Unified Developer Experience について学ぶ
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- AWS との Salesforce パートナーシップの最も重要な点について説明する。
- Unified Developer Experience のユースケースを挙げる。
業界最高レベルのクラウドプラットフォームを併用する
パブリッククラウドの市場規模については、対前年比で約 13% の成長が見込まれていることをご存知ですか? 本当です。企業はイノベーションを推進し、顧客の要望に応えられるように、かつてないスピードでクラウドに移行しています。Salesforce もその例外ではありません。
ここ数年、パブリッククラウドに移行すればお客様のニーズにより迅速に応えられることを身をもって実感しています。世界ナンバーワンの CRM をお客様の目的にかなうものにするためには、堅牢かつ高機能のクラウドサービスが欠かせません。そこで、現在市場随一のクラウドプラットフォームである Amazon Web Services (AWS) と提携することにしました。AWS は、Salesforce のデジタルプラットフォームのニーズに対応する信頼性と容量を備えています。
パートナーのイノベーションを活用することで Salesforce のプラットフォームが向上し、共同ソリューションのメリットをお客様に届けることができます。こうしたパートナーシップにより、インフラストラクチャについて思い悩む時間が減少し、その時間をお客様との距離を縮めるために充てることができます。
AWS では、拡張性と信頼性を備えたエンタープライズレベルのクラウドコンピューティングサービスを利用できます。Salesforce が AWS と提携することにしたのも、安全性と簡便性を基盤とする戦略的なクラウドインテグレーションを実現するためです。この提携による AI、音声、データ、生産性を最大限に活用したソリューションを使用すれば、お客様はアイデアを得てから最短距離でインパクトをもたらすことができます。
移行を加速し、インテリジェンスを発揮して、安全なコミュニケーションを実現する
このパートナーシップが実を結び、Salesforce では数種の拡張機能をロールアウトしています。MuleSoft、Tableau、Heroku といった既存の製品の中には聞いたことがあるものや、すでに使用しているものがあるかもしれません。他方、Einstein Voice Builder や Service Cloud Voice などは新しい製品で、間もなくロールアウトされる予定です。
それだけではありません。AWS とのコラボレーションでは、Unified Developer Experience (UDE) も提供されます。UDE により、開発者はリアルタイムのデータや組み込みのセキュリティを利用して、カスタムアプリケーションをより迅速に作成できます。また、最初から統合されている AWS の人工知能 (AI) と機械学習 (ML) ソリューションで拡張された Salesforce をデプロイすることも可能です。
Unified Developer Experience 内でソリューションを作成する
Unified Developer Experience の機能とそのユースケースを確認するには、次の表が役立ちます。
機能セット |
説明 |
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Amazon AppFlow インテグレーション |
Salesforce と AWS サービス (Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)、Amazon EventBridge、Amazon Redshift など) 間でデータを転送します。また、AppFlow を使用して、Amazon S3 バケットに保存されているデータを基に Salesforce で新しいレコードを作成することもできます。 AWS で大量の Salesforce データのバックアップを行います。データセットを組み合わせて、より深いビジネスインテリジェンスを実現します。 |
コードビルダー |
Visual Studio Code、VS Code 向け Salesforce 拡張機能、Salesforce CLI のフル機能と柔軟性を活用できる統合開発環境 (IDE) です。 管理パッケージとしてインストールすることも、ブラウザー経由でアクセスすることも可能です。外出先では、開発者としてこの 2 つの方法をシームレスに切り替えられます。 |
Athena の Salesforce Connect アダプター |
Amazon Athena にネイティブに接続して、Amazon S3 や他のソースの構造化データのクエリを可能にします。この仮想データを Salesforce の顧客の 360 度ビューと組み合わせます。 |
Amazon DynamoDB の Salesforce Connect アダプター |
Amazon DynamoDB から B2C スケールのデータを仮想化し、この情報を、Salesforce 内に直接保存されているデータのように処理します。従来の複雑な ETL (抽出、変換、読み込み) の手法を使用せずに、このようなレコードにアクセスします。 |
イベントリレー |
Salesforce と AWS 間で、リアルタイムで双方向のイベントを調整します。ユーザーが作業時間を短縮できるように、複雑なプロセスを自動化します。 |
指定ログイン情報 |
Salesforce と AWS 間のセキュアな認証です。必要に応じて複数の AWS アカウントを接続し、すべてのアカウントに独自のアクセスレベルとセキュリティを設定して、ビジネスとコンプライアンスのニーズに対応します。 |
プライベートコネクト |
Salesforce データセンターと AWS リージョンを直接接続します。クラウド間のセキュアな非公開コミュニケーションを可能にし、公開インターネットの脅威から保護します。 |
AWS と Salesforce は、最高のクラウドプラットフォームとツールをお客様にお届けすることに尽力し、すぐに使用できる機能をお探しの方にも、それぞれのプラットフォームの長所を組み合わせた強力なアプリケーションを作成したい方にもご満足いただけるよう努めています。