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Slack が生産性をどのように高めるのかを知る

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 生産性の基本と Slack での業務について説明する。
  • Slack の自動化、アプリ、知識共有、コミュニティの利点を説明する。
  • Slack プラットフォームが生産性をどのように変革するかを説明する。

生産性の現実

100 年前と今とでは、生産性は劇的に違います。わずか 1、2 年前と比べても、生産性を高めるテクノロジーやツールのおかげで生産性は大きく向上しています。

ですが、生産性に関しては今でも変わらずに重要なことがあります。それは、人間、ツール、そして情報の連携です。ソフトウェア企業は、オンラインリサーチを通して自社製品のマーケティング戦略を立てますが、これは昔の農民が「Farmer's Almanac」で天気の長期予報を調べて農具で畑を耕していたのと基本的には変わりません。ツールが変わったのです。データのソースがシフトしたのです。ですが、ツールやデータと人間との関係は変わりません。

では、現在の生産性はどのようになっているのでしょうか。生産性に関連する要因が必ずしも明確でなく、各企業のビジネスにどんどん特化している中で、企業はどのように生産性を測って向上させているのでしょうか。今では、人間、ツール、そして情報が多くの場所に分散し、形態もさまざまであるため、生産性を見極めて改善することが困難になっています。 

Slack のようなプラットフォーム (より具体的には生産性プラットフォーム) を利用することで、これらの要素を調和させ、現実的で明確な結果を導き出せるようになります。

生産性プラットフォームとして Slack を使用する

Slack は、メールや他のコラボレーションソフトウェアとは異なり、まるで身体の結合組織のように、チーム、ツール、情報など、さまざまなものを結び付けます。チャネルでの仕事の形態により、それぞれが互いに「話す」ことができます。 

チャネルとは、トピック、プロジェクト、またはチームごとに設けられた専用のスペースであり、人々が集まって会話をしたり、情報を共有したり、意志決定を行ったり、さまざまなことが行えます。チャネルは、メンバーがお互いに顔を合わせ、重要なファイルを保管し、連携して働くデジタルルームのような場所です。チャネルは、Slack のサイドバーに「#この-ように」表示されます。一般的な組織では次のようなチャネルを使用します。

  • 全社向けに最新情報を提供する告知チャネル (例: #announcements-amer、#all-hands)
  • 全体的なチームコミュニケーション用のチームチャネル (例: #sales-team、#product-team)
  • プロジェクトの開始から終了までを管理するプロジェクトチャネル (例: #launch-website、#proj-alpha)
  • リソースを要求したり質問をしたりするためのサポートチャネル (例: #help-biztech、#help-benefits)
  • 交流を深めたり大切なことを話し合ったりするためのソーシャルチャネル (例: #pets、#parents)

Slack チャネルをフルに活用すれば、組織全体で知識共有や情報の透明性が促進されます。そのため、公開チャネルのコンテンツ (チームの意志決定、共有したデータ、投稿質問やその回答など) は誰でもアクセスしたり検索して見つけたりできるようになっています。

チャネルは、Slack が真の生産性プラットフォームであるための基盤です。チャネルはそのままでもパワフルですが、さらに多くの可能性を秘めています。

誰でも使える自動化

生産性を推進するためには、人間のコラボレーションとテクノロジーの両方のパワーを融合することが必要です。ここで威力を発揮するのが自動化です。 

Slack では、ワークフローによって複数ステップのタスクやプロセスを自動化します。ワークフローは、コードを書いて設定することも書かずに設定することもできます。自動化を使うためには技術的なスキルが必要だと思うかも知れませんが、Slack ワークフローの 80% は非技術的ユーザーによって作成されています。誰でも数クリックの操作だけでワークフローを作成して、一連のタスクを自動化できます。Slack では、ワークフローを利用して次のようなあらゆる通常業務が自動化されています。

  • 有給休暇の申請
  • IT サポートの調達
  • データの入力
  • 他のシステムとの同期
  • 次のステップを共有する
  • スタンドアップミーティング
  • 営業チームのアラート
  • フィードバックの収集
  • 予算の承認
  • その他のさまざまなこと

またワークフローでは、他のツールやサービスのアクションと連携させたり、それらのアクションをトリガーしたりできるため、Slack のユーザーは時間を 26% も節約できています。数字だけを見れば、生産性がかなり向上したと言えます。

アプリを活用

私たちの大半は、毎日の仕事で 5 ~ 50 種類のアプリを使っています。アプリは、生産性を高めてくれる現代のツールです。ですが、アプリをもっと生産的に使う方法があったらどうなるでしょうか。

Slack には、よく使うカレンダーやプロジェクト管理ツールから AI アプリや Salesforce ソリューションまで、2600 種類を超えるアプリが統合されています。Slack のプラグインアプリを使えば、ウィンドウを切り替えることなく作業を完了したり、ミーティングを始めたり、仕事を進めたりすることができます。アラート、通知、アクションは、すでにご覧になっているでしょう。Slack ワークフローにアプリを組み込めば、さらに高度な自動化を実現できます。 

Slack の共同創業者である Stewart Butterfield 氏が述べているように、「Slack は、予算のわずか 2% で残りの 98% の価値を高めてくれます。」Slack は今のツールを置き換えるのではありません。それらのツールを統合されたエクスペリエンスに組み込むことで、集中を持続したまま、より効率よく働けるようにするのです。

知識は力なり

Slack が Searchable Log of All Conversations and Knowledge の略だということを知っていますか? これは賢い頭字語であるだけでなく、Slack が仕事に変革をもたらすことを示唆しています。

Slack のチャネルを見てみましょう。チャネルでは、会社の知識とデータを一緒に扱います。かつては、これらの情報はいろいろな場所に散っていました。メールに埋もれていたり、誰かのデスクトップの PC の中にあったりと、大事な意味が失われていたのです。Slack なら、この情報が検索可能なアーカイブの一部となります。つまり、新入社員であっても、創業当時から会社にいる古参社員であっても、誰もが必要な情報を検索して見つけることができるのです。チャネルにより、特定のファイルや会話を検索して、プロジェクトやチームの履歴を追跡できます。しかもそのためのプラグインは不要です。アドオン機能ではないからです。これが Slack の基本動作なのです。

Slack の中で息づく組織の知識 (会話、ファイル、ビデオクリップ、リンクなど) を中央リポジトリで管理することで、組織の共同ブレーンが誕生します。私たちの脳と同じように、Slack は使い続けるほど賢くなります。Slack を鍛えましょう!

基本的なコミュニケーション

チャネル、ワークフロー、強力な検索などは、実際にチームが使って初めて便利だとわかる機能です。これまでにテクノロジーに不満を感じたり失望したりした経験があるのなら、テクノロジーの良し悪しが経験を左右することを知っています。ユーザーがエンゲージすることで普及が促進され、普及が進めば影響力も大きくなります。そこで初めて Slack が本領を発揮します。

Slack は基本的には会話であるため、人々が簡単に繋がることができます。Slack ユーザーの 91% はチームとの繋がりが強まったと感じており、89% は Slack によってコミュニケーションが改善されたと感じています*。Slack Connect を利用すれば、チームは Slack を通して外部のパートナー (ベンダー、サプライヤー、代理店など) とも連携できます。 

Slack は仕事をシンプルに、そして楽しくしてくれます。大量のメールチェーンの代わりに、チャネルを通してチームメイトから回答をすぐにもらうことができます。ミーティングの予定を立てることなく、すぐにハドルミーティングを始めることができます。タイムゾーンが異なる同僚のためにミーティングの時間を調整する必要もなく、オーディオクリップやビデオクリップを残しておけます。そして、まだ絵文字リアクションを経験していないのなら、楽しみにしていてください。😮

ビデオハドルミーティングでチームと話している女性。

Slack で仕事をするだけで、最も包括的で最新のナレッジベースに自然と寄与することになり、会社の役に立ちます。今までの仕事で多くの人たちが積み重ねてきた成果をさらに活用できるのです。いいことずくめです。

Slack プラットフォームのポテンシャル

Slack は身体の結合組織のように機能するという説明を覚えていますか? これはチームにとって重要であるだけではなく、収益にも影響します。 

自動化、アプリ、知識、コミュニケーションといった生産性を高める主要な要素が連携することで、他の要素も強化されます。これらの効果が合わさることで、期待されるビジネス成果が大幅に改善します。この潜在的な影響自身も倍増します。Slack プラットフォームでこれらの要素をエンドレスに組み合わせることで、ビジネスに影響を与える新しい特別な方法を発見できます。 

Slack なら、生産性に寄与する主要な要因を制御および調整して、セキュリティをエンタープライズレベルにまで拡張して維持できます。 

まだ Slack のとっておきの特長について説明していませんでした。Slack プラットフォームは、Salesforce の顧客情報とも連携できます。これにより、すべてのアプリケーションやシステムに及ぶ顧客の 360 度ビューを把握して、さらなる可能性を解き放つことができます。詳しくは次のモジュールで説明します。

Slack は、本質的に異なるアプローチで生産性を高めます。Slack は、現時点での真のビジネスニーズに、未来に向けて準備するための柔軟性で応えるソフトウェアです。 

* 加重平均。米国、英国、オーストラリア、カナダの週間 Slack ユーザーに対して 2022 年 11 月に実施したアンケートに対する 2220 件の回答に基づく (許容誤差 ±2%、95% 信頼区間)。

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