主要な柱について学ぶ
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Tableau Blueprint の主要な柱を説明する。
- Tableau Blueprint の各通過点のベストプラクティスを説明する。
柱と通過点
データと分析の使用を拡大するジャーニーは一朝一夕に実現できるものではなく、組織ごとに見た目も異なります。Tableau Blueprint をビジネスにどのように適用するかは、会社の規模、業種、成熟度、その他の業種固有の要素によって異なります。ただし、すべての成功するデータカルチャーの中核となるのはアジリティ、技能、コミュニティの 3 つのコア機能です。これが Tableau Blueprint の主要な柱です。各柱には通過点が含まれており、そこでは明確な計画、ベストプラクティスの推奨事項、組織のジャーニーをカスタマイズするために必要なガイドラインが提供されます。
「通過点」が何を意味するかを確認するために、次のインタラクティブな演習を行ってみましょう。各通過点をクリックすると、その主な目的が表示されます。各柱とそれに関連する通過点については次に詳しく掘り下げます。
通過点に順に取り組むことで、組織は成功するデータ主導型企業の 3 つのコア機能を開発できます。
アジリティの柱
まずアジリティから始めましょう。データ環境は常に成長、移動、変化しています。毎日のように環境には新しいユーザー、データ、コンテンツが追加されます。そのため、環境を柔軟に展開、設定して、ビジネスニーズに合わせて成長し続けられるようにする必要があります。環境が状況に応じて成長し変化していることを確認するために、監視と管理を行うことも重要です。
すでに学習したように、アジリティの柱には次の 3 つの主要なサブトピックである通過点が含まれています。
- 展開: ソフトウェアをインストールして構成します。環境を構築し、規模を適正化し、保護するための最適な方法を定義します。
- モニタリング: 分析の使用に対応し、拡大します。Tableau Server のハードウェアやアプリケーションメトリクスなどを含めてモニタリングし、変化に合わせて環境を調整するために必要な情報が揃っていることを確認します。
- メンテナンス: アップグレードと進化を続けるために継続的な変更管理を開発します。組織と環境の成長と変化に合わせて、負荷テスト、容量計画、アップグレードを実行します。
技能の柱
2 つ目のコア機能は技能です。組織がデータで成功するには、ユーザーがデータの使用方法を知っている必要があります。技能の対象となるのはデータリテラシーと分析スキルです。
ユーザーは、データを参照して理解し、日々の意思決定に適用する方法についての基本を理解しておく必要があります。誰もがデータの専門家になる必要はありません。組織内には分析に関する専門知識のさまざまなレベルが存在します。ただし、それでもすべてのユーザーが基本事項を知っておく必要があります。技能の柱の 3 つの通過点は次のとおりです。
- 教育: 組織で各自の具体的な職務のためにデータを使用する方法をユーザーに教える教育プログラムを設計します。この教育計画ではさまざまな学習ツール (オンライン動画、e ラーニング、教室でのトレーニング、ランチ学習会など) を活用できます。教育に意図的に集中的に取り組むことは、成功に欠かせないステップです。
- 測定: ユーザー利用状況、エンゲージメント、採用状況を測定します。そのために、ユースケースのドキュメント作成、定量化、伝達を行います。測定を行うことで、環境所有者はビジネスのニーズに合わせて Tableau、データ、コンテンツの最適化を続けることができます。また、最初に定義した分析計画に分析プロジェクトがどのように貢献しているかを理解するためにも役立ちます。
- 分析ベストプラクティス: 組織でのデータ使用に関する明確なガイドラインを定めるための組織のベストプラクティスを作成します。これには、テンプレート、カラーパレット、ダッシュボードデザインの標準、計算に関する具体的なガイドライン、環境の操作方法などが含まれます。
コミュニティの柱
社内のコミュニティが強力であれば、データの採用、エンゲージメント、期待が高まります。データの専門家や意欲あるユーザーがいることで、中心的チームに対するサポートのプレッシャーも軽減されます。つまり、内部コミュニティが活発な組織は、データカルチャーを短期間でうまく作り上げることができます。コミュニティの柱では次の 3 つの通過点に重点を置きます。
- コミュニケーション: イントラネット、ニュースレター、Slack チャンネルなど、簡単でアクセスしやすいコミュニケーションチャネルを作成することで、採用、学習、コラボレーションを促進します。適切に定義されたコミュニケーション計画があれば、ユーザーコミュニティを構築し、あらゆるスキルレベルでのデータと分析の使用を促進し、一般的な質問に回答するためのリソースを最小限に抑えることができます。
- エンゲージメント: コミュニティでエンゲージメントやコラボレーションを行う機会を作ります。部門横断的な学習やコラボレーションを推進して、ユーザーのデータに対する意欲を高めます。内部ユーザーグループ、Tableau デー、viz ゲームなどの楽しいアクティビティを組み込むことを検討しましょう。このようなアクティビティは、データに関する意欲を高め、行動を変えるような大きな影響を及ぼすことがあります。
- サポート: ユーザーをサポートするプロセスを作成します。不可欠なリソースやサポート経路を定義することで、ユーザーのコミュニティを使いやすくします。たとえば、サポートエスカレーションプロセスを明確に示し、Slack ワークフローを使用してこれを実装します。最後に、Tableau コミュニティフォーラムのサポートチャネルを利用することをユーザーに勧めることも忘れないでください。
ここまで、Tableau Blueprint がデータ主導型カルチャーを作成するための手法であることを学習してきました。各柱にはベストプラクティスと詳細な指示的ドキュメントが含まれていて、なぜそれが重要であるか、何をする必要があるか、どのように実行するかが説明されています。
また、Tableau Blueprint が柔軟で、会社の特定のニーズに重点を置くことができることも学習しました。でも、どこから始めればよいのでしょう? 重点を置く柱と通過点にどのような優先順位を設定すればよいのでしょう? 次のセクションでは、その答えとなる Tableau Blueprint アセスメントについて学習します。