テリトリー管理を最大限に活用する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- テリトリーモデルをコピーする。
- テリトリーロール別にテリトリーユーザを特定する方法を説明する。
- Chatter を使用してテリトリーモデルに関してコラボレーションする。
- テリトリーに割り当てられた取引先と商談に関するレポートを作成する。
テリトリーモデルのコピー
コピー機能では、テリトリーの特性をテストするために使用できる、テリトリーモデルのコピーを作成できます。新しいモデルには、元のテリトリー、割り当てルール、ユーザ、手動で割り当てた取引先が含まれます。コピーが完了すると、新しいモデルは計画中状態になります。
Maria はテスト目的で Current Fiscal Year (今期 (会計年度)) というモデルに基づいて別のテリトリーモデルを設定することにしました。手順は次のとおりです。
- [Current Fiscal Year (今期 (会計年度))] というテリトリーモデルを開きます。
- [コピー] をクリックします。
- 表示ラベルに「Test Model」(テストモデル)と入力します。
- 説明として「Territory model for testing」(テスト用のテリトリーモデル) と入力します。
- テリトリーモデル名が Test_Model であることを確認します。
- [保存] をクリックします。
次に Maria が取り組むのは、テリトリーユーザへのロールの割り当てです。では Maria が何をしているのか見てみましょう。
テリトリーロール別のテリトリーユーザの特定
テリトリー内のユーザの機能を追跡するために、テリトリー所有者、営業マネージャ、営業担当などのテリトリーロールを作成し、必要に応じてテリトリーユーザに割り当てることができます。ユーザは、異なるテリトリーで異なるロールを持つことができます。
テリトリーユーザに対してロールを選択できるようにするため、UserTerritoryAssociation オブジェクトの [テリトリーでのロール] 選択リストにテリトリーロールを追加します。定義する選択リストは、有効または計画中状態のすべてのテリトリーに使用できます。その手順は次のとおりです。
- [設定] で、ユーザテリトリーの関連付けの管理設定から、[項目とリレーション] に移動します。
- [テリトリーでのロール] をクリックして、[新規] をクリックします。
- Maria は、Lance から依頼されたとおり「Territory Owner」(テリトリー所有者)、「Sales Manager」(営業マネージャ)、「Product Specialist」(製品スペシャリスト)、「Sales Representative」(営業担当) という選択リスト値を入力します。
- [保存] をクリックします。
ユーザへのテリトリーロールの割り当て
[テリトリーでのロール] 選択リストを作成したので、テリトリー内のユーザのロールを指定することができます。
Maria は次の手順を実行して、Northern California (北カリフォルニア) テリトリーの Lance Park にテリトリー所有者ロールを追加します。
- Northern California (北カリフォルニア) というテリトリーレコードを開きます。
- [割り当てられたユーザ] 関連リストで、Lance Park の横にある [編集] をクリックします(Trailhead Playground で作業している場合、Lance はユーザとして表示されませんが、各自の組織では会社の Salesforce ユーザが表示されます)。
- [テリトリーでのロール] 選択リストから、[Territory Owner (テリトリー所有者)] を選択します。
- [保存] をクリックします。
Chatter を使用したテリトリーモデルに関するコラボレーション
モデルレコードでのモデル開発で直接チームとコラボレーションするには、テリトリーモデルの Chatter フィード追跡を有効化します。チームは、投稿、コメントへの返信、ファイルの添付、モデルの状態が変化したり重要な項目が更新されたりしたときの通知の取得を行うことができます。
Chatter フィード追跡を有効にして設定すると、テリトリーモデルレコードへのアクセス権がある全員が Chatter を使用してそのモデルに関してコラボレーションできます。レコードをフォローしているユーザは、追跡項目が更新されたときに、各自の Chatter フィードで更新を取得します。
Lance は Chatter を使用したコラボレーションを有効化するよう Maria に依頼しました。Lance は特に、もしもの場合に備えて [状態] 項目を追跡したいと考えています。Maria は次の手順を実行します。
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに「フィード追跡」と入力し、[フィード追跡] を選択します。
- [テリトリーモデル] オブジェクトを選択します。
-
[フィード追跡の有効化] と [状態] を選択します。
-
[保存] をクリックします。
テリトリーに割り当てられた取引先および商談に関するレポート
担当するテリトリーに割り当てられている取引先および商談を表示するレポートを作成します。
[私のテリトリー] 条件では、営業担当が割り当てられているテリトリーに属する取引先および商談が表示されます。[私のテリトリーチーム] 条件では、営業担当が割り当てられているテリトリーの取引先および商談とその下位テリトリーが表示されます。
Maria は次の手順を実行して、チームのテリトリーレポートを作成します。
- [レポート] タブで、[新規レポート] をクリックします。
- 取引先または商談のレポートタイプを選択して、[続行] をクリックします。
- [表示] 条件項目で、検索条件として [私のテリトリーの] または [私のテリトリーチームの] を選択します。
- レポートの作成を完了し、変更を保存します。
サマリー
Maria は今日、多くのことを成し遂げました。Lance と Ursa Major のその他の営業チームは、結果に大満足しています。このトレイルの両方のモジュールで Maria が行った作業を確認すると、次のようになります。
- エンタープライズテリトリー管理機能を有効化する
- デフォルトのアクセスレベルを定義する
- テリトリー種別、テリトリーモデル、テリトリーを作成する
- 手動および割り当てルールを実行してテリトリーに取引先を割り当てる
- 取引先割り当てを表示する
- テリトリーレコードで直接テリトリーにルールを割り当てる
- ユーザをテリトリーに割り当て、割り当てられたユーザのリストを表示する
- テリトリーモデルを有効化する
- カスタムレポートタイプとテリトリーレポートを作成する
- 手動および検索条件に基づく割り当てで商談に取引先を割り当てる
- 検索条件に基づく割り当てから商談を除外する
- テリトリーモデルをコピーする
- テリトリーロール別にテリトリーユーザを特定する
- テリトリーモデルに関したコラボレーションのために Chatter を設定する
- テリトリーに割り当てられた取引先と商談に関するレポートを作成する