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Transactional メッセージを使用する場合の識別

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Transactional メッセージの種別を挙げる。
  • Transactional メッセージングでカスタマージャーニーを完遂させる方法を説明する。
  • イベント通知を定義する。

Transactional メッセージの概要と、どのような方法でトリガーされるのかを理解したところで、次はこの重要なメッセージを全体的なデジタル戦略の一環にする理由を詳しく見ていきます。

まずは、Transactional メッセージの種別と、それぞれの利点を説明します。 

メッセージ種別
Transactional トリガー 受信者にとっての利点
購入確認
ユーザー起動の 1 通のメッセージまたは SMS メッセージ
トランザクションが完了したことを確認できる。
銀行取引のアラート
アプリケーションによってトリガーされるシステム起動のメールまたは SMS
顧客があらかじめ指定したメールアドレスまたは携帯電話番号経由で、口座取引に関するアラートを受け取れる。
アカウントの変更の確認
アプリケーションによってトリガーされるシステム起動の 1 通の通知/アラートメッセージ
イベントの発生時にメッセージが送信される。
パスワードのリセット
ユーザー起動の 1 通のメッセージまたは SMS メッセージ
依頼から数分以内にメッセージが送信される。
予約のリマインダー
事前に定義した時刻や間隔でアプリケーションによってトリガーされるシステム起動の通知/アラートメッセージ
顧客が希望のチャネルを選定し、リマインダーを受け取るメールアドレスまたは携帯電話番号を指定する。
フライトのキャンセル
重要なイベントが発生した瞬間にアプリケーションによってトリガーされるシステム起動の緊急一括通知/アラートメッセージ
モバイルデバイスに最適な方法 (SMS またはプッシュ通知) でリアルタイムの更新情報を受信できる。
天気のアラート
重要なイベントが発生した瞬間にアプリケーションによってトリガーされるシステム起動の緊急一括通知/アラートメッセージ
モバイルデバイスに最適な方法 (SMS またはプッシュ通知) でリアルタイムの更新情報を受信できる。

上記の多くは極めて重要なメッセージであるため、計画、送信、受信しなければ、カスタマージャーニーに悪影響が及ぶ可能性があります。

「State of the Connected Customer (つながっている顧客の現状)」によると、顧客の 80% が、会社の創出するエクスペリエンスは、その商品やサービスと同じくらい重要であると述べています。カスタマージャーニーに、ユーザー起動またはシステム起動のメッセージを設定すると役立つ時点を特定できれば、顧客があなたのブランドから得るエクスペリエンスが大幅に向上する可能性があります。

Transactional メッセージング戦略でイベント通知も使用することをお勧めします。イベント通知は、送信する Transactional メッセージに基づく、ほぼリアルタイムのプッシュ型通知です。イベント通知サービス (ENS) を使用して、Marketing Cloud Engagement で特定のイベントが発生したときに通知を受信できます。顧客からのパスワードのリセットの依頼、注文確認の受領、多要素認証を使用したログインなどのイベントの発生時に通知を受信することができます。 

イベント通知は、ビジネス所有の Web エンドポイント (URL) にリアルタイムで配信されるため、Web フックと呼ばれることもあります。マーケティング担当者やマーケティング技術者、あるいは IT がこうした通知を使用すれば、多要素認証、パスワードのリセット、購入確認、不正行為のアラートをはじめとするさまざまなビジネスクリティカルな使用事例に緊密に統合させ、即座に対応可能にすることができます。

イベント通知を Transactional メッセージングに関連付ける数通りのシナリオをマーケティング担当者の観点から見てみましょう。

シナリオ

マーケティング担当者/アナリストのメリット
メッセージがバウンスした瞬間に通知を受信するため、代わりのメッセージングオプション (郵送など) を使用してメッセージの受信者に通知できる。
Transactional 発送通知を設定したマーケティング担当者が、メールがバウンスされたことに気が付きます。そこで、顧客レコードで携帯電話番号を確認すれば、SMS メッセージ経由で通知を転送することができます。
メッセージに時間的制約がある場合、マーケティング担当者はできるだけ早く、確実にメッセージを届けるために代替チャネルを使うことができます。
1 人の購読者のメッセージ配信ステータス (配信済み、バウンスなど) をチェックし、その配信ステータスに基づいてアクションを実行する。
オンラインショッピングをした後に確認メールが届かないという顧客にサポートスペシャリストが対応しています。
カスタマーサービスエージェントは、顧客に送信されたメッセージの配信ステータスを簡単に確認し、必要に応じて更新することができます。
メッセージのトランザクション活動 (メッセージの送信、バウンスなど) をほぼリアルタイムに表示する。
業務アナリストがトランザクション活動が正常かどうかを監視し、送信またはエンゲージメントのトレンドに問題がある場合は、できるだけ早急に対応し、重要業績評価指標 (KPI) を改善するために調整を要するかどうかを判断する必要があります。
ビジネスの運営に応じた頻度で最新データが使用可能になるため、キャンペーンに関する決定を行うために要する時間が短縮されます。毎晩午前 2 時にレポートを生成するというのは過去の話です。

この後、このすべてをリアルタイムに行う方法を見ていきます。けれども、こうした詳細に進む前に、まず 1 つのプラットフォーム内ですべてのメッセージを結び付けることの重要性について説明します。

リソース

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