Block Kit の分解
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 各種類のブロックの機能を説明する。
- ブロック要素とは何かを説明する。
- サーフェスとは何かを説明する。
Block Kit の分類
Slack アプリを構築したら、次はユーザーを引き付け、業務の遂行を促進する優れたインタラクション機能を追加します。ここで威力を発揮するのが Block Kit です。
Block Kit は、インタラクティブ性が高く、注意を引き付けるメッセージを作成できる、Slack アプリ用の UI フレームワークです。Slack でのエクスペリエンスの構築において、制御と柔軟性のバランスが取れた機能を提供します。Slack のほぼどの部分でも機能する再利用可能なコンポーネントであるブロックを、作成、更新、順序付け、積み重ねて、情報の順序や表示をカスタマイズし、アプリの機能を使用するユーザーを導きます。
この単元では、より有意義で豊かなメッセージを作成するのに役立つ、再利用可能なざまざまなブロックを紹介します。使用できるブロックと、どこで使用できるのかを説明します。
ブロックの種類を把握する
ブロックは、視覚的に豊かでインタラクティブ性に非常に優れたメッセージを作成するために組み合わせることができるコンポーネントです。ブロックにはさまざまな種類があります。次のブロックの種類はレイアウトブロックと呼ばれています。通常は、Block Kit メッセージまたはサーフェスの視覚的な側面の書式を設定するために使用されます。サーフェスについては、このモジュールの後半で詳しく説明します。
ブロックの種類 | 機能 | 使用できる場所 |
---|---|---|
Actions |
インタラクティブ要素を格納する。 |
モーダル | メッセージ | ホームタブ |
Context |
メッセージのコンテキストを表示する。画像とテキストの両方を含むことができる。 |
モーダル | メッセージ | ホームタブ |
Divider |
メッセージ内部で異なるブロックを分割する。 |
モーダル | メッセージ | ホームタブ |
File |
リモートファイルを表示する。 |
Messages |
ヘッダー |
より大きな太字フォントでプレーンテキストのブロックを表示する。 |
モーダル | メッセージ | ホームタブ |
Image |
画像を格納する。 |
モーダル | メッセージ | ホームタブ |
Input |
ユーザーから情報を収集する。 |
モーダル | メッセージ | ホームタブ |
Section |
ブロック要素を組み合わせる。 |
モーダル | メッセージ | ホームタブ |
さまざまな種類のブロックでメッセージをレイアウトする方法を確認した後は、ブロック要素を使用してメッセージのインタラクティブ性をアップグレードする方法を見てみましょう。
ブロック要素を追加してインタラクティブ性を高める
ブロック要素は、section、context、input、actions レイアウトブロック内に存在する他の種類の視覚的コンポーネントです。ボタン、日付ピッカー、複数選択メニュー、オーバーフローメニュー、プレーンテキスト入力、ラジオボタン、チェックボックス、選択メニュー、時間ピッカーなどのコンポーネントが含まれます。ユーザーから情報を収集したり、リンクを開くトリガーとして使用したり、複雑なワークフローを開始したりできます。
Block Kit サーフェス
サーフェスは、強力なメッセージを投稿または表示できる場所と考えることができます。サーフェスには、メッセージ、モーダル、アプリのホームタブが含まれます。ほとんどすべてのレイアウトブロックは、この 3つのサーフェスで使用できます。例外は file ブロックで、これはメッセージ内のみで使用できます。
これらのサーフェスでは、さまざまな方法を使ってユーザーにリーチすることができます。メッセージとモーダルは、フィードバックを収集したり、ワークフローでユーザーをサポートしたりするのに使用できます。ホームタブは、独自のユーザーデータを表示したり、頻繁に参照する必要がある情報のハブとして使用したりできます。これらのサーフェスすべてが、アプリを操作するユーザーのタッチポイントとなります。ユーザーとアプリの間で渡される情報とデータはあなたが制御できます。
Slack アプリにインタラクティブコンポーネントを追加したら、ユーザーによってトリガーされるインタラクションの新たな扉が開きます。
たとえば、申請の詳細を確認して、同じメッセージ内のボタンを押すだけでシンプルで簡単に承認を行えるようにすることができます。
また、レストランの選択肢と各レストランへの投票数を示し、他のレストランを提案できるアンケートを開始することもできます。
この単元では、さまざまなレイアウトブロックとブロック要素について学習しました。次の単元では、Block Kit ビルダーを使用してメッセージを作成する方法を学習します。また、Slack でメッセージ間の通信がどのように行われるかも見てみましょう。