Tableau Next を使用してセマンティックデータを探索する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Tableau Next の Visualization Builder を使用する 4 つの利点を挙げる。
- Visualization Builder の 5 つの主要なコンポーネントを説明する。
Tableau Semantics (Data 360 に統合された強力な AI 搭載のセマンティックレイヤー) を、Salesforce データの信頼できる単一の情報源として設定しました。では、この信頼性は高いものの複雑なデータを理解しやすくして、関係者と共有するには、どうすればよいでしょうか? どのビジュアライゼーションを使用すれば、情報に基づいたビジネス判断に役立つ傾向を特定できるでしょうか? そして、会社の目標に対してビジネスの進捗をどのように把握することができるでしょうか? Tableau Next を利用すれば、Tableau Semantics のデータから信頼できるインサイトを見つけることができます。また、より多くのユーザーが、確信を持ってデータを探索し、アクションを実行できるようになります。
では、その方法を見ていきましょう。
Visualization Builder の紹介
Salesforce プラットフォーム上に構築された Tableau Next の Visualization Builder により、データの分析がさらに強化され、迷うことなく意思決定へと進めるようになります。
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動的なビジュアライゼーションで分析をスピードアップ: 表形式のデータを調べなくても済むように、わかりやすいチャートに要約します。分析が進んでも、ビジュアライゼーションのデータを簡単に入れ替えたり、プロパティを調整したりして、適切なメトリクスを示すことができます。
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信頼できるデータからアクション可能なインサイトを作成: Tableau Semantics で定義されたリレーションシップ、メトリクス、ユニオンを使用して、明確なインサイトを提示し、意思決定のスピードを高めるビジュアライゼーションを作成できます。
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より多くのユーザーによるデータ探索を実現: インタラクティブで直感的、かつローコードな Visualization Builder を使用することで、Tableau Next はより多くのユーザーによるデータ探索を可能にし、組織全体でセルフサービス分析を拡張します。
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セマンティックモデルを検証: ビジュアライゼーションは、セマンティックモデルの整合性を検証するための強力な手段となります。関係性や階層をチャートで可視化することで、Tableau Semantics データにおける不整合や欠落したリンク、または見直しが必要な部分をすばやく特定できるようにします。
主要コンポーネントの説明
Tableau Next のワークスペースから、セマンティックモデルに基づくビジュアライゼーションを直接作成できます。Visualization Builder を使用して、新しいビジュアライゼーションを作成して編集したり、既存のビジュアライゼーションをコピーして新しい分析プロジェクトの出発点として使用したりできます。
では、Visualization Builder の主なコンポーネントを詳しく見ていきましょう。

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[Data (データ)] ペイン: ビジュアライゼーションの作成に使用できるフィールドのリストが表示されます。必要なフィールドが見つからない場合は、 自分で計算フィールドを作成するか、Semantics AI や Einstein に提案してもらうことができます。いずれも [Data (データ)] ペインで行えます。
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[Cards (カード)] ペイン: ビジュアライゼーションの種類を選択して、外観をカスタマイズできます。信頼できるモデルに基づいてデータの傾向を予測したり、フィルターを適用して分析の精度を高めたりすることもできます。
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シェルフ: ビジュアライゼーションの構造を定義するセマンティックモデルのフィールドを追加します。
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ツールバー: クリックするだけでアクションを実行して時間を節約できる強力なショートカットのコレクションです。
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ビュー: 分析結果をインタラクティブなチャートやグラフとして表示します。
まとめ
この単元ではビジュアライゼーションの基本を学習しました。これで、強力でインサイトに満ちたビジュアライゼーションを作成する準備は万全です。データを意味のあるストーリーに変え、ビジネスの成功につなげましょう。次の単元ではビジュアライゼーションを実際に作成します。