取引先、ルール、ユーザのテリトリーへの割り当て
学習の目的
- 取引先をテリトリーに手動で、または割り当てルールを実行して割り当てる。
- 取引先割り当ての表示方法について説明する。
- テリトリーレコードで直接ルールをテリトリーに割り当てる方法を説明する。
- ユーザをテリトリーに割り当て、誰が割り当てられているのかを確認する方法を説明する。
- テリトリーモデルを有効にし、そのモデルをアーカイブや削除する方法を説明する。
- テリトリーに関するレポートの作成方法を説明する。
割り当てルールの作成
取引先を属するテリトリーに手動で、または割り当てルールを適用して割り当てることができます。
ルールは、該当するテリトリーの定義に使用する 1 つ以上の特性を特定するもので、これらの特性に該当する取引先をそのテリトリーに割り当てるようエンタープライズテリトリー管理に指示します。テリトリーモデルが計画状態の場合は、ルールを実行したときに取引先割り当てをプレビューできます。テリトリーモデルが有効状態の場合は、ルールを実行すると、ルールに従って取引先がテリトリーに割り当てられます。
ルールは、テリトリーと子テリトリー内で連携して動作します。たとえば、「Western US States (アメリカ合衆国西部)」というテリトリーと、「Washington (ワシントン)」「Oregon (オレゴン)」「California (カリフォルニア)」という子テリトリーを作成するとします。「Western US States (アメリカ合衆国西部)」テリトリーレコードで、ワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州に所在する取引先をこのテリトリーに割り当てるルールを作成します。このルールを子テリトリーに割り当て、次に「California (カリフォルニア)」テリトリーレコードでカリフォルニア州に所在する取引先を「California (カリフォルニア)」テリトリーに割り当てるルールを作成します。「California (カリフォルニア)」テリトリーに子テリトリーがある場合、「California (カリフォルニア)」テリトリールールを子テリトリーに継承可能とマークしているときは、条件で州を指定する必要がありません。代わりに、郵便番号や業種といったより具体的な条件を使用して、カリフォルニア州の子テリトリーを作成できます。
- [設定] の [テリトリーモデル] ページで、[階層の表示] をクリックして [Current Fiscal Year (当会計年度)] テリトリーモデルを開いてから、[Northern California (カリフォルニア北部)] テリトリーを開きます。
- [このテリトリーに割り当てられた割り当てルール] 関連リストで、[新規] をクリックします。
- ルールの編集ページで、ルールの名前に「Northern California Zip Code」(カリフォルニア北部の郵便番号) と入力します。
- 選択条件に、「Account: Billing Zip/Postal Code, greater or equal」(取引先: 郵便番号(請求先), >=) と 「94000」を入力します。
- 選択条件の次の行に、「Account: Billing State/Province, equals」(取引先: 都道府県(請求先), 次の値と等しい) と 「CA」を入力します。
- [保存] をクリックします。
- [このテリトリーに割り当てられた割り当てルール] 関連リストで、[ルールの実行] をクリックします。
取引先のテリトリーへの手動割り当て
- [Northern California (カリフォルニア北部)] テリトリーを開きます。
- [手動で割り当てた取引先] 関連リストで、[取引先の追加] をクリックします。
- [選択可能] 関連リストで、[Express Logistics and Transport] を選択します。
- [割り当て] をクリックします。
- [Northern California (カリフォルニア北部)] ページで、[取引先の参照] をクリックして、取引先が割り当てられていることを確認します。
割り当てルールのテリトリーへの適用
- [Northern California (カリフォルニア北部)] テリトリーページの [このテリトリーに割り当てられた割り当てルール] 関連リストで、[ルールの割り当て] をクリックします。
- [選択可能] 関連リストで、[Company Size (会社の規模)] を選択します。
- [割り当て] をクリックします。
ユーザのテリトリーへの割り当て
- [Northern California (カリフォルニア北部)] テリトリーページの [割り当てられたユーザ] 関連リストで、[ユーザの管理] をクリックします。
- [選択可能なユーザ] リストで、[Lance Park] を選択して、[追加] をクリックします。
-
[保存] をクリックします。
テリトリーモデルの有効化
テリトリーモデルの構造とそのテリトリーの取引先割り当てを思いどおり設定できたら有効にします。あるいは、モデル化を進めたり、参照したりするために、モデルを計画状態やアーカイブ済み状態にしておくこともできます。有効状態にできるモデルは一度に 1 つのみで、計画状態のモデルのみを有効にすることができます。有効にしたモデルを計画状態にリセットすることはできません。有効なモデルはアーカイブ済みのみに設定できます。アーカイブしたテリトリーモデルは再び有効にすることができないため、慎重に計画します!
- [Current Fiscal Year (当会計年度)] テリトリーモデルのレコードを開きます。
- [有効化] をクリックしてから、もう一度 [有効化] をクリックして、プロンプトの指示を受け入れます。
後々、テリトリーモデルを使う必要がなくなった場合には、アーカイブまたは削除できます。
テリトリーモデルを積極的に使用することはないが、参照として手元に残しておきたい場合はアーカイブします。
今後テリトリーモデルを参照する必要のないことが確実な場合は削除します。
取引先に割り当てられたテリトリーと、テリトリーに割り当てられたユーザの表示
取引先とユーザはテリトリーに別々に割り当てられますが、取引先がテリトリーに割り当てられると、テリトリー内のユーザがその取引先にアクセスできます。取引先レコードを調べれば、割り当てられたユーザやテリトリーをすぐに確認できます。
- [設定] で、[オブジェクトマネージャ]、[取引先] の順にクリックします。
- [ページレイアウト]、[取引先レイアウト] の順にクリックします。
- 上部のペインで、[関連リスト] をクリックします。
- [割り当て済みテリトリー内のユーザ] と [割り当て済みテリトリー] を順に下部のペインにドラッグします。
- [保存]、[はい] の順にクリックします。ここで、取引先に何が表示されるのか確認してみましょう。
- アプリケーションランチャーで、[取引先] を見つけて選択します。
- [Express Logistics and Transport] 取引先を開きます(Trailhead Playground で作業している場合、最初にすべての取引先を表示するためにリストビューを変更する必要のあることがあります)。
テリトリーモデルに適用する割り当てルールの表示
- [Current Fiscal Year (今期 (会計年度))] というテリトリーモデルを開きます。
-
[ルールの表示] をクリックします。
テリトリーに関するレポート
テリトリーに割り当てられた取引先、テリトリーに割り当てられたユーザ、テリトリー別に集計可能な取引先の項目といった有用な情報を取得するレポートを実行できます。集計可能な取引先の項目に関するレポートでは、年間売上や従業員数などの取引先データに関するレポートを作成してテリトリーのサイズを判断できるため特に有益です。
まず、レポートを作成するオブジェクトを関連付けるカスタムのテリトリー管理レポートタイプが必要です。次に、そのタイプに属するレポートを作成します。ここでは敢えて Maria のレポート作成手順について説明しませんが、「リソース」セクションにレポートタイプとレポートの作成手順のリンクが記載されています。
Maria のレポートは次のようになります(テリトリーを使い始めたばかりのため、まだそれほどデータが表示されていません)。
推奨されるレポート名 | 表示される内容 |
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Accounts Assigned to Territories (テリトリーに割り当てられた取引先) | どの取引先がどのテリトリーに属するか |
Territories Without Assigned Accounts (取引先が割り当てられていないテリトリー) | どのテリトリーに取引先が割り当てられていないか |
Users Not Assigned to Territories (テリトリーに割り当てられていないユーザ) | どのユーザがテリトリーに割り当てられていないか |
Territories with Assigned Users (ユーザが割り当てられたテリトリー) | どのユーザがどのテリトリーに属するか |