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データに接続する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • API を使用してデータを Tableau に取り込む方法を挙げる。
  • どのような場合に Web データコネクタ SDK、Hyper API、またはコネクタ SDK を使用するかを説明する。
  • API の使用を開始する方法を説明する。

接続

Tableau でデータの分析を開始する前に、まずデータに接続する必要があります。Tableau は、ローカルコンピューター上のスプレッドシートから、エンタープライズサーバー上のリレーショナルデータベース、クラウドでホストされているビッグデータまで、さまざまな場所に保存されているさまざまなデータソースへの接続をサポートしています。ただし、まれにデータソースへのコネクタが Tableau で提供されていない場合や、アプリケーションを作成する柔軟性が必要な場合には、ツールや API も用意されています。

データ接続のカテゴリが強調表示された、Tableau 開発者ツールを示す図。

Tableau のデータ接続 API

Tableau は、ユーザーがあらゆるデータに直接アクセスできる、一連の API や開発者ツールを提供しています。詳しく見てみましょう。

Hyper API

接続のツールボックスで言えば、Hyper API は多機能な十徳ナイフに例えることができます。Hyper API を使用すると、あらゆるデータを Tableau に取り込むカスタムスクリプトを作成できます。この API を使用して、新しい .hyper (データベース) ファイルを作成、または既存のファイルを開いて、そのファイルからデータを挿入、削除、更新、読み取ることができます。

コネクタ SDK

コネクタ SDK では、Tableau のお客様が ODBC または JDBC ドライバーを介してデータベースのデータを視覚化するために使用できるネイティブコネクタのように動作するカスタムコネクタを構築できます。

Web データコネクタ SDK

Web データコネクタ SDK を使用すると、Tableau で現在サポートされていない Web ベースのデータソースにアクセスするための Web ベースのコネクタを構築できます。

前の単元で触れた分析会社の Main Stage Analytics を覚えていますか? Tableau プラットフォームでのジャーニーをどのように始めているかを見てみましょう。

コネクタを見つける

Jamal は Main Stage Analytics のアナリストです。Main Stage Analytics の顧客がより適切な意思決定を行えるように、売上データ、市場調査、ロジスティクスを調査しています。Jamal は、マーケティングチームと共に新しいプロジェクトに取り組むにあたって、Tableau を使用することを楽しみにしています。チームは、Tableau を使用してレガシーデータウェアハウスに保存されているすべてのデータを分析し、顧客にとって適切なマーケティング上の意思決定を行えるようにしたいと考えています。

Jamal の最初のステップは、データに接続することです。Tableau を起動し、データソースコネクタを探します。Tableau には多数のデータソース用のコネクタがあります。困りました。Tableau のネイティブコネクタのリストに、レガシーデータソースのコネクタが見当たりません。どうしたらよいでしょうか? Jamal がオンラインで検索すると、Tableau にデータを取り込むオプションが他にもあることがわかりました。 

Tableau Exchange とコネクタ SDK について調べる

Jamal が検索した結果、Tableau コネクタ SDK に関する情報が見つかりました。開発者はコネクタ SDK を使用して、SQL をインターフェースとして使用するほぼすべての ODBC または JDBC リレーショナルデータソースから、データを取り込むことができます。コネクタ SDK を使用すると、Tableau の汎用 ODBC または JDBC データベースコネクタよりも多くの機能と優れたパフォーマンスを提供するカスタムコネクタを、Tableau と同じデザインで構築できます。 

これを使用できそうです。Jamal はこれまでの経験から、会社のレガシーデータソースでは JDBC ドライバーが提供されており、Main Stage Analytics の開発者なら Tableau コネクタ SDK のサンプルとドキュメントを使用すれば、ソリューションを簡単に構築できることを知っています。彼は開発チームにこの依頼を送信します。数回のスプリントの後、開発者チームはパッケージ化された Tableau コネクタファイル (.taco ファイル) を共有します。適切なフォルダーに配置されれば、Jamal と Main Stage Analytics の従業員は問題なくレガシーデータソースに接続できるようになります。

Jamal はさらに、Tableau パートナーがコネクタ SDK を使用してカスタムコネクタを構築していることに気づきました。これらのコネクタは、Tableau Exchange から誰でもダウンロードできます。Exchange では、Tableau パートナーによって作成およびサポートされている、他のデータベースやアプリケーションにアクセスするためのコネクタが多数提供されているため、今後 Main Stage Analytics にとって優れたリソースとなります。

Tableau Web データコネクタ SDK を使用して Web 上のデータに接続する

全従業員参加のミーティングで仕事を共有したら、他のチームからもデータを視覚化してインサイトを得るために Tableau を使用したいという要望がありました。Jamal は、内部の RESTful API からデータを視覚化したいというチームを手伝い始めます。JDBC/ODBC ドライバーがないため、コネクタ SDK は使用できません。Jamal は、Main Stage Analytics のデータサイエンティストで同僚の Awanasa が、Web ベースのデータソースへのコネクタを構築できる Tableau SDK について話していたことを思い出します。これが解決策となるでしょうか?  

Jamal は Awanasa に確認します。思ったとおり、Tableau Web データコネクタ (WDC) SDK は、まさに Web ベースのデータに接続するという目的で設計されたものだと Awanasa は教えてくれます。さらに、Main Stage Analytics のソフトウェア開発者である同僚の Marie は、Main Stage Analytics がアクセスする必要のあるさまざまなデータソースに WDC SDK が役立つかどうかを調べるために、色々と試してテストしています。 

Marie はコードサンプルを調べ、WDC チュートリアルを完了しました。その結果、API のカスタムコネクタをかなり短時間で作成できることがわかりました。また、データに接続するための URL を提供することで、コネクタを簡単に共有できます。Marie と Jamal が API から収集する必要があるデータの種類を決定した後、Marie は Web データコネクタをすばやく開発します。Jamal は Web データコネクタ URL をコピーして Tableau に貼り付け、内部 API に接続し、Tableau 内で作業を続けることができます。

もう 1 つのオプションは、Hyper API を使用して API 用の Tableau 抽出 (.hyper ファイル) を作成することです。ただし、Tableau を使用してデータの更新を自動化したいと考えているため、今のところは Web データコネクタ SDK を引き続き使用することにします。 

次の表は、さまざまなデータ接続オプションの特徴を示しています。


Web データコネクタ SDK
Hyper API コネクタ SDK

接続先

Web ベースのデータのみ (REST API、HTML など)

任意のデータソースまたは API

ODBC または JDBC ドライバーを使用する任意のデータベース

コーディングスキル

JavaScript のみ

さまざまな言語 (C、C++、Python、Java など)

XML と JavaScript


更新

Tableau Server または Tableau Online で自動更新が可能

更新するにはコードを実行する必要がある

サポートされているコネクタとして機能

共有

URL を使用して Web コネクタを簡単に共有

すべての依存関係が使用可能でなければならないため共有が困難 

コネクタプラグインパッケージを介してコネクタを共有

リソース

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