自然を基盤とした解決策を使用した Salesforce の取り組みについて
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Salesforce が自然を基盤とした解決策の一環として樹木をサポートする理由を説明する。
- 今後 10 年間で 1 億本の樹木の保全と再生をサポートし、実現するという目標に向けて、Salesforce が行っている貢献について説明する。
Salesforce は価値主導アプローチを採用
Salesforce の活動は、ステークホルダー全員の信頼を得る、お客様の成功を促進する、常にイノベーションを創出する、すべての人間の平等を推進する、気候の緊急事態への対処を大胆に先導するという一連のコアバリューに従っています。Salesforce は 2022 年にサステナビリティを 5 つ目のコアバリューとして追加しました。これにより、自らの力を最大限に発揮し、低炭素経済へと移行して地球の気温上昇を 1.5 度以下に抑えるという、地球を含めたステークホルダーへの責任を強化しています。
リスクの大きい気候の緊急事態において、Salesforce は地球全体に効果を及ぼすためにどう影響力を行使できるかを考えています。お客様とパートナーもネットゼロへの道を共に歩むことを勧めています。
ステークホルダーも CO2 排出量削減に参加
温室効果ガスの排出源の迅速な削減と、カーボンシンク (炭素排出を吸収するための自然を基盤とする解決策) の改善は、気候の緊急事態に対する 2 つの主要な解決策です。重要なのは、健全な生態学的原則に基づき、天然資源に依存している地域コミュニティを巻き込んだ方法で、そうした資源を保護し、再生することです。
Salesforce のグローバルな戦略の枠組みは、国連の持続可能な開発目標に基づいて策定されています。Salesforce では現在、バリューチェーン全体でネットゼロ排出を達成し、事業活動において 100% 再生可能エネルギー化を実現しています。
ただし、1 社で排出量ゼロ達成に取り組んでも十分ではありません。気候変動を止めるには、はるかに大規模な地球規模での移行が必要なのです。その一環として、議員、他の企業、個人などのステークホルダーに参加を呼びかけ、支援しています。
ステークホルダーの参加を促す 1 つの方法として、Salesforce では 2017 年からバリューチェーン外での排出削減と除去に直接投資しています。また、大気中の炭素をバイオマスに還元するために、天然のカーボンシンクを保全または再生するプロジェクトに投資しています。(この単元の「リソース」セクションの「Salesforce's Step Up Commitments」(Salesforce のステップアップコミットメント) を参照してください。)
Salesforce は 1 億本の樹木の保全、再生、成長を目標に設定
2020 年 1 月、Salesforce は 1t.org の創立パートナーとしてそのミッションの下、2030 年末までに 1 億本の樹木の保全、再生、成長をサポートして実現するという独自の目標を発表しました。(Salesforce の約束についての詳細は、「リソース」を参照してください。)
この目標を達成するための手法は進化し続けているとはいえ、社会的にも生態学的にも責任ある方法で切迫感を持って行わなければなりません。社会的責任を果たすということは、このジャーニーにおいて先住民や地域のコミュニティと有意義につながるということです。生態系の回復は、地域のコミュニティが社会的、経済的、生態学的な恩恵を受けて初めて持続可能なものとなります。
環境保護責任とは、回復力があり、気候変動への対応において最大の恩恵をもたらす健全な生態系を支えるために、近道をしないことを意味します。たとえば、単作プランテーションは短期的にはより多くの炭素を蓄えることができるかもしれませんが、生物多様性のある森林は長期的にはより優れた炭素貯蔵地となり、優れた生息環境、洪水防止、水の浄化や受粉などの他の生態系サービスを提供します。
1 億本の樹木は Salesforce にとって新しい目標ですが、次の例で実証された自然を基盤とする気候変動対策をサポートした経験に基づいています。(各Projectについての詳細は、「リソース」セクションを参照してください。)
- イノベーションをクラウドソーシングする新しいグローバルデジタルプラットフォームである UpLink という形で Salesforce テクノロジーを提供し、国連の持続可能な開発目標の達成を加速させています。UpLink は、1 兆本の樹木を育て、保全し、再生するという 1t.org の非常に大きな課題に貢献できる環境保護ビジネス起業家の発掘をサポートしています。
- 事業展開している地域において低炭素経済政策を支持し、生態系の劣化を食い止め、回復させるための対策をサポートしています。
- ミャンマーのマングローブ林の再生、ブラジルの熱帯林の保全、インドネシアの泥炭地の保護など、世界中の森林にドルを直接的に投資しています。
Salesforce と一緒に気候変動対策に取り組みましょう
お客様は、地球をより良い場所にするという価値を追求する企業から購入したいと考えています。従業員は、自分の価値を活かして影響を与える機会を提供してくれる組織で働くことを望んでいます。会社がコミュニティにプラスの影響を与えていると答えたビジネスプロフェッショナルは、その会社で働くことを誇りに思う可能性が 3 倍高くなります。(詳細は「リソース」の「The Impact of Values Driven Business「(価値主導ビジネスの影響) を参照してください。)Salesforce では、樹木をサポートするサステナビリティイニシアチブにおいて、次のベストプラクティスを含む複数の方法でチーム、お客様、パートナーと連携しています。
- マッチング寄付を提供して、従業員が緑化組織に寄付する際にその効果を 2 倍にする。
- 便益を還元するイベントを主催して、従業員、お客様、パートナーに独自のエクスペリエンスを提供する。
- 会社全体でボランティアイベントを開催し、チームメンバーがそれぞれの地域のコミュニティで緑化プロジェクトに貢献する。
- Salesforce のスーパーパワーである人材とテクノロジーを活用して、Salesforce Net Zero Cloud、UpLink、1t.org などの気候変動対策製品を提供する。
あなたの会社が持つ独自のスーパーパワーを見つけ、それを活用してビジネスチームが気候変動対策に取り組めるようにしてください。次の単元では、世界中で樹木を保護、再生し、気候変動への取り組みに大きな変化をもたらすために、個人がどのような行動を起こせるかについて学習します。
リソース
- Salesforce Web サイト: Salesforce Achieves Net Zero Across Its Value Chain and 100% Renewable Energy (Salesforce、バリューチェーン全体のネットゼロと 100% 再生可能エネルギー化を達成)
- PDF: Salesforce's Step Up Commitments (Salesforce のステップアップコミットメント)
- 外部サイト: 100 Million Trees Conserved, Restored, and Grown by 2030 (2030 年までに 1 億本の樹木を保全、再生、育成)
- 外部サイト: Together with Nature
- 外部サイト: UpLink
- Salesforce Blog 投稿: Why Corporate Sustainability Must Change (なぜ企業のサステナビリティは変わる必要があるのか)
- PDF: The Impact of Equality and Values Driven Business (平等と価値主導ビジネスの影響)
- Salesforce Web サイト: Net Zero Cloud
- Trailhead: Net Zero Cloud Basics (Net Zero Cloud の基本)