Lightning Experience でプロンプトを作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 組織のプロンプトとウォークスルーをすべて表示する。
- Lightning Experience で対象プロンプトを作成する。
- Lightning Experience でドッキングプロンプトを作成する。
プロンプトとウォークスルーを実際に作成してみる
このモジュールに沿って手順を実践する場合は、アプリケーション (パッケージ) を Trailhead Playground にインストールする必要があります。以下の手順に従って Playground を起動し、アプリケーションをインストールしてください。また、ハンズオン Challenge を実行するときにもこのアプリケーションと Playground を使用します。
Trailhead Playground を起動するために、このページの一番下までスクロールして [起動] をクリックします。次の手順を実行します。
- 組織に [Install a Package (パッケージのインストール)] というタブが表示されている場合は、このステップをスキップします。表示されていない場合は、アプリケーションランチャー () を開いて play と入力し、[Playground Starter] を選択します。
-
[Install a Package (パッケージのインストール)] タブをクリックします。
- セールスアプリケーション用プロンプトパッケージをインストールします。
- [Package ID (パッケージ ID)] に
04t3k000000bHJEAA2
と入力します。
-
[Install (インストール)] をクリックします。
-
[Install for All Users (すべてのユーザーのインストール)] を選択して [Install (インストール)] をクリックします。
- 完了したら、[Done (完了)] をクリックします。
- ステップ 3 を
04t6g000002RSR7AAO
という ID を使用して繰り返し、サービスアプリケーション用プロンプトパッケージをインストールします。
- (省略可能) ステップ 3 を
04tB0000000P4FnIAK
という ID を使用して繰り返し、ウォークスルーパッケージをインストールします。
Playground Starter アプリケーションが表示されない場合は、上記のアプリケーション ID のいずれかをコピーして、Salesforce ヘルプの「Trailhead の Challenge を完了するためのパッケージやアプリケーションのインストール」を参照してください。
アプリケーションのインストールが終了すると、確認ページが表示され、Playground に関連付けられているアドレスにメールが届きます。
先ほどインストールした新しいプロンプトを見てみましょう。
-
をクリックし、[Setup (設定)] を選択します。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに in-app (アプリケーション内) と入力し、[In-App Guidance (アプリケーション内ガイダンス)] を選択します。このページに、インストール済みのすべてのプロンプトが表示されます。
- [Get Help Anywhere in the App] または [Case List Get Help Anywhere in the App] という名前のフロート表示プロンプトを見つけます。
行レベルアクションのドロップダウンメニューから、[プレビュー] を選択します。新しいタブが開き、プロンプトがユーザーにどのように表示されるかを確認できます。
ニーズに合致したプロンプトまたはウォークスルーがない場合は、独自のプロンプトやウォークスルーを作成できます。
プロンプトを追加する
[Get Help Anywhere in the App] プロンプトをそのまま利用できそうですが、セールスアプリケーションのみを対象に設定されています。セールスコンソールアプリケーションに追加して、コンソールユーザーにも表示されるようにしましょう。セールスコンソールアプリケーションの詳細と、標準のセールスアプリケーションとの違いについては、「リソース」セクションの「Lightning セールスコンソール」を参照してください。
セールスコンソールアプリケーションに移動する
- 設定 () をクリックして、[Setup (設定)] を選択します。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに in-app (アプリケーション内) と入力し、[In-App Guidance (アプリケーション内ガイダンス)] を選択します。
-
[Add (追加)] をクリックします。アプリケーション内ガイダンスビルダーが新しいタブで開きます。
- アプリケーションランチャー () をクリックして、
sales
(セールス) と入力し、[Sales Console (セールスコンソール)] を選択します。
- ビルダーバー (ホームページの上) の [Add (追加)] をクリックします。サイドパネルが開き、プロンプトの詳細を指定できます。
対象プロンプトを作成する
-
[Single Prompt (1 つのプロンプト)] を選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
- [Prompt Type (プロンプト種別)] で [Targeted Prompt (対象プロンプト)] を選択します。
- [Prompt Position (プロンプトの位置)] までスクロールし、[Targeting Mode (ターゲティングモード)] をクリックします。
- グローバルヘッダーの Salesforce ヘルプアイコンをクリックします。
- カスタムテーマの色を選択する場合は、次の手順を実行します。
-
[Use a custom color for in-app guidance (アプリケーション内ガイダンスにカスタム色を使用)] オプションを選択します。
-
[Available Color (選択可能な色)] を選択します。
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[Light (明るい)] か [Dark (ダーク)] のいずれかを選択します。
-
[Next (次へ)] をクリックします。
- [Title (タイトル)] に
Get Help Anywhere in the Console App
(コンソールアプリケーションの任意の場所にヘルプを表示) と入力します。
- [Body (本文)] に
To open the Help Menu, click the question mark.Find resources related to your work or search for answers to questions.
(ヘルプメニューを開くには、疑問符をクリックします。作業に関連するリソースや質問に対する回答を検索できます。) と入力します。 - [Dismiss Button Label (閉じるボタンの表示ラベル)] に
Got It
(了解) と入力します。
- 変更内容を保存します。追加の設定を指定するウィンドウが開きます。
プロンプト設定を指定する
- プロンプトのアクションボタンの動作を指定します。
- [Action Button Label (アクションボタンの表示ラベル)] に
Tell Me More
(詳細はこちら) と入力します。
- [Action Button URL (アクションボタン URL)] に
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.lex_find_help.htm
と入力します。
-
[Next (次へ)] をクリックします。
- プロンプトのスケジュールを指定します。
- [End Date (終了日)] に今日から 3 か月後の日付を入力します。
-
[Show when the page loads (ページの読み込み時に表示)] オプションを選択します。
- [Times to Show (表示する回数)] に 2 と入力します。
- [Days In Between (間隔日数)] に 5 と入力します。
-
[Next (次へ)] をクリックします。
-
[No profile restrictions (プロファイル制限なし)] を選択したまま [Next (次へ)] をクリックします。
-
[No permission restrictions (権限の制限なし)] を選択したまま [Next (次へ)] をクリックします。
- 内部名と説明を入力して、このプロンプトがどのように使用されるのかがアプリケーション内ガイダンスの他の作成者にもわかるようにします。
- [Name (名前)] に
Get Help Anywhere in the Console App
(コンソールアプリケーションの任意の場所にヘルプを表示) と入力します。
- [API Name (API 参照名)] でデフォルト値の
GetHelpAnywhereintheConsoleApp
を受け入れます。 - [Description (説明)] に
Tell users how to get help from anywhere in the console app
(コンソールアプリケーションの任意の場所からヘルプを表示する方法をユーザーに説明する) と入力します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
- 終了したら、[Done (完了)] をクリックします。
新規作成したプロンプトを確認するには、ビルダーバーで [On This Page (このページ)] リストを開き、[Get Help Anywhere in the Console App (コンソールアプリケーションの任意の場所にヘルプを表示)] を選択します。
プロンプトの画像に信頼済み URL を指定する
プロンプトに画像を含めると役に立つ場合があります。たとえば、カスタムアプリケーションの重要な部分を強調する場合などです。プロンプトに画像ファイルを直接アップロードすることも、他の場所に保存されている画像にリンクすることもできます。ただし、画像にリンクする前に、その画像が含まれている URL を信頼済みとして設定する必要があります。
Salesforce ヘルプを画像の信頼できる場所として設定します。この単元のハンズオン Challenge を完了するには、ここでこの設定を行う必要があります。
- [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに trust (信頼) と入力し、[Trusted URLs (信頼済み URL)] を選択します。
-
[New Trusted URL (新規信頼済み URL)] をクリックします。
- [API Name (API 参照名)] に
help_salesforce_com
と入力します。 - [URL] に
help.salesforce.com
と入力します。
- [Description (説明)] に
Allow images from Salesforce Help
(Salesforce ヘルプの画像を許可する) と入力します。
- [CSP Directives (CSP ディレクティブ)] で [img-src (images) (img-src (画像))] がオンになっていることを確認します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
Experience Cloud サイトのプロンプトとウォークスルー
会社がイネーブルメントを購入し、イネーブルメントのパートナーリレーションの管理 (PRM) を購入していて、Aura テンプレートを使用して構築された Experience Cloud サイトを作成した場合は、サイトページに次の種類のアプリケーション内ガイダンスを追加できます。
- 個々のフロート表示プロンプト
- フロート表示プロンプトのみで構成されているウォークスルー
サポートされているサイトページにプロンプトとウォークスルーを作成するための要件と考慮事項については、「リソース」のリストを参照してください。
プロンプトとウォークスルーのユーザーエンゲージメントを追跡する
さまざまなプロンプトやウォークスルーが揃ったら、ユーザーがそのコンテンツをどのぐらい利用しているか追跡します。ユーザーエンゲージメントを追跡する場合は、[Setup (設定)] の [In-App Guidance (アプリケーション内ガイダンス)] ページに事前構築されているメトリクスを使用できます。
メトリクス
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説明
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ビュー |
プロンプトまたはウォークスルーを表示した一意のユーザーの総数。 |
完了 |
プロンプトのアクションボタンをクリックしたか、ウォークスルーのリンクをクリックしたか、ウォークスルーの最後のステップで [Finish (完了)] ボタンをクリックした閲覧者の割合。 |
プロンプトアクションオブジェクトを使用してカスタムレポートタイプを設定します。[順番] 項目、[前回の表示日] 項目、[前回の結果] 項目 ([エラー] の有効な値を探す)、[名前] 項目、[ユーザー: 氏名] 項目をレポートの列として追加します。使用可能なすべての項目のリストとカスタムレポートの作成に関するトピックへのリンクについては、「リソース」セクションの「Analytics for In-App Guidance (アプリケーション内ガイダンスに関する分析)」を参照してください。
カスタマイズ可能なレポートとダッシュボードが用意されている Salesforce Labs パッケージをダウンロードできます。Salesforce AppExchange にアクセスし、プロンプトとウォークスルーの無料パッケージをインストールしてください。ユーザーガイドを含め、パッケージについての詳細は、AppExchange リスティングページを参照してください。
こうしたメトリクスがあれば、トレンドを把握してインサイトを得るための質問を開始できます。
- ドッキングプロンプト、フロート表示プロンプト、または対象プロンプトで、どれが表示数またはクリック数が多いか?
- 特定のボタン表示ラベルまたはタイトルでアクションボタンのクリック数は増えたか?
- コンテンツが長いほどボタンのクリック数は減ったか?
- プロンプトの実行中にエンゲージメントは低下したか?
- ステップ数が 6 以上のウォークスルーのほうが 5 以下のウォークスルーよりドロップオフ率が高いか?
行動と維持との正確な相関関係を識別するのは難しいかもしれませんが、メトリクスを確認することで、場所、位置、コンテンツ、頻度の設定を調整しやすくなります。
このまま進みましょう。プロンプトやウォークスルーはごく簡単に (かつ楽しく) 作成できます。この調子でもっとプロンプトを作りたい、と思うかもれませんが、実はプロンプトはユーザーエンゲージメントのほんの一部に過ぎないのです。次の単元ではガイダンスセンターについて学習します。ガイダンスセンターは、オンボーディング、トラブルシューティング、深化学習のシナリオを対象にした、別の種別のアプリケーション内ガイダンスです。
リソース
- Salesforce ヘルプ: カスタムレポートタイプの作成
- Salesforce ヘルプ: Considerations for Creating In-App Guidance (アプリケーション内ガイダンスの作成に関する考慮事項)
- Salesforce ヘルプ: Analytics for In-App Guidance (アプリケーション内ガイダンスに関する分析)
- Salesforce ヘルプ: Lightning セールスコンソール
- Salesforce Developers: PromptAction