CRM Analytics を使用するために組織を準備する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- CRM Analytics for Manufacturing Cloud がどのように製造業界に役立つかを説明する。
- CRM Analytics for Manufacturing Cloud を搭載した Developer Edition 組織にサインアップする。
- 権限とアクセス権を設定して組織の準備を整える。
より的確にビジネスを分析する
Rayler Parts は重機アタッチメントを製造する企業で、Manufacturing Cloud を使用して営業と業務を管理しています。「Manufacturing Cloud の管理の基本」を完了した方なら、主要取引先マネージャーの Vance Park と彼のマネージャー Elliott Drake のことを覚えているでしょう。2 人は Manufacturing Cloud を使用して、販売計画の管理、取引先販売予測の生成、取引先マネージャー目標の追跡、ビジネス全体の合理化を行っています。Manufacturing Cloud は取引先マネージャーがビジネスを追跡するのに役立ちますが、CRM Analytics はビジネスデータを分析して有益なインサイトを取得するのに役立ちます。CRM Analytics for Manufacturing Cloud は、Analytics Studio の包括的な分析ソリューションであるアドオンアプリケーションです。
これだけではありません。リベート管理アドオンアプリケーションと併用すると、CRM Analytics が搭載されたリベート固有のダッシュボードを利用できます。こうしたダッシュボードを使用して、プログラムプランナーはすべてのインセンティブプログラムのパフォーマンスを評価でき、パートナーは報奨金と支払を分析できます。
CRM Analytics が特別な理由
Rayler Parts が苦労している問題とその問題が CRM Analytics でどのように解決されるかを見ていきましょう。
問題 |
CRM Analytics でどう解決されるか |
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取引先マネージャーは大量のデータに接しているが、そのデータで何をすべきかがわかっていない。 |
複雑なデータが特定の評価メトリクスやデータ区分に細分化され、取引先マネージャーと営業マネージャーや有益なインサイトを得ることができます。 |
営業チームは、今後どの顧客関係に時間と労力を集中させるべきかがわかっていない。 |
わかりやすい視覚的なダッシュボードにより、営業チームは商品の売上、取引先の状態、販売計画、注文、契約を把握できます。 |
営業と業務全体で、役員はビジネス経営に関する意思決定を行うための情報をリアルタイムで把握できていない。 |
事前設定されたダッシュボードにより、営業、業務、財務などさまざまなチームに関するデータをあらゆる角度から取得できます。 |
従来の ERP システムとスプレッドシートにデータがしまい込まれているため、Rayler のビジネスに関するインサイトをすぐに入手できない。 |
Salesforce エコシステムとシームレスに統合されているため、ポイント & クリックでリリースできます。 |
テリトリーマネージャーがチームの取引先マネージャーのパフォーマンスを簡単に追跡、分析、視覚化する方法がない。 |
詳細で埋め込み可能なダッシュボードにより、各チームメンバーのパフォーマンスに関するインサイトを得ることができます。 |
アカウントエグゼクティブは、リベートプログラムでのパートナーのインセンティブ収益に関するインサイトを必要としている。さらに、特定の商品や取引先に対するインセンティブの影響を調査した後で推奨をしたいと考えている。 |
注文、取引先、商品などのページに埋め込み可能なダッシュボードが標準搭載されています。ダッシュボードを使用して各売上を分析し、適切なインセンティブ戦略を作成して、取引先のロイヤルティを高めることができます。 |
CRM Analytics ダッシュボードはプリズムのようなものです。プリズムによって光がさまざまな美しい色に分散するように、CRM Analytics ダッシュボードによってデータは細分化され、さまざまなアクション可能なインサイトが生み出されます。
Manufacturing Cloud を搭載した Developer Edition 組織にサインアップする
このモジュールを受講するには、CRM Analytics Plus ライセンス、Manufacturing Cloud および Rebate Management ライセンス、サンプルデータが含まれる特別な Developer Edition 組織が必要です。このモジュールの Challenge に取り組めるように、ここで無料の Developer Edition を入手して Trailhead に接続します。
この Developer Edition は、このモジュールの Challenge に取り組むように設計されているため、他のモジュールでは機能しないことがあります。使用している Trailhead Playground や特別な Developer Edition 組織が推奨されているものであることを必ず確認してください。
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Manufacturing Cloud を搭載し、CRM Analytics が有効になっている Developer Edition 組織にサインアップします。
- フォームに入力します。[メール] には、有効なメールアドレスを入力します。[ユーザー名] には、メールアドレス形式の一意のユーザー名 (例: yourname@test.com) を入力しますが、有効なメールアカウントである必要はありません。
- フォームに入力したら [サインアップ] をクリックします。確認メッセージが表示されます。
- アクティベーションメールが届いたら (数分かかることがあります)、そのメールを開いて [Verify Account (アカウントを確認)] をクリックします。
- パスワードと確認用の質問を設定して、登録を完了します。
ヒント: 後ですぐに入力できるように、ユーザー名、パスワード、ログイン URL を書き留めておいてください。
Developer Edition にログインした状態になります。
新しい Developer Edition 組織を Trailhead に接続します。
- Trailhead にログインし、Trailhead プロファイルのアバターをクリックして、[ハンズオン組織] を選択します。
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[組織を接続] をクリックします。
- 新しい Developer Edition 組織のユーザー名とパスワードを入力し、[ログイン] をクリックします。
- [アクセスを許可しますか?] 画面で [許可] をクリックします。
- [Want to connect this org for hands-on challenges (この組織をハンズオン Challenge 用に接続しますか?)] 画面で [Yes! (はい)] をクリックします。保存します。
権限とアクセス権
Rayler Parts のシステム管理者である Cindy Jones が CRM Analytics を設定する様子を見てみましょう。まず、組織で CRM Analytics を有効にする必要があります。
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をクリックし、[設定] を選択します。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Getting Started
(始めましょう) と入力し、Analytics の [Getting Started (始めましょう)] を選択します。
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CRM Analytics を有効化します。
特別な組織では、すでに CRM Analytics が有効になっています。
次に、Cindy は CRM Analytics 機能に必要な権限セットを設定します。必要な権限セットはすでに開発者組織のシステム管理者ユーザーに割り当てられています。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Users
(ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] を選択します。
- ユーザーの名前をクリックします。
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[権限セットの割り当て] をクリックし、[割り当ての編集] をクリックします。
- 必要に応じて、1 つ以上の権限セットを選択します。
- CRM Analytics Plus 管理者
- Manufacturing Analytics 管理者
- CRM Analytics Plus ユーザー
- Manufacturing Analytics ユーザー
Cindy は、自身に「CRM Analytics Plus Admin (CRM Analytics Plus 管理者)」および「Manufacturing Analytics Admin (Manufacturing Analytics 管理者)」権限セット、Elliott と彼のチームには「CRM Analytics Plus User (CRM Analytics Plus ユーザー)」および「Manufacturing Analytics User (Manufacturing Analytics ユーザー)」権限セットをそれぞれ割り当てます。
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[追加] をクリックし、さらに [Save (保存)] をクリックします。
Cindy は、アプリケーションで使用するすべての項目に CRM Analytics ユーザーがアクセスできるように、いくつかのオブジェクトの項目レベルセキュリティを設定する必要もあります。
- [設定] で、[オブジェクトマネージャー] に移動します。
- [クイック検索] ボックスに、項目レベルセキュリティを編集するオブジェクトの名前を入力します。
- オブジェクトを選択して、[項目とリレーション] を選択します。
- 編集する項目を選択し、[項目レベルセキュリティの設定] を選択します。
- Analytics Cloud インテグレーションユーザープロファイルの場合は、[参照可能] を選択し、[Save (保存)] をクリックします。
- 使用するすべての項目に対して、ステップ 4 と 5 を繰り返します。
- ブラウザーキャッシュを更新します。
Cindy は、CRM Analytics for Manufacturing アプリケーションの権限とアクセス権を設定し終えました。次に、アプリケーションにデータ要件があるかどうかを確認します。
データ要件
Cindy はこのアプリケーションには多くのオブジェクトのレコードが必要であることを学びました。次は、こうしたデータ要件を確認しましょう。
組織でレコードタイプが使用され、次のオブジェクトにレコードが 1 つ以上ある限り、アプリケーションを作成できます。
- 注文品目
- 商品
- 価格表
- 取引先
Rayler Parts は数年間 Manufacturing Cloud を使用して業務活動を行っているため、上記オブジェクトに十分なレコードがあります。Cindy は CRM Analytics for Manufacturing Cloud アプリケーションを設定する準備が整っています。
リソース
- Trailhead: CRM Analytics の管理の基本
- Salesforce ヘルプ: CRM Analytics プラットフォームの高度な設定
- Salesforce ヘルプ: Analytics for Manufacturing システム管理者権限の割り当て
- Salesforce ヘルプ: Analytics for Manufacturing ユーザー権限の割り当て