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管理タスクと Industries Cloud のキャッシュについて確認する

学習の目的 

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 共有カタログの一般的な管理タスクを挙げる。
  • 共有カタログのキャッシュのしくみについて説明する。

始める前に

このモジュールを受講する前に、以下の必須コンテンツを修了していることを確認してください。ここでの作業は、そのコンテンツの概念や作業に基づいて行います。 

共有カタログの一般的な管理タスク

Infiwave は米国南西部に拠点を置くテクノロジー企業で、ケーブル、インターネットサービス、モバイルデバイス、アクセサリをお客様に提供しています。Mary Green は Infiwave の新任のカタログ管理者で、シームレスな機能の実現を目指しています。Infiwave は先頃 Industries CPQ (設定、価格、見積) を導入し、共有カタログの管理者として Mary を採用しました。Mary の職務は、カタログ情報を常に最新の状態に維持し、会社のガイドラインに確実に従うために技術的なタスクを実行することです。また、新機能が利用可能になったときに更新を実行し、チームメイトにトレーニングを行います。  

Infiwave のカタログ管理者である Mary Green。

Mary は自分の仕事が裏方で、うまくいっているときは、直接やり取りする商品チームと価格設定チームを除き、誰一人としてその任務の重要性に気付かないことを知っています。結局のところ、カタログのメンテナンスでは、エラーや矛盾が顕在化する前に水面下で解決することが求められます。この目的をどのように達成するかをきちんと理解するために、Mary はビジネスユーザーやお客様の問題を最小限に抑えるために必要なタスクを確認しています。 

デジタル商品カタログを正しく機能させるには経常的な管理が欠かせません。Industries CPQ と共有カタログについては、アプリケーションデータの正確性を維持し、実行時に最適かつ高速なパフォーマンスを確保するために、管理者が必ず実行すべきメンテナンスジョブが存在します。 

Industries Cloud のキャッシュ

Mary の業務の重要な要素は、バックグラウンドで設定された商品データが、実行時にカートに正確に表示されるようにすることです。そうすれば、注文取得プロセス中に、営業担当とお客様に商品や価格の有効な最新情報が示されます。そのためには、Industries Cloud のキャッシュを保持する必要があることを Mary は認識しています。

データのキャッシュは、システムパフォーマンスを最適化する優れた手法です。複数のトランザクションで同じ商品データが必要になる場合に特に役立ちます。キャッシュによってデータが簡単にアクセスできる場所に保存され、システムがカタログの情報を再計算あるいは再取得しなくても済むためです。キャッシュを使用すれば、大規模な階層型の商品バンドルを伴う操作のパフォーマンスや応答時間を改善できます。 

メモ

Salesforce のキャッシュのしくみについての詳細は、Trailhead の「プラットフォームキャッシュの基礎」モジュールを参照してください。 

CPQPartition

CPQ Industries では本来、CPQPartition という Salesforce プラットフォームキャッシュにデータを保存します。このキャッシュは Communications、Media、Energy Cloud を初めてインストールしたときに作成されます。キャッシュを使用する場合は有効にして、十分なスペースが割り当てられていることを確認する必要があります。プラットフォームキャッシュには最低 10 MB、または Salesforce プラットフォームキャッシュで認められる上限を割り当てることができます。

[Setup (設定)] の [Platform Cache (プラットフォームキャッシュ)] 画面で、CPQPartition の利用状況を確認できます。 

CPQPartition の利用状況が表示されている [Platform Cache Partition (プラットフォームキャッシュ区分)] 画面。

すべてのプラットフォームキャッシュと同様に、CPQPartition もセッションキャッシュと組織キャッシュで構成されています。セッションキャッシュはその名のとおり、個々のユーザーセッションのキャッシュスペースです。Communications、Media、Energy Cloud では、このキャッシュを使用しません。組織キャッシュでは、アプリケーション全体のすべてのユーザーの情報をキャッシュできます。CPQPartition の組織キャッシュでは、商品階層の商品を組織全体の JSON キー - 値ペア、ルール、品目のプロパティとして保存するという方法で実行します。 

Infiwave の信頼できる商品設計者である Devi Jacob をご紹介します。Devi がスマートフォンとスマートウォッチの子商品で構成される商品バンドルを作成すると、組織が親商品とこの 2 つの子商品で構成される商品階層をキャッシュします。営業担当がこの商品バンドルをカートに追加すると、カートは商品階層データを、商品カタログから直接取得するのではなく、実際にはキャッシュから取得します。このため、貴重な読み込み時間が短縮され、迅速な商談成立につながります。

設計時と実行時にそれぞれ組織キャッシュに次の情報が保存されます。 

プロパティ

データストア

設計時

  • 商品バンドル階層 (子商品品目と商品 ID を含む)
  • 商品販売期間の日付

実行時 

  • カートに追加されたすべての商品とバンドルの商品バンドル階層、子商品品目、商品 ID、属性、属性メタデータ
  • 商品販売期間の日付
  • CPQ 設定で SimplePLERule cacheMode=True と設定した場合のコンテキストルール (最初の取得時のルールセット、ルール、コンテキストの対応付け、ルール条件を含む)
  • 価格リストのエントリとコンテキストルール
  • 高度なルール (エンティティ検索条件とアクションを含む)
  • 価格設定プランのステップとパラメーター

次のステップ

この単元では、Mary が Infiwave で実行する必要がある一般的な管理タスクについて学習しました。また、共有カタログでキャッシュが果たす重要な役割も確認しました。次は、メンテナンスジョブを実行して、カタログキャッシュをスムーズに機能させる方法を確認します。

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