商品を設定して販売する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 使用量モデリングを使用して商品とリソースを定義する方法を説明する。
- レート管理を使用してレートと価格設定ルールを設定する方法を説明する。
- エンタイトルメントと付与のポリシーを指定する方法を確認する。
使用量計画を策定する
消費ベースの商品はライフサイクルに沿って進むため、使用量計画では各フェーズをすべて考慮する必要があります。
この単元では、使用量管理が、商品やレートの設定と商品の販売をどのように促進するかを見ていきます。
使用量モデリングで商品を設定して定義する
このフェーズでは、消費ベースの商品を追跡、測定、販売するための基盤を設定します。また、使用量ベースの構成要素を設定します。
実行する主要なステップの概要を次に示します。
販売可能な商品を定義
まず、営業チームが顧客に販売する商品レコードを作成します (API Access Premium や Cloud Storage など) 次の使用量モデル種別から選択し、提供内容を構成します。
- Anchor (アンカー): 顧客に販売されるメイン商品またはサービス
- Pack (パック): 使用量リソースの追加単位を提供するアドオン商品またはサービス
- Monetary Commitment (金額コミットメント): 顧客は、一定期間内に商品またはサービスに対して最低利用金額を支払うことに合意します。
- Quantity Commitment (数量コミットメント): 顧客は、一定期間内に商品またはサービスを最低数量利用することに合意します。
- Token Commitment (トークンコミットメント): 顧客は、一定期間内に商品またはサービスで最低数のトークンを利用することに合意します。
この商品は、次に作成する使用量関連のすべてのコンポーネントにリンクします。
使用量の構成要素を確立する
ここでは、商品の使用量をどのように測定するかを定義します。それには、測定単位クラス (ギガバイトなど) と測定単位 (GB など) を作成します。次にそれらを、消費される特定のリソースを表す使用量リソースにリンクします (データ転送など)。最後に、使用量リソースを商品に関連付けます。これは商品使用量リソースレコードを介して行い、発効日範囲も指定します。
消費のルールを設定
使用量を時間の経過に応じてどのように管理するかを定めるポリシーを設定します。具体的には次のことを確認します。
- Usage Aggregation Policy (使用量集計ポリシー): 使用状況レコードを集計する頻度 (毎日、毎月など) を決定します。
- Usage Renewal Policy (使用量更新ポリシー): 新しい請求期間の開始時など、顧客の使用量エンタイトルメントをいつ、どのように更新するかを設定します。
- Usage Rollover Policy (使用量繰越ポリシー): 前の期間の未使用分を次の期間へ繰り越すかどうかを指定します。
- Usage Overage Policy (使用量超過ポリシー): 付与制限を超えた消費の処理方法を定義します。たとえば、追加単位を課金するかどうかと、その計算方法。
- Usage Grant Refresh Policy (使用量付与更新ポリシー): 使用量リソースの付与を更新するかどうか、また更新頻度 (毎月、毎四半期、毎年など) を示します。
- Usage Product Grant Binding Policy (使用量商品付与バインドポリシー): 使用量商品付与をどのように配分し、いつ適用するかを、取引先、契約、商品などの特定の対象にバインドして決定します。
- Usage Commitment Policy (使用量コミットメントポリシー): 使用量リソースにコミットメントを適用するルールを設定し、初期コミットメント達成後のレート適用方法も定義します。
使用量とエンタイトルメントを付与
次に、商品使用量付与を作成し、顧客が受け取る使用量 (固定数量または階層の一部として) を指定します。使用量商品付与バインドポリシーによって、この付与が商品にリンクされ、購入時にエンタイトルメントが適用されるようになります。
有効化
最後に、商品、測定単位、使用量リソース、関連付けられたポリシーなど、すべてのレコードの状況が [Active (有効)] であることを確認します。有効でないレコードは、ライブの価格設定や見積では使用できません。
レート管理で測定を確立する
モデリングフェーズで消費ベースの商品とそのコンポーネントを定義した後、レート管理に進みます。ここでは、顧客の消費量に対してどのように課金されるかを決定する価格やルールを作成します。このフェーズは、使用量のレート計算と請求を行う価格設定エンジンの構築と考えてください。
登録手順は、次のとおりです。
レートカードを使用してレートを定義
まずレートカードとレートカードエントリを作成し、使用量単位あたりの価格を定義します。商品または顧客セグメントごとに異なるレートカードを設定できます。各商品についてレートカードエントリを構成し、測定単位あたりの価格を指定します (1 GB あたり $0.50 など) エントリのレート測定単位名は、価格表の通貨選択と一致している必要があります。
段階的価格設定を設定
価格設定モデルにボリューム割引が含まれている場合は、段階によるレート調整を設定します。これにより、消費のレベルごとに異なるレートを適用できます。たとえば、100 GB を超えた後は GB あたりの価格を下げるなどです。ここで重要なのは、段階が途切れずに連続していることです。これにより価格設定モデルのギャップを防ぎ、消費量ディスカバリーに関する問題を回避できます。
レートを価格表にリンク
レート管理の設定を見積および注文プロセスに接続します。価格表レートカードエンティティは、レートカードを特定の価格表にリンクし、営業チームが見積で適切な使用量ベースの価格設定にアクセスできるようにします。
レート設定手順を作成
レートがどのように特定され、適用されるかを定義するレート設定手順を作成します。
- レート設定ディスカバリー手順: 顧客の使用量に基づいて適切なレートを取得します。適切なレートカードと段階を見つけるための参照メカニズムとして機能します。
- 交渉可能なレート設定手順: 実際のレートを消費データに適用し、超過料金を計算し、最終的な請求額を算出します。
有効化と更新
すべてのレートカード、レートカードエントリ、レート設定手順を有効化します。その後、関連付けられた決定表を更新し、最新の価格設定情報を反映させます。
レートウォーターフォールを使用してデバッグ
ベストプラクティスとして、レート管理の設定で [Rate Management (レートウォーターフォール)] を有効にします。このツールは詳細なログを生成し、各品目の請求額がどのように計算されるかをステップごとに分解して示します。レートが正しく適用されているかをデバッグまたは確認するための非常に便利なリソースです。
使用量に応じた販売で商品を提供する
商品とレートを設定したら、いよいよ商品の販売です。使用量に応じた販売では、見積プロセス中に価格設定の詳細を明確に把握できるため、営業チームは消費ベース商品の見積と販売を容易に行えます。次のようなことも可能です。
- レートと割引の交渉: 商品カタログを参照し、消費ベースの商品を含む見積を作成した後、レートを交渉し、割引をリアルタイムで適用します。
- エンタイトルメントのカスタマイズ: 見積内で使用量のエンタイトルメントと付与を構成し、特定の顧客契約やニーズに合わせて調整します。
- バンドルとアドオンの提供: 使用量付与をベース商品とバンドルしたり、任意のアドオンとして提供したりして、カスタマイズされたパッケージを作成できます。
見積から注文を作成して送信すると、納入商品が自動的に作成されます。納入商品とは、顧客が所有する商品やサービスを指し、エンタイトルメントの追跡、更新や変更の管理、請求および履行の実行に使用されます。
次の単元
この単元では、使用量モデリングで商品とそのコンポーネントを設定できること、レート管理で動的な価格設定を確立できること、そして使用量に応じた販売で複雑な商品を容易に販売するためのツールを利用できることを学びました。次の単元では、ライフサイクルの最後の 2 つのフェーズ、ウォレットの管理と消費量の追跡について見ていきます。