ケアプランを見つける

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

• ケアプランオブジェクトの目的を説明する。
  
• 目標定義オブジェクトの目的を説明する。
  
• インタラクション概要がミーティングにどのように役立つかを説明する。
  
• タスクが進捗状況の追跡にどのように役立つかを説明する。
  

ケアプラン

ケースワーカーは地域社会の問題を分析し、根本原因を特定して、望ましい結果をもたらすためのソリューションを提供します。ソリューションにはさまざまな形式があります。退役軍人であれば、カウンセリング、職業訓練、学費補助、低金利の住宅ローンなどの支援を受けることができます。住居のない人であれば、短期または長期のシェルター、危機介入、薬物依存症治療などの支援を受けることができます。

ケアプランはケースワーカーのツールボックスの中でも貴重なツールです。ケアプランとは、地域社会の住民が遭遇する問題を軽減するためにカスタマイズされたソリューションのセットです。ケアプランでは、個々の住民または住民のグループが従うステップを組み合わせて設定できます。これらのステップは、特定の目標を達成し、それぞれの状況や課題に応じた幸福度の向上を支援します。ケアプランは、ケース関係者を成功へと導くための一元化された情報源となります。

次の図は、ケアプランデータモデルを示しています。

各ケアプランは、住民が達成する測定可能な目標のリスト、目標達成を支援する給付、および給付を受けるために完了する必要があるタスクで構成されています。ケアプランのレコードから、関係者とのやり取りをすべて追跡することもできます。

これは、Connor が Steve のために作成したケアプランです。高齢者の生活の質向上という上位の目標と、健康で活動的な老後という中間目標が設定されています。

このケアプランには、Connor が Steve に割り当てた宅食サービスや一時的な在宅介護支援などの給付も含まれています。

ケアプランを迅速に割り当てて設定できるようにするには、よくあるシナリオに合わせて給付、目標、タスクを事前に定義したケアプランテンプレートを作成します。テンプレートを使用して新しいケアプランを割り当てた後で、ケース関係者に最良の結果がもたらされるようにカスタマイズします。たとえば、ケースに該当しない特定の給付や目標を削除したり、別の給付を追加したりできます。

ケアプランは数週間で終了する場合もあれば、数年にわたって継続する場合もあり、その間に住民の状況が変化することもあります。そのため、ケアプランは不変のものではありません。タスクや目標が適切ではなくなったり、別のソリューションが必要になったりした場合は、ケアプランの内容を途中で修正することができます。ケアプランも、提案、ドラフト、有効、完了、キャンセルなどのフェーズを経て進捗します。ドラフトを設定したら、ケース関係者と一緒に確認し、必要に応じて修正してからケアプランを有効化します。

ケアプランのコンポーネント

すでに給付オブジェクトについては学習しましたので、ここではケアプランに関連する他のオブジェクトである目標定義、タスク、およびインタラクション概要について詳しく見ていきましょう。

目標定義

目標定義とは、ケースワーカーがケース関係者に割り当て、成功に導くための測定可能なマイルストーンまたは期待される結果です。たとえば、カウンセリング、職業訓練、家計管理のクラスなどに参加しなければ、関連する給付を受け取れない場合があります。また、ケースワーカーが目標の要件を設定せずに受給資格を認定して給付を支給することもあります。一連の給付を目標に結びつけ、その目標をケアプランに追加すると、関連する給付は自動的にケアプランの一部となります。

Steve の危険な運転のケースでは、Connor は Steve の健康状態の改善を支援するために、「健康で活動的な老後」という目標を設定しました。この目標は健康と幸福に関連する給付と関連付けられているため、Connor がこの目標をケアプランに追加すると、これらの給付が Steve に割り当てられます。

この目標には、高齢者の生活の質向上という上位の目標があることに注目してください。ケース管理では、目標の階層を作成することができます。上位の目標はケアプラン全体の目標であり、中間目標は上位の目標達成に向けたマイルストーンを追跡するためのものです。ケアプランに目標を追加すると、対応する中間目標と関連する給付も追加されます。

公共セクターソリューションでは、ケース関係者に目標を割り当てると目標割り当てレコードが作成されます。ケアプランでは、各目標に優先順位を割り当て、開始日と完了目標日を設定することができます。関係者が目標に向かって進捗するに従って、[Completion Percentage (完了率)] 項目を更新します。

タスク

ケアプランでは、特定の目標を達成したり、特定の給付を受けたり、ケアプランを完了したりするために関係者が完了する必要がある一連のタスクを設定します。給付、目標、ケアプランのタスクを作成できます。目標と同様に、タスクにも優先順位を割り当て、完了日を設定して、進捗状況を追跡することができます。作業を迅速化するために、関連する一連のタスクをアクションプランとして設定し、そのアクションプランを 1 つまたは複数のケアプランに追加することもできます。アクションプランの詳細は、ヘルプ記事の「プログラムおよびケース管理のケアプラン」を参照してください。

Connor は、Steve が一時的な在宅介護支援給付を受けるために完了すべきいくつかのタスクを割り当てます。同意書への記入と提出、医療記録の提出といった管理業務などです。Steve は、これらのタスクを完了したら、クイック更新アクションを使用して各タスクの状況を更新できます。

[Quick Update (クイック更新)] 画面は、住民と面談してタスクや目標の進捗状況を追跡する必要がある場合に便利なツールです。

インタラクション概要

ケースワーカーは、定期的にクライアントと面談して、進捗状況を確認します。ケアプラン、取引先、その他のオブジェクトについて、ケース関係者とのすべてのやり取りをインタラクション概要に記録することができます。インタラクション概要には、やり取りの目的、関連付けられている取引先、ミーティングのメモや関係者の次のステップを記録するテキスト項目を定義するための項目があります。やり取りのリストを検索したり絞り込んだりすることで、過去のコミュニケーションをすばやく参照できます。

これは、Steve との最近の面談中に Connor がメモを取るために作成したインタラクション概要です。

次の表に、各ケアプランオブジェクト、関連するオブジェクト、そして先ほどの危険運転のケースからの例を示します。

住民がすべての目標を達成し、ケースワーカーが状況が解決したと確信した時点で、ケースワーカーはケアプランを完了とマークし、ケースをクローズします。

習得度チェック

では、これまでに学んだ内容を復習しておきましょう。この習得度チェックは簡単な自己診断テストで、採点対象ではありません。左側のケース管理オブジェクトを右側の対応する目的にドラッグしてください。全項目を結び付けたら、[Submit (送信)] をクリックして習得度をチェックします。もう一度挑戦する場合は、[リセット] をクリックしてください。

Tishon は、Cosville 市の受入担当者、ケースワーカー、ケースマネージャーの日々の重要な業務のあらゆる側面をケース管理データモデルがどのようにサポートするのかを十分に理解しました。合理化されたワークフローと一元化された情報源により、行政機関は住民により良いサービスを提供し、地域社会の繁栄と幸福の向上にさらに貢献できるようになります。

リソース

• Salesforce ヘルプ: プログラムおよびケース管理のケアプラン
• Salesforce ヘルプ: 公共セクターソリューションでのアクションプランの設定と使用