ビジュアライゼーションの書式を設定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- どのような場合に Tableau Cloud でビジュアライゼーションの書式を設定するかを説明する。
- Tableau Cloud で書式を適用できる要素について説明する。
- 視覚的なベストプラクティスを使用する。
Tableau でビジュアライゼーションの書式を設定する理由とは?
Tableau 製品は、ストーリーを伝えたり、質問に答えたりするビジュアライゼーションを作成しやすいように設計されています。どの製品にも視覚的なベストプラクティスに従ったデフォルトの書式が設定されているため、確実に視覚的に魅力あるビジュアライゼーションを作成できます。
ただし、分析やプレゼンテーションを強化するために書式設定を調整したいときもあります。会社のブランドに合った配色や、意思決定者が望むフォントを使用する場合などです。どのようなストーリーを伝えるか、どの情報がオーディエンスにとって最も重要かはわかっています。Tableau を使用すれば、ワークブック全体の配色からデータインサイトを共有するツールヒントまで、Tableau 使用時に表示されるほぼすべてのコンテンツの書式を簡単に設定できます。
書式設定可能なコンテンツのタイプ
Tableau では、書式をワークブックレベルやワークシートレベルで、またはタイトル、フィルター、アニメーションなど個々の要素に対して設定できます。フォント、テキストスタイル (太字、斜体、下線など) やテキストの色を変更できます。こうした設定には、Tableau Cloud ツールバーにある [書式設定] ペインからアクセスできます。
ビジュアライゼーション (略称 viz) 内では、マークの色、形状、不透明度を変更できます。マークの枠線も追加できます。カテゴリフィールドと定量的フィールドの両方でカラーパレットを使用できます。カテゴリフィールド (国など) には、カテゴリを視覚的にはっきり区別できるように特に設計されたカラーパレットを割り当てることができます。定量的フィールド (売上合計など) には、2 色間の漸次的変化を示す色分化パレットを割り当てることができます。色覚障害者が利用しやすいように設計されたカラーパレットを選択することもできます。こうした設定には、[マーク] カード上のさまざまなボックスをクリックしてアクセスできます。色を編集するには [色]、マークのサイズを増減するには [サイズ]、マークの形状を変更するには [形状] を選択します。
視覚的なベストプラクティス
上位から下位へと進める
書式設定をするときには、上位から下位へとワークフローが進むように考慮してください。まず、ワークブック全体に対して調整する要素 (フォント、タイトル、線など) の書式を設定します。次にワークシートレベル、最後にビューの個々のパーツへと進みます。ワークブックレベルの変更を最初に行うことで時間を節約できます。
色を制限する
色数が多すぎると視覚的負担が大きくなり、データに注意を向けられなくなります。コントラストのはっきりした数色を選びます。背景色とテキスト色の間に十分なコントラストがあることを確認します。傾向線を使用する場合、viz の他の色よりも目立つ色を選びます。色で意図を伝えることができます。一面の黒いフォントの中に太字で明るいオレンジ色のメトリクスがあれば、読者の注意を惹きつけます。viz の色が多すぎると、強調しようとするインサイトが思ったほど目立たないことがあります。
利用しやすくオンラインで読みやすいように最適化されたフォントを使用する
使用するフォントは 1 つか 2 つにし、読みづらい凝ったフォントは避けます。色と同様にフォントの種類が多すぎると視覚的負担が大きくなり、読者がデータに注意を向けられなくなります。Tableau 書体ファミリーのフォントは、データビジュアライゼーションでの使用を念頭に設計されており、どのサイズでも読みやすいように最適化されています。Tableau ではデフォルトでこれらのフォントが使用されます。別のフォントを選択して使用する場合は、フォントの利用しやすさと読みやすさを考慮してください。一般的なベストプラクティスとして、ほとんどの人にとって読みやすい 12 ポイントのフォントを使用します。Tableau 書体の他に、Tableau で使用可能な最も利用しやすいフォントは Calibri、Arial、Verdana、Times New Roman です。
Tableau で書式設定可能なコンテンツのタイプと、考慮すべき視覚的ベストプラクティスを理解できました。以降では、各レベルで書式を適用する方法を学習します。