解決策を実施して共有する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ユーザーの問題に対する解決策の実施計画を立てる。
- 解決策の実施について連絡する。
- 解決策を実施する。
- 今後のケースでも使用できるように解決策を記録する。
計画を立てないのは、失敗する計画を立てるのと同じ
問題を調査し、繰り返しテストして解決策を見つけ出しました。次は、本番組織でこの解決策を実施する必要があります。簡単なように思えますが、解決策を本番組織に保存してそれで終わりというわけにはいきません。解決策が他の人の業務に影響を及ぼすかもしれないためです。更に、解決策について連絡し、適切に実施する必要があります。これはトラブルシューティングの極めて重要な部分です。実施計画を立てないということは、実質的に実施に失敗する計画を立てるのと同じことです。
この実施計画には次の点を盛り込みます。
- 実施のタイムフレーム (時期、期間など)
- 実行するアクション
- ユーザーに影響するであろう変更
- 予想されるダウンタイム
- 影響を受けるユーザー
計画を伝える
解決策の計画を関係者に伝える必要があります。この計画を共有する便利な方法があればよいのですが…。あっ、ありました! 新たに開設した公式チャネルを使って計画を共有します。コミュニケーションを図ることで透明性と信頼性が高まります。このチャネルは、必要に応じて上層部の承認を取り付ける手段にもなります。あなたの計画が複数のユーザーに影響を及ぼす場合は、チャネルでブロードキャストし、そのフィードバックを基に実施法を調整することができます。
計画を実施する
計画を共有したら、いよいよ実行します。計画の詳細に従って、本番組織で解決策を実施します。完了したら、適切に実行され、すべて正常に動作することをテストします。解決策が実施され、ユーザーが問題なく業務を継続できるようになったことを公式チャネルに投稿します。
未来の自分を助ける
ここに至るまでに多大な作業を行ってきました。同じ問題が生じたとき、このトラブルシューティングのプロセスを繰り返す必要はありません。記録してあるためです。判明したことや実施したこと、結果として生じたことを記録しておけば、自分自身や他者が同じような課題に直面したときに役立ちます。
テストの結果を確認できるようにして、自分の時間を節約し、ストレスや将来の頭痛の種を減らします。次に別の問題が生じ、その解決策がなかなか見つからない場合に、以前に間違った解決策を試みた経験が手がかりになるかもしれません。その際、事細かに記録しておいてよかったと思うでしょう! 更に、Salesforce コミュニティの誰かが同じ問題に遭遇したとき、あなたがリソースになります。未来の自分と他の人々に感謝されます。
まとめ
トラブルシューティングのプロセスをスムーズに進行して問題を解決しました。トラブルシューティングに果敢に取り組んだ自分を褒めてあげてください。お客様の問題を連絡する公式チャネルを確立しました。問題に関する情報を収集し、その問題を再現して、リソースを確認し、解決案を見出しました。続いて、仮説を立てて検証し、解決策に至りました。最後に、実施計画を立ててチャネルで共有してから、解決策を実施し、すべてを確実に記録しました。
これで、トラブルシューティングのプロセスを理解し、将来 (あなたや他の人々が) 参照できるリソースを確保しました。これでようやくログオフして、くつろぐことができます。