導入とエンゲージメントを測定する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- メンバーアナリティクスを使用して導入を追跡する。
- メンバーアナリティクスを使用してユーザーエンゲージメントを追跡する。
導入の測定
デジタルアドプションと言うのは簡単ですが、導入の成功が一筋縄ではいかないことは皆さんもすでにご存知だと思います。ツールが理論上どれほど優れていたとしても、ユーザーがそれを使用する理由と方法を知らなければ、日常業務に取り入れられることはありません。
デジタルアドプションとは個々のユーザーが次のことに成功することです。
- ツールに期待できる利点を挙げる。
- ツールを使用して具体的な目標を達成する。
- ツールを使用して作業を行いプロセスを最適化する。
Slack アナリティクスを使用することで、Slack が従業員に本当に役立っているかどうかを追跡し、測定できます。また、導入のテーマやトレンドに関するインサイトを得ることもできるため、組織固有のニーズを満たすことができます。
導入メトリクスを使用すると使用の幅を測定できます。従業員は積極的に Slack を使用することで、投資を最大限に活用しているでしょうか?
ワークスペースアナリティクスダッシュボードに表示される導入に関する一般的な 5 つのメトリクスを確認しましょう。
エンゲージメントの測定
導入は Slack が組織にもたらす価値の幅を測定するものであるのに対して、エンゲージメントはその深さを測定します。
エンゲージメントの意味は個々の組織によって少しずつ異なりますが、自分の職場でエンゲージメントが何を意味しているかを理解すれば、仕事を進めるための Slack の使用方法をより詳しく語ることができます。
Slack アナリティクスを使用して次のことを理解し、測定できます。
-
どこで会話が行われているか。
- 組織内の情報の流れがどのようになっているか。
Slack アナリティクスを使用すると、主要なトレンド、問題領域、サクセスストーリーを発見できます。このセクションでは、エンゲージメントを測定する主要なメトリクスに注目します。エンゲージメントの重要な測定値の 1 つは、メンバーが Slack のどこで時間を費やしているかということです。メンバーはチャンネルで交流しているのでしょうか? それとも主にダイレクトメッセージを通じてコミュニケーションを行っているのでしょうか?
ダイレクトメッセージとチャンネル
Slack でコミュニケーションが行われる場所は、ダイレクトメッセージとチャンネルの 2 か所です。ダイレクトメッセージは 2 ~ 9 人の参加者によって行われ、1 対 1 のミーティングや廊下での同僚同士の会話に似ています。参加者は他の参加者から意見をもらったり情報を公開したりしなくても仕事を進めることができます。ダイレクトメッセージは単発の質問、カジュアルな会話、少数の人にのみ関係があるトピックなどに適しています。チャンネルは趣味のグループの集まりやプロジェクト計画委員会、ランチを取りながらの大規模なグループミーティングなどに似ています。通常、チャンネルには特定のテーマ (四半期計画、マウンテンバイクなど) があり、幅広いオーディエンスにとって有用な情報が含まれています。
Slack のアナリティクスダッシュボードを使用すれば、メンバーがほとんどの時間をどこで費やしているかを正確に示すデータにアクセスできます。このデータはユーザーがメッセージを読んでいる場所とメッセージを送信している場所ごとに表示されます。この内訳は [概要] タブの [パブリックとプライベート] セクションに表示されます。
メンバーが多数のダイレクトメッセージを送信しているという場合があります。これは、チーム内そしてチーム間の健全な関係を示している可能性もありますが、組織のほとんどの時間がダイレクトメッセージの送信と閲覧に費やされているとしたら、それはほとんどの作業がチャンネルではなくダイレクトメッセージを通じて行われていることを示唆するものです。少人数の直接的な会話で進められる仕事もありますが、常にそうとは限りません。また、ダイレクトメッセージ内に情報を閉じ込めてしまうと、組織が Slack に移行することで達成しようとしている本来の目標 (透明性やコラボレーションなど) が損なわれることになりかねません。
自分のアナリティクスページを確認してみてください。大部分の会話はどこで行われていますか? メンバーが作業する場として望ましいのはチャンネルとダイレクトメッセージのどちらですか?
メンバーがどこで時間を費やしていて、それが組織にとってどのような意味を持つかを理解すれば、Slack について組織の目標に沿った最適な行動を推奨できるようになります。
もっと詳しく知りたい
分析スキルをレベルアップするには、Slack 認定サイトの「Use Slack analytics to drive adoption and engagement (Slack アナリティクスを使用して導入とエンゲージメントを促進する)」を参照してください。このコースでは、Slack 管理者が権限を管理し、Slack にネイティブに組み込まれている機能 (メッセージアクティビティ分析など) と API を組み合わせて目標を設定し、成功を測定する方法を詳しく学習します。取り上げられている機能の多くはビジネスプラスプランと Enterprise Grid プランの管理者のみが使用できるものです。
Slack 認定を受ける
あなたの任務が会社の Slack エクスペリエンスの構築でも、Slack 実装のコンサルティングでも、Slack アプリの開発でも、Slack でこれまで以上のキャリアが構築されます。
Slack 認定プログラムを利用すれば、次のことに成功するための知識、スキル、考え方を身に付けることができます。
- 各自のオーガナイゼーションに合わせて Slack の機能や設定を調整する。
- Slack のプラットフォームでアプリやエクスペリエンスを構築する。
- より効率的に Slack を使用できるようにオーガナイゼーションを導く。
認定を取得すると、Slack 上で開発を行う幅広いプロフェッショナルが集うコミュニティで資格を公開できます。
リソース