ウォレットを管理して消費を追跡する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ウォレット管理の目的を説明する。
- 消費管理の使用について説明する。
ウォレット管理で可視性を向上させる
商品、レート、販売プロセスの設定方法を学んだところで、次はウォレットの管理と消費の追跡について学びます。
社内チームと顧客に対して、消費状況を明確かつリアルタイムに可視化する方法を見てみましょう。
自動ウォレット作成
ウォレット管理では、使用量リソースごとにウォレットが作成されます。すべての使用状況レコードは、そのウォレットの残高に対して評価されます。使用量がエンタイトルメントを超過した場合、超過価格設定が適用されるか、それ以上の使用がブロックされるか、営業やサポートチームへアラートが送信されます。
たとえば、メディアストリーミング企業が、月 20 本の映画をダウンロードできるサブスクリプションを提供するとします。ウォレットは次のように動作します。
- 残高が 20 から始まる
- ダウンロードするごとに 1 減る
- 15 本目と 18 本目の時点でユーザーに通知する
- 20 本目のダウンロード後にアクセスをブロックするか、追加料金による追加利用を提案する
使用状況を監視する
ウォレットダッシュボードにはすべてのウォレットの状況が表示され、使用量と残量を確認できます。

アカウントエグゼクティブはウォレットを使用して、クレジット、消費量、エンタイトルメント、取引を確認します。
消費管理で追跡と請求を実装する
次に、請求サイクルを通じて顧客の消費量を追跡して管理します。その方法には、 使用量管理の消費管理コンポーネントを使用します。
使用状況データの取得
このプロセスは、顧客 ID や商品 ID、リソース、消費単位などの使用状況データを取得することから始まります。このデータはタイムスタンプ付きの使用状況レコードとして保存され、カスタマー取引先にリンクされた後、処理を容易にするためバッチ単位でグループ化されます。
サマリーの生成
請求と予測を支援するため、Agentforce Revenue Management は日次、週次、月次、または請求サイクル単位で使用量サマリーを作成します。これらのサマリーは、未加工データを請求書、使用上限、アラート、レポートに活用できる明確なインサイトへと変換します。また、正確な収益認識、コンプライアンス、会計上の請求期間への配分のために課金対象サマリーも作成されます。
消費管理を使用することで、すべての処理フェーズにわたって消費データの完全なトレーサビリティを確保できます。各使用状況レコードは、次にリンクされます。
- 使用量の詳細 (詳細な入力)
- 課金対象サマリー (課金の計算方法)
- ウォレット明細書 (顧客の残高)
- 責任サマリー (最終的な支払額)
これだけではありません。使用量サマリーと課金対象サマリーはオンデマンドで作成でき、請求トラブルの解決やリソース消費の予測に活用できます。
標準フローの実行
標準フローテンプレートを使用して、管理プロセスの各ステップで必要なサマリーを作成できます。たとえば [Orchestrate Usage Management (使用量管理をオーケストレーション)] フローは、責任サマリーを作成するために定期的に実行するようスケジュールできます。詳細は、「Consumption Management Standard Flow Templates (消費管理の標準フローテンプレート)」を参照してください。
消費管理には、使用量の追跡、サマリーの作成、正確で容易な請求を実現するために必要なすべての機能が揃っています。
まとめ
このモジュールでは、使用量管理によって消費ベース商品のライフサイクルがどのように効率化され、業務効率と収益の向上につながるかを学びました。手作業による非効率なプロセスから、エンドツーエンドで自動化されたシステムへと移行します。これにより、柔軟な商品設計、正確な請求、販売の促進が可能になります。また、顧客に対して使用量をリアルタイムで可視化することで、信頼の構築や請求トラブルの削減にもつながります。この基礎知識をもとに、自社で使用量管理の適用を開始する準備が整いました。