Tableau について知る
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 分析とコラボレーションのために Tableau を使用する方法を説明する。
- データからインサイトをすばやく取得するために Tableau がどのように役立つかを説明する。
データからインサイトを取得する
あなたはマネージャーから、会社全体の売上と収益性を調査し、成長と改善の鍵となる分野を特定するよう依頼されています。データはあるものの、何から手をつければいいのかわかりません。ですが、心配は無用です。Tableau はエンドツーエンドの分析製品スイートであり、データの準備から、データをマネージャーやチーム全体と共有できる有益でアクション可能なインサイトに変えるまで、あらゆる段階で役立ちます。その方法を紹介していきましょう。
データソースを準備する
Tableau Prep を使用して、分析用にデータを準備します。大量のデータが手元にありますが、さまざまな場所や形式で存在しています。データの結合、クリーニング、準備のために、複雑なツールを使いこなしたり、コードの記述方法を習得したりする必要はありません。Tableau Prep Builder を使用すれば、データの結合、形成、クリーニングを行う視覚的かつ直接的な方法が提供されるため、次のステップである分析に向けて、データソースを簡単に準備できるようになります。
データ分析サイクルにおいて Tableau Prep がどのような位置付けにあるのかを、簡単にまとめて次に示します。
- データの取得: 必要なデータを入手する、または必要なデータにアクセスします。
- データの準備: データのクリーニング、形成、他のデータとの結合を行います。ここが、このプロセス内で Tableau Prep Builder が位置付けられている場所になります。
- データの分析: 必要なチャートを作成することで、データを視覚的に分析します。
- インサイトの作成: 必要な知識を取得します。
- 行動 (共有): 視覚化した回答と取得した知識を利用して、データに基づく意思決定を行います。他のユーザーに対して、作業を共有または提示します。
- タスクまたは質問: 具体的にどのような質問に答えようとしていますか? その質問は、あなた自身の質問であったり、他の人からタスクとして依頼された質問であったりします。
データを分析する
ほとんどの人は Tableau Desktop を使用してデータを分析していますが、Tableau Server や Tableau Cloud を使用すると Web 上で分析することもできます。Tableau Desktop は、データ分析用の機能が最も充実しており、直感的なインターフェースでデータを視覚化し、分析によって質問に答えることができるようになっています。
Tableau Desktop からは、どこにいてもさまざまなデータソースに接続できます。また、Desktop から、Tableau Server や Tableau Cloud で共有するためのデータソースをパブリッシュすることも可能です。ビューとダッシュボードをローカルで共有する場合は、Tableau Desktop に保存されたワークブックファイルを共有します。
データをパブリッシュする
データソースを接続して、データを分析できたところで、インサイトを共有する準備が整いました。Tableau には、そのために使用できるツールがいくつかあります。
Tableau Server は、データとインサイトを簡単に管理して共有するためのエンタープライズ規模のソリューションです。Tableau Server は通常、IT 部門によって管理され、オンプレミスまたはパブリッククラウドで展開することができます。
Tableau Cloud は Tableau Server に似ていますが、サーバーやインフラストラクチャを管理するために負担が増えることはありません。Tableau Cloud はクラウドでホストされ、インフラストラクチャとメンテナンスの管理はすべて Tableau によって実行されます。ユーザーは、サーバーの構成、ソフトウェアのアップグレードの管理、ハードウェア容量の拡張を行う必要はありません。
Tableau Public は、誰でも Tableau のビジュアライゼーションを Web 上で共有できる無料サービスです。エンタープライズ共有の場合や機密データを使用する場合、これは個人ユーザー向けのプラットフォームではありません。ですが、それ以外の場合 (好きなスポーツチームに関する統計、レストランのレビュー、犯罪統計など) には、うってつけです。
これで、さまざまな Tableau 製品について、またデータの達人になるために、このような製品をどのように活用できるかについて、おわかりいただけたと思います。