商談へのテリトリーの割り当て
学習の目的
- 手動で商談にテリトリーを割り当てる方法を説明する。
- 検索条件に基づく商談テリトリー割り当てが、どのように機能するのかを説明する。
- 検索条件に基づく商談テリトリー割り当てを設定、リリース、実行する方法を説明する。
- 検索条件に基づくテリトリー割り当てから商談を手動で除外する方法を説明する。
はじめに
Ursa Major の Salesforce システム管理者である Maria Jimenez は、営業チームの Lance Park と連携して、エンタープライズテリトリー管理機能の設定に取り組んでいます。エンタープライズテリトリー管理では、どの営業担当がどの取引先や商談に割り当てられているのかを簡単に追跡し、効率的にリソースを割り振ることができます。
Ursa Major の取引先のテリトリー管理に必要なものはほぼすべて揃っているので、Maria はテリトリーと商談の関連付けという次の段階に進むことができます。
Maria はまず最初に Salesforce ヘルプで商談へのテリトリーの手動割り当てについて調べました。簡単にできそうです。では Maria が調べた内容を見てみましょう。
始める前に
必ず前のモジュールを完了してください。ここでの作業は、前のモジュールでの概念や作業に基づいて行います。
商談へのテリトリーの手動割り当て
商談レコードで商談にテリトリーを手動で割り当てることができます。これを行った場合、テリトリーモデルの階層でそのテリトリーより上位のテリトリーに割り当てられているすべてのユーザにその商談が共有されます。商談の取引先に割り当てられたテリトリーを割り当てることをお勧めしますが、取引先へのフルアクセス権がある場合は、有効なテリトリーモデルの任意のテリトリーを割り当てることができます。
- [設定] から、[オブジェクトマネージャ] タブをクリックして、[商談] を選択します。
- [ページレイアウト] を選択して、[Opportunity (Marketing) Layout (商談 (マーケティング) レイアウト)] を選択します。
- 上部ペインで、[テリトリー] 項目を [商談の詳細] の [商談情報] 領域にドラッグします。
- このときに「テリトリー割り当て検索条件ロジックから除外」という項目も [商談の詳細] 領域にドラッグします。このチェックボックスは、後で検索条件に基づく商談テリトリー割り当てを行うときに使用します。
- [保存] をクリックします。
- Maria は次に商談のテリトリーを定義します。アプリケーションランチャーから、[商談] を見つけて選択して、Dickenson Mobile Generators という商談を開きます。(Trailhead Playground で作業している場合、最初にすべての商談が表示されるようにリストビューを変更する必要があります)。
- [編集] をクリックし、[テリトリー] 項目で選択リストから [Northan California (北カルフォルニア)] を選択します。
-
[保存] をクリックします。
検索条件に基づく商談テリトリー割り当てのしくみ
クラスを作成してリリースしたら、割り当てプロセスを完了するジョブを実行します。ジョブのオプションには、日付範囲内の割り当て、および進行中の商談のみへのテリトリーの割り当てが含まれます。商談が作成されるたびにジョブを実行するように設定できます。
これで、Maria の準備が整いました。
検索条件に基づく商談テリトリー割り当ての Apex クラスの定義
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに「Apex クラス」と入力し、[Apex クラス] を選択して、[新規] をクリックします。
- [Apex Class (Apex クラス)] タブのテキスト項目に、サンプルコードを貼り付けます。Maria は『Apex 開発者ガイド』からコードをコピーしました。Trailhead Playground で作業している場合、この手順は実行できませんが、各自の組織では実行できます。独自の Apex コードを使用する場合は、次のタスクで使用できるようクラス名をメモしてください。
- [保存] をクリックします。
検索条件に基づく商談テリトリー割り当ての有効化
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに「テリトリー」と入力し、[テリトリーの設定] を選択します。
- 検索条件に基づく商談テリトリー割り当てを有効化するチェックボックスをオンにします。
- クラスには「OppTerrAssignDefaultLogicFilter」と入力します。(Trailhead Playground で作業している場合、この手順は実行できませんが、各自の組織では実行できます)。
- Maria は、検索条件に基づく商談テリトリー割り当てを商談の作成時に実行したいので、そのオプションを選択します。
-
[保存] をクリックします。
テリトリー優先度値の決定と手動割り当て
サンプル Apex コードでは、テリトリー種別の優先度値を使用して、テリトリーを商談に割り当てます。サンプル Apex コードを使用する、または優先度値を使用する独自のクラスを作成する場合は、拡張可能な優先度値スキームを決めます。優先度の割り当てを行うユーザに、決定したスキームを伝えることが重要です。
Territory2Type オブジェクトの [優先度] 項目で受け入れられるのは数値のみです。サンプル Apex コード (OppTerrAssignDefaultLogicFilter クラス用) を使用する場合は、数値が大きいほど優先度が高くなります。
Territory2Type オブジェクトの [優先度] 項目を更新して、API を使用してテリトリー種別の優先度を割り当てることができます。または、テリトリー種別レコードの個々のテリトリー種別に優先度を手動で割り当てることができます。
テリトリー種別の最も高い優先度を 500、その下を 400、300 などとし、後から必要に応じてそれらの間に値 (350 や 475 など) を入力できるようにします。
- Named Accounts (指定取引先) というテリトリー種別を開きます。
- [編集] をクリックします。
- [優先度] 項目に「400」と入力します。
-
[保存] をクリックします。
検索条件に基づくテリトリー割り当てから商談の手動による除外
- Burlington Textiles Weaving Plant Generator という商談を開きます。
-
[編集] をクリックし、[テリトリー割り当て検索条件ロジックから除外] を選択します。(Trailhead Playground で作業している場合、Maria の商談詳細は表示されません)。
- [保存] をクリックします。
商談テリトリー割り当て検索条件の実行
商談テリトリー割り当て検索条件では、Apex クラスの検索条件ロジックに基づいてテリトリーが商談に割り当てられます。
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに「テリトリーモデル」と入力し、[テリトリーモデル] を選択します。
- Northern California (北カリフォルニア) テリトリーモデルの階層を表示します。
- [商談検索条件の実行] をクリックします。(Trailhead Playground で作業している場合はこのタスクを完了できませんが、各自の組織では完了できます)。
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[進行中の商談のみを含む] を選択します。
- [商談検索条件の実行] をクリックします。
次は、ここまで学んだことをあなたが復習する番です。次の Challenge を始める前に、まだであれば前のモジュールを完了してください。