当てられたすべての学習項目を整理するための Salesforce の独立したページです。

  • [必須] タブには、特定の期日が設定されている、ユーザーの割り当てられた学習項目が表示されます。
  • [推奨] タブには、期日が設定されていない、ユーザーの割り当てられた学習項目が表示されます。
  • [進行中] タブには、ユーザーが開始しているがまだ完了していない Trailhead モジュールまたはイネーブルメントサイトモジュールが表示されます。(リンクと動画は、ユーザーが最初にクリックした時点で完了したとみなされます。)
  • [完了] タブには、ユーザーが完了した学習項目が表示されます。

割り当てられた学習項目 (期日あり) が表示されている [学習ホーム]。

ガイダンスセンター、学習パス、学習ホームを組み合わせることで、企業は Salesforce で作業しているチームのスキルアップを図るための軽量かつカスタマイズ可能な方法を活用できます。企業はその規模や業種に関わらず、業務フローの中で従業員にジャストインタイムのパーソナライズされたコンテンツを提供できます。従業員は経験レベルを問わず、スキルを高めて生産性を向上させることができます。

実際に試してみる

Trailhead モジュールにリンクしたり、URL を開いたりする学習項目をガイダンスセンターに追加します。

  1. パネルを開くには、グローバルヘッダーで [Guidance Center (ガイダンスセンター)] () をクリックします。[ガイダンスセンター] パネルが開きます。
    グローバルヘッダーのグローバルアクションアイコンと Salesforce ヘルプアイコンの間に表示されているガイダンスセンターアイコン
  2. パネルの下部にある [Assign Learning Content (学習コンテンツを割り当て)] をクリックします。(ビジネスユーザーの場合は、ボタンの表示ラベルは [Go to Learning Home (学習ホームに移動)] です。)
    ガイダンスセンターパネルにある [Assign Learning Content (学習コンテンツを割り当て)] を選択
  3. Trailhead を紹介する学習項目で、Lightning Experience のどのアプリケーションやページからも利用できるものを追加します。
    • [New (新規)] をクリックします。
    • [Content Type (コンテンツタイプ)] に [Trailhead Module (Trailhead モジュール)] を選択します。
    • [Module Details (モジュールの詳細)] に Trailhead と入力し、[Your Guide to Trailhead (Trailhead のガイド)] を選択します。
    • [Location (場所)] [App (アプリケーション)] で、[All (すべて)] を選択します。
    • [Location (場所)] [Objects and Records (オブジェクトおよびレコード)] で、[All (すべて)] を選択します。
    • [Assignments (割り当て)] で、[Assign to all users (すべてのユーザーに割り当てる)] を選択します。
    • [Due Date (期日)] に [Due in 30 days (30 日後に期限切れ)] を選択します。
    • 変更内容を保存します。
  4. 取引先レコードでのみ使用可能で、取引先リストビューに関するTrailhead モジュールにリンクする別の学習項目を追加します。
    • [New (新規)] をクリックします。
    • [Content Type (コンテンツタイプ)] に [Trailhead Module (Trailhead モジュール)] を選択します。
    • [Module Details (モジュールの詳細)] に Accounts List View (取引先リストビュー) と入力し、[Accounts List View: Step-by-Step (取引先リストビュー: ステップバイステップ)] を選択します。 
    • [Location (場所)] [App (アプリケーション)] で、[All (すべて)] を選択します。
    • [Location (場所)] [Objects and Records (オブジェクトおよびレコード)] で、[Accounts (取引先)] を選択します。
    • [Assignments (割り当て)] に、[Assign to all users (すべてのユーザーに割り当てる)] を選択します。
    • [Due Date (期日)] に [Due in 30 days (30 日後に期限切れ)] を選択します。
    • 変更内容を保存します。

  5. 取引先責任者レコードでのみ使用可能で、取引先責任者の管理に関するブログ投稿にリンクする別の学習項目を追加します。
    • [New (新規)] をクリックします。
    • [Content Type (コンテンツタイプ)] に Link (リンク) と入力します。
    • [Link URL (リンク URL)] に https://admin.salesforce.com/blog/2023/how-i-solved-it-manage-contacts-who-have-changed-jobs と入力します。
    • [Link Title (リンクタイトル)] に Manage Contacts Who Have Changed Jobs (転職した取引先責任者の管理) と入力します。
    • [Link Description (リンクの説明)] に、An episode in the How I Solved It series (私の解決法シリーズのエピソード) と入力します。
    • [Location (場所)] [App (アプリケーション)] で、[All (すべて)] を選択します。
    • [Location (場所)] [Objects and Records (オブジェクトおよびレコード)] で、[Contacts (取引先責任者)] を選択します。
    • [Assignments (割り当て)] に、[Assign to all users (すべてのユーザーに割り当てる)] を選択します。
    • [Due Date (期日)] に [No due date (期日なし)] を選択します。
    • 変更内容を保存します。

適切なコンテンツの選択

学習パスを活用できる機会は無限にあります。Salesforce コミュニティのアイデアからほんの一部を紹介します。

  • オンボーディングやトレーニングの wiki
  • Salesforce の使用方法や顧客への対応方法に関する FAQ
  • 価格シートや商品リスト
  • 会社の辞書や用語集
  • サポートガイド
  • Trailhead モジュールまたは Trailmix へのリンク

簡単に答えられる似通った質問のメールに返信しなくてもいいように、ユーザーを事前に回答へと導くことができれば、どれほど時間を節約できるか考えてみてください。学習パスを使用してガイダンスセンターを最初にカスタマイズしておけば、ユーザーが必要な情報を自ら見つけるのに大いに役立ちます。

ユーザーが必要とするときに関連性が高く、有益なコンテンツを見つけられるように、次のヒントを参考にして学習項目を選択してください。

  • ユーザーが 30 分以内で完了できるコンテンツを選択する。パネルを開いたときにユーザーが圧倒されないように、1 ページあたりに割り当てるコンテキスト学習項目を 1 つまたは 2 つのみにする。
  • 期日を設定することで、いつまでに学習を完了すればよいかがわかるようにしたり、学習ホームの [必須] タブに学習項目が表示されるようにしたりする。
  • ヘルプとトラブルシューティングのコンテンツは、アクセスしやすく、わかりやすくて共感できる内容を選ぶ。ユーザーが途方にくれ、ストレスを感じていることに共感しつつ、自信に満ちた楽観的な語調で、常にソリューションの選択肢を提案することが優れたヘルプエクスペリエンスとして評価されます。

これで、最も一般的なユーザーエンゲージメントコンポーネントについて理解できました。次の単元では、学習した内容を基にしてユーザーエンゲージメントジャーニーを作成します。

リソース

無料で学習を続けましょう!
続けるにはアカウントにサインアップしてください。
サインアップすると次のような機能が利用できるようになります。
  • 各自のキャリア目標に合わせてパーソナライズされたおすすめが表示される
  • ハンズオン Challenge やテストでスキルを練習できる
  • 進捗状況を追跡して上司と共有できる
  • メンターやキャリアチャンスと繋がることができる