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Salesforce Net Zero Cloud を使用して、ネットゼロを迅速に実現する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 今すぐネットゼロを実現するために、組織が信頼できる環境データを必要とする理由を説明する。
  • カーボンフットプリントという言葉を定義する。
  • 今すぐネットゼロを実現できるように、組織が Salesforce Net Zero Cloud を使用して、排出量を追跡、分析、報告する方法を説明する。

ネットゼロを目指して前進する

世界は気候の危機に瀕しており、炭素排出量の削減はかつてないほど急務となっています。ですが、企業のバリューチェーンの排出量をすべて追跡することは、複雑で厄介な作業です。 

規制当局、投資家、顧客は、企業に対して迅速にネットゼロを達成するよう、ますます強く求めています。つまり、企業は持続可能性を重視し、地球の気温上昇が 1.5 度以下に抑えられた未来を約束しなければなりません。そのためには、企業はカーボンフットプリントとオフセットに注目する必要があります。 

カーボンフットプリントとは、大気中に排出される温室効果ガスに対する個人や組織の寄与度のことです。企業のカーボンフットプリントを信頼性の高い正確な表現方法がなければ、どのようにネットゼロへの道筋を描いたらよいのかを把握することは困難です。

ただし、カーボンフットプリントをまったく追跡していない組織もあれば、サイロ化されたシステムやスプレッドシートを使用して、環境データの処理に取り組んでいる組織もあります。また、組織がこのデータを追跡していても、前年度のデータを収集するのに 6 ~ 8 か月かかる場合もあります。過去を振り返っている時間は、現在の行動を起こすことができない時間なのです。

また、企業は関係者との間で信頼性と透明性の高い関係を築き、ネットゼロに向けて前進していることを示す必要もあります。そのため、企業は進捗状況に関する正確なレポートを提供し、より持続可能な未来に向けた計画を共有します。 

まさにこれが、Salesforce が Net Zero Cloud を構築した理由です。Net Zero Cloud を使用することで、すべての顧客は排出量を追跡して削減し、迅速にネットゼロを実現できます。もはや、Net-Zero-as-a-Service と言えるかもしれません。

ネットゼロの進捗状況に関するリアルタイムのレポートとインサイトを取得する

Net Zero Cloud は完全な持続可能性管理プラットフォームです。企業は、Net Zero Cloud を使用して、ネットゼロに向けた重要な最初のステップである炭素排出量の追跡と削減を行っています。Net Zero Cloud を使用すると、信頼性の高い投資家レベルのデータで、環境フットプリントを迅速に表示、分析、報告できます。このデータは、サードパーティによる監査、財務報告、企業の評判、すべての関係者との信頼関係の構築に不可欠です。

Salesforce Net Zero Cloud

Net Zero Cloud では、企業は環境データを一元管理することができます。Net Zero Cloud にデータを読み込む場合には、API または一括アップロードを使用できます。すべてのデータが 1 か所に集約されることで、手作業での収集とレポート作成に費やす時間が減るため、企業は関係者と協力して、持続可能性イニシアチブの推進により多くの時間を費やすことができます。 

メモ

インテリジェントドキュメントリーダー (IDS) を使用すると、ドキュメントのデータを Net Zero Cloud のオブジェクトレコードに直接アップロードできます。IDS の一般的なユースケースは請求書スキャンというものです。IDS は Amazon Web Services (AWS) の Textract サービスを使用するため、AWS アカウントが必要です。

AWS の製品、サービス、機能の使用は、AWS が管理するプライバシーポリシーとサービス契約に従うものとします。

Spring '22 リリースでは、Net Zero Cloud を使用する組織には、次の利点がもたらされます。

  • 簡単かつ包括的なレポート スコープ 1、2、3 の排出量に加え、廃棄物管理について、投資家レベルのデータと詳細なダッシュボードをすべて 1 か所で利用できます。
  • 信頼できるサプライヤーエンゲージメント 事前作成済みポータルテンプレートとサプライヤー管理データモデルを使用して、サプライヤーと安全かつ安心できる方法で共同作業が行えます。
  • 実行可能なインサイト What-if 分析、科学的根拠に基づく目標との整合、予測により、ネットゼロへの最短経路を見つけることができます。
  • 柔軟性、俊敏性、拡張性に優れたプラットフォーム Salesforce のフル機能を活用して、アプリケーションとワークフローをカスタマイズし、複数のソースのデータをシームレスに統合できます。

また、Einstein 1 では、公益事業や財務などのデータソースを統合することで、お客様はそれぞれのニーズに合わせて Net Zero Cloud をカスタマイズできます。独自のアプリケーションを構築することもできます。また、Trailhead を活用して従業員全員をつないだり、Slack を使用してサプライヤーと連携したり、MuleSoft でデータを統合したり、Tableau でエグゼクティブダッシュボードを共有したりすることも可能です。 

まとめ

Salesforce は、ビジネスこそ変化のためのプラットフォームであると信じています。Salesforce Net Zero Cloud を使うことで、カーボンフットプリントの全体像を把握し、データに基づくインサイトを得られるようになりました。このようなツールを使用すれば、組織は今すぐネットゼロの達成に向けて 1 歩前進できます。

リソース

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