主要な持続可能な調達プロセスについて学ぶ
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 持続可能性が調達プロセスにどのように組み込まれているかを説明する。
- Salesforce がどのようにサプライヤーの持続可能性の進捗状況を評価するかを説明する。
- Salesforce がどのようにネットゼロジャーニーにおけるサプライヤーの成功をサポートしているのかを説明する。
拡張可能なインパクトのあるプログラムを作成するために、Salesforce は、サプライヤー選定から契約、パフォーマンス評価、リスク監視に至るまで、調達計画、プロセス、意思決定に持続可能性を完全に統合することを目指しています。また、調達チームと主要パートナーの能力を向上させることで、サプライヤーによるアクションを結集し、気候変動対策がビジネスの優先事項であることを示す革新的なメカニズムを設計して実装できるようにしています。
サプライヤーの選定
Salesforce は商品またはサービスの標準の提案依頼書 (RFP) を発行するとき、持続可能性に関する期待事項を明記します。これによって価値観を一致させ、どちら側でも誤解が生じることがないようにします。標準の Salesforce RFP には、一連の一般的な持続可能性関連の依頼が含まれており、必要に応じて業種固有の質問が追加されます。Salesforce の RFP の例を次に示します。
一般的な持続可能性関連の質問と依頼の例
持続可能性のイニシアチブとコミットメント |
気候に関する目標 |
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業種固有の RFP の質問と依頼の例
旅行・ホテル業 |
職場サービス |
データセンター |
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契約
サプライヤーが Salesforce に製品やサービスを提供するよう選ばれた場合、「Sustainability Exhibit (持続可能性に関する別紙)」を使用して持続可能性が契約に含まれることになります。業種、Salesforce との取引の規模、およびその他いくつかの要因に応じて、追加の持続可能性要件が契約に含まれる場合があります。
「Sustainability Exhibit (持続可能性に関する別紙)」の内容については、次の単元で詳しく説明します。
連携
パフォーマンスを評価する
サプライヤーとの連携を開始したら、一貫性のあるフレームワークを使用して進捗状況を定期的に評価します。データの収集と進捗状況の追跡には、EcoVadis や CDP Supply Chain などのサードパーティツールやカスタムアンケートを使用します。
Salesforce との戦略的なビジネスレビューに参加するサプライヤーは、このミーティングで持続可能性について議論し、Salesforce の持続可能性の期待事項に対する各自の進捗状況を確認できます。
サプライヤーが成果を上げられるようにすることで進展を加速する
サプライヤーの持続可能性に対する Salesforce のアプローチは、持続可能性はジャーニーであり、お互いが協力し合ってこそ成功できるという理解に基づいています。Salesforce は、サプライヤーがネットゼロへの進展を加速できるサポートやリソースを提供するよう努めています。これには、直接的なハイタッチエンゲージメントと、一般的な課題に対する拡張可能なソリューションの提供の両方が含まれます。たとえば、Net Zero ツールキットでは、気候変動対策に向けたビジネスケースの構築、GHG 排出量の測定、気候に関する目標の設定、目標達成に向けた前進といった主要な概念を紹介しています。
特に、サプライヤーの持続可能性に対する包括的なアプローチに重点が置かれており、このアプローチでは、多様な小規模企業が気候レジリエンスを高め、顧客やその他のステークホルダーの期待に応えられるようサポートが行われます。イネーブルメントプログラムの一環として、小規模企業向けにカスタマイズされた特別なプログラムやリソースが提供されています。
次の単元では、持続可能性要件をサプライチェーンに組み込むために使用される重要な文書である「Sustainability Exhibit (持続可能性に関する別紙)」について詳しく学習します。