Trailhead エンゲージメントの促進
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- オンボーディングに Trailhead を取り入れる。
- Trailhead を中心とした学習イベントを開催する。
- 学習の継続を推奨するために、友好的な競争を設定する。
- 定期的なコミュニケーションで、Trailhead による学習の機会を取り上げる。
はじめに
Trailhead で楽しく学習できることがわかったので、次は、チームを引き込みましょう。最初のバッジを取得した後、または最初のクラスを受講した後も学習を続けることを奨励します。学習目標に向かって努力を続けるには、ちょっとしたインセンティブが必要なこともあるでしょう。チームのイネーブルメントを行う必要がある場合、実証済みの戦略を使用することで継続を支援できます。この単元では、企業がどのように Trailhead を使用して学習体験を楽しく魅力的なものにするかを学習します。
Trailhead を DNA に組み込む
どんなジャーニーでも始まりが肝心です。会社での各従業員のジャーニーの開始時に、Trailhead が会社の文化の一部であることをはっきりと示しましょう。
新しい従業員のオリエンテーションで Trailhead を使用します。まず、新入社員が Trailhead のアカウントを作るのを支援する時間をスケジュールします。Trailhead Playground を作成し、Trailhead を探索し、最初のバッジを完了する時間を与えます。「Trailhead の基本」バッジから始めるのが適切です。Trail Tracker を使用して、入門的な Trailmix を割り当て、新入社員が最初の 1 週間以内に完了するようにします。学習者が初めに Trailhead を使用することに慣れれば、新しいことを学習する必要が生じたときに Trailhead に戻ってくる可能性が高くなります。
次に、Salesforce 組織のユーザープロファイルページに獲得したバッジを表示します。チームメイトが何を学習していたかが表示され、チームが正当に評価されます。Trailhead バッジは、最初からチームの ID の一部です。
クエストに送り出す
新しい知識やスキルを習得すること自体が素晴らしいことですが、さらに賞品を獲得するチャンスもあったらどうでしょうか? Trailhead クエストではそれが可能です。
Trailhead クエストは、完了時に報奨を獲得できる可能性がある目標です。たとえば、「1 か月間に 10 個のバッジを獲得すると、ギフトカードの抽選に参加できる」などです。過去に、次のような賞品が提供されたことがあります。
- ギフトカード
- 限定版コミュニティバッジ
- 認定証明書
- 慈善寄付
Trailhead クエストのインセンティブによって、学習の継続を促進できます。Trailhead のどこにクエストがあるかをチームが知っていることを確認します。
グループ活動の提案
Trailhead では、1 人でもグループでも簡単に楽しく学習できます。チームが一緒に Trailhead を探索することを奨励するために、ランチ学習会 (仮想または対面) を開きます。チームは結束力を高めながら、バッジを獲得できます。ランチ学習会では、重要な会社のイニシアチブや機能を宣伝したり、必要な Trailmix の最初の 1 歩を紹介したりできます。ディスカッションのための時間を取り、ランチをレベルアップさせます。
グループ活動は、ハンズオン Challenge が含まれているバッジに取り組むのに適した方法です。チームのエキスパートは自然と「先遣隊」の役割を果たし、助けが必要な人をサポートするため、誰かが取り残されることがありません。
Trailhead バッジは 1,000 個以上あるので、次に獲得するバッジに関するガイダンスは特に重要です。チーム内で、特に関心のあるバッジや役に立つと感じたバッジについて話し合ったり、推薦したりすることをお勧めします。次のイベントのトピックを決めるのに役立つテーマに耳を傾けます。ランチ学習会を主導したい人がいるかを尋ねます。チームメンバーから掛け算方式 (BAM) で広めましょう。掛け算方式では、コミュニティと知識を共有することで他の人の能力を強化します。これによって、すべての人の平等が推進され、誰もが Trailhead で学習し、スキルを高めることができます。
競争に火をつける
友好的な競争によってやる気が刺激され、ゴールに到達できることがあります。チームが重要な Trailmix を完了する意欲を高めるために、ゲーム化することを検討します。全員の進行状況をダッシュボードに表示します (Trail Tracker データを使用)。Trailmix の完了に基づいて賞品を提供します。
もう 1 つの人気のあるイベントはバッジマラソンです。設定した期間内に最も多くのバッジを完了した学習者に報奨を与えます。バッジマラソンチームを作成し、チームメイトがお互いにハンズオン Challenge の完了を助け合うことを奨励します。時間が押し迫る中でデバッグを行うことより楽しいことがあるでしょうか?
最後に、ときにはシンプルな表彰が最良の報奨であることがあります。誰かが新しい Trailhead ランクに到達したときにはお祝いします。Trail Tracker を使用してパフォーマンスが上位のユーザーを特定し、表彰します。チームの努力に価値があることを示せば、チームは Trailhead での学習を続けるでしょう。これはどこからでも実行できるので、従業員がオフィスにいてもリモート勤務をしていても、誰でも参加できることを忘れないでください。
動画による学習
Trailhead のコンテンツを利用するもう 1 つの方法として、Trailhead Live があります。Trailhead Live では、エキスパートによるライブやオンデマンドの動画を配信しています。トピックは、ベストプラクティスや認定資格の準備から、キャリアアップ、新リリースの特長、バッジのウォークスルーまで多岐にわたります。これらのセッションを主導するエキスパートには、プロダクトマネージャー、エグゼクティブ、Trailhead の執筆者、オピニオンリーダー、さらには同僚のコミュニティメンバーも含まれています。Trailhead のこの無料で利用できる拡張機能で、いつでもどこからでもエキスパートの指導を受けることができます。
Trailhead 活動への注目
チームメンバーが活動的な学習やスキルの向上を続けられるように、Trailhead をコミュニケーション戦略に関連付けます。メッセージは一貫している必要がありますが、情報を共有するためにすでに使用しているチャネルで Trailhead の学習機会を取り上げる方法は多数あります。
実行する作業 |
推奨事項 |
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ニュースレターの作成 |
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求人情報の投稿 |
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Slack でのプロジェクト稼働開始の発表 |
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Salesforce 総計値を含むプレゼンテーションの作成 |
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定期的なコミュニケーションに学習の焦点を追加することで、Trailhead がキャリアに関連することをチームに示すことができます。
また、Trailhead 専用のコミュニケーション手段を確保しておくこともお勧めします。たとえば、Slack で「今月のおすすめ」を投稿して、スキルの弱点を補強します。バッジ割り当ての期日が近づいたときにリマインダーメールを送信します。ブログ記事を作成して、チームのメンバーが Trailhead で学んだスキルを使用してメンバー自身 (または他の人) にどのようなメリットがあったかのストーリーを伝えます。対象者と目的に合わせてメッセージをカスタマイズし、コミュニケーションを微調整できるようにフィードバックを求めます。
ここまで、Trailhead の利点、バッジの構造、Trailhead の豊富なコンテンツ、会社を支援するために Trailhead を使用できる一般的なシナリオ、そして最も重要な従業員の学習意欲を高める方法を学んできました。次は、Trailhead を利用して会社の変革と成長を実現しましょう。利用しない手はありません。ぜひ、学んでください。