Skip to main content
From 16:00 UTC on January 17, 2026, to 20:00 UTC on January 17, 2026, we will perform planned maintenance on the Trailhead, myTrailhead, and Trailblazer Community sites. During the maintenance, these sites will be unavailable, and users won't be able to access them. Please plan your activities around this required maintenance.

Data Cloud のストリーミングデータ変換入門

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • ストリーミングデータ変換の概要とその主なユースケースを説明する。
  • Data 360 でストリーミングデータ変換を作成する。
Note

2025 年 10 月 14 日付で、Data Cloud は Data 360 に名称が変更されました。移行期間中は、アプリケーションやドキュメント内で Data Cloud という名称が引き続き使用される場合があります。名称は新しくなりましたが、機能や内容に変更はありません。

Note

このモジュールでは、受講者が Data Cloud アーキテクトで、ストリーミングデータ変換を作成する適切な権限を有していると想定しています。

ストリーミングデータ変換とは?

ストリーミングデータ変換は、システムに入力された時点でデータをほぼリアルタイムでクリーニングして強化します。スケジュールされた時間間隔で選択された量のデータを変更するには、バッチ変換を使用します。

たとえば、ストリーミングデータ変換はクレジットカード詐欺の検知に最適です。膨大な数の処理システムから送信されるデータを取り込んだ時点で集計し、標準形式に正規化することで、ほぼリアルタイムで不規則性を発見できます。

ストリーミングデータ変換の内部のしくみ

新しいレコードは取り込まれると、すぐに変換されて出力オブジェクトに追加されます。

新しいレコードが取り込まれ、即座に変換されて出力オブジェクトに追加される、Data 360 のストリーミングデータ変換。

ストリーミングデータ変換では、変換元データレークオブジェクト (DLO) からレコードが読み込まれ、受信データを変更する SQL クエリが実行されます。次に、変換先データレークオブジェクトがデータモデルオブジェクト (DMO) の Data 360 データモデルに対応付けられます。

ストリーミングデータ変換を作成する

  1. Data Cloud で、[Data Transforms (データ変換)] タブをクリックします。
  2. [新規] をクリックします。
  3. [Streaming Data Transform (ストリーミングデータ変換)] を選択します。

ストリーミングデータ変換の名前付け、変換先 DLO の選択、SQL クエリの作成、対応付けなど残りの設定画面も設定します。

例: 電話連絡先を正規化する

正規化にはストリーミングデータ変換を使用できます。デフォルトの Data 360 機能では、連絡先に複数の電話番号は保存されません。Contact_core DMO は Contact Point Phone (連絡先電話番号) DMO に直接対応付けられますが、対応付けが可能な連絡先は 1 つのみです。

外部システムには現在、次のデータがあります。

CUSTOMERID

NAME

MOBILEPHONE

HOMEPHONE

WORKPHONE

C1

John

408-512-2234

650-342-4612

C2

Peter

310-453-3421

915-870-9900

ただし、カスタマーサポート担当は、連絡先のすべての電話番号にほぼリアルタイムでアクセスする必要があります。3 つの種別をすべて利用可能にするには、ストリーミングデータ変換を使用して電話連絡先を正規化します。

複数の連絡先を Contact Point (連絡先) に対応付けるには、UNION 演算子で SQL 変換を使用します。

SELECT CONCAT(Contact_core.CustomerId, "_Mobile") as PhoneId,
    Contact_core.CustomerId as CustomerId,
    Contact_core.MobilePhone as PhoneNumber,
    "Mobile" as PhoneType
FROM Contact_core
WHERE ISNOTNULL(Contact_core.MobilePhone) AND Contact_core.MobilePhone <> ""
UNION
SELECT CONCAT(Contact_core.CustomerId, "_Home") as PhoneId,
    Contact_core.CustomerId as CustomerId, Contact_core.HomePhone as PhoneNumber,
    "Home" as PhoneType
FROM Contact_core
WHERE ISNOTNULL(Contact_core.HomePhone) AND Contact_core.HomePhone <> ""
UNION
SELECT CONCAT(Contact_core.CustomerId, "_Work") as PhoneId,
    Contact_core.CustomerId as CustomerId,
    Contact_core.WorkPhone as PhoneNumber,
    "Work" as PhoneType
FROM Contact_core
WHERE ISNOTNULL(Contact_core.WorkPhone) AND Contact_core.WorkPhone <> ""

実行後、変換先 Phone Numbers (電話番号) DLO に各電話番号種別のレコードが含まれます。これで、変換先 DLO 電話番号を Contact Point Phone (連絡先電話) DMO に対応付けできるようになりました。Contact Point Phone (連絡先電話) DMO に各顧客の 3 つの電話番号種別がすべて含まれています。さらに便利なことに、計算済みインサイト、ID 解決、セグメンテーションなど、データモデルオブジェクトを使用する下流のツールでデータを利用することができます。

PHONEID

CUSTOMERID

PHONENUMBER

PHONETYPE

C1_Mobile

C1

408-512-2234

モバイル

C1_Work

C1

650-342-4612

勤務先

C2_Home

C2

310-453-3421

ホーム

C2_Work

C2

915-870-9900

勤務先

状況を監視する

ストリーミングデータ変換の状況を監視するには、その処理のメトリクスを確認します。

  1. [Data Transforms (データ変換)] タブで、ストリーミングデータ変換の名前をクリックします。
  2. [Refresh History (更新履歴)] をクリックして、処理済み、失敗、および削除済みのレコード数を表示します。

Data 360 でストリーミングデータ変換を設定することは、リアルタイムデータと迅速で応答性の高い包括的な顧客ビューを組み合わせるための第一歩です。DLO を DMO に対応付けると、変換されたデータストリームで下流の分析や処理を行えるようになります。

リソース

Salesforce ヘルプで Trailhead のフィードバックを共有してください。

Trailhead についての感想をお聞かせください。[Salesforce ヘルプ] サイトから新しいフィードバックフォームにいつでもアクセスできるようになりました。

詳細はこちら フィードバックの共有に進む