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属性データを調整する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 共有カタログの属性の調整について説明する。
  • EPCProductAttribJSONBatchJob の目的と実行方法について説明する。
  • Apex ジョブの完了を確認する方法について説明する。
  • プラットフォームキャッシュパーティションの表示と管理方法について説明する。

属性の調整

Infiwave のカタログ管理者である Mary は、実行時のプロセスで商品階層と他のキャッシュデータが正確に表示されるようにする方法を理解しました。次に、商品属性データを潜在的なエラーから守る方法を知りたいと考えています。また、実行したジョブが正常に完了していることを確認する方法や、プラットフォームキャッシュパーティションにも関心があります。

では、商品で属性データがどのように継承され保存されるのかから見ていきます。商品デザイナーで商品を作成するときに、オブジェクト種別と商品仕様のいずれかを割り当てることができます。そうすると、商品がオブジェクト種別または仕様内に事前設定されている属性セットを継承するため、開発が大幅に加速します。 

商品の JSONAttribute 項目は、次に示すとおり、この属性情報を JSON コードのブロックとして保存します。ご覧のとおり、この JSON コードにオブジェクト ID、属性 ID、属性カテゴリ ID が示されています。こうした ID を使用すれば、システムプロセスにすぐにアクセスできます。 

JSONAttribute 項目。

時として、このデータが判読不能になり、組織が正しい ID を照合できず、問題が発生することがあります。こうした問題は、商品データをある組織から Sandbox 環境などの別の組織に移行するときに発生します。また、商品にオブジェクト種別または商品仕様を割り当てた後で、そのオブジェクト種別または商品仕様に属性を追加した場合にもこの問題が生じる可能性があります。 

この問題を修正するには、属性データを元の正しい商品に同期します。Salesforce Industries Communications、Media、Energy Cloud に、EPCProductAttribJSONBatchJob という明白な名前の特別な Apex バッチジョブが用意されているのはそのためです。このジョブは、商品カタログ全体の属性データを再生成してから、正しいレコード ID で JSONAttribute 項目を保存します。商品属性の問題をトラブルシューティングするときにこのジョブが極めて役立ちます。たとえば、商品デザイナーで属性値に変更を行った後、実行時にその属性値が正しく表示されない場合などです。  

つまり、次のような場合にこのジョブを実行します。 

  • Industries CPQ (設定、価格、見積) に属性が想定どおり表示されない。
  • 外部ソースからエンタープライズ商品カタログ (EPC) にデータをインポートする。
  • Sandbox などの別の組織にデータを移行する。
  • 属性の JSON 値が正しく表示されない。

デフォルトでは、商品属性全体にバッチジョブが実行されますが、データの特定のサブセットのみに実行するよう設定することもできます。詳細は、「リソース」セクションのリンク先を参照してください。 

EPCProductAttribJSONBatchJob を実行する

EPCProductAttribJSONBatchJob を実行するには、アプリケーションランチャーから [CME Admin (CME 管理)] に移動します。

アプリケーションランチャーの [CME Admin (CME 管理)]。

[Vlocity Attributes (Vlocity 属性)] タブをクリックします。必要に応じて、リストビューを [All (すべて)] に変更すれば、共有カタログの属性の完全リストを表示できます。 

[CME Admin (CME 管理)] ワークスペースの [Vlocity Attributes (Vlocity 属性)] タブ。

メモ

属性または属性値を変更する場合は、必ず商品デザイナーを使用します。 

[Process Attributes (属性の処理)] をクリックしてカタログ全体の属性データを再調整し、[Start Processing (処理の開始)] をクリックして選択を確定します。 

[Process Attributes (属性の処理)] ボタン。

Mary は、共有カタログのデータの不一致の解消に役立つツールがもう 1 つ増えて喜んでいます。その一方で、上記のジョブがエラーなく正常に実行されたことを確認したいと考えています。 

Apex ジョブの完了を確認する

一括処理ジョブが正常に完了したことを確認するには、[Setup (設定)] 設定 にアクセスして [Apex Jobs (Apex ジョブ)] に移動します。 

[Setup (設定)] メニューの [Apex Jobs (Apex ジョブ)]。

デフォルトでは、ジョブのリストが送信日順に表示されます。つまり、最後に実行したジョブが一番上に示されます。 

[Apex Jobs (Apex ジョブ)] 画面の送信済みジョブ。

エラーが発生した場合は、[Status Detail (状況の詳細)] 列に示されます。 

メモ

EPC Product AttribJSONBatchJob が失敗したというエラーメッセージが表示されても、心配する必要はありません。もう一度ジョブを実行して再確認します。

プラットフォームキャッシュを表示して計算する

Mary はここで、プラットフォームキャッシュと CPQPartition を表示して管理する方法を調べることにします。この方法がわかれば、データの空きスペースとその割り当てを監視できます。 

表示されている [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスで、[Platform Cache (プラットフォームキャッシュ)] を検索して選択します。

[Setup (設定)] のナビゲーションメニューの [Platform Cache (プラットフォームキャッシュ)]。

[Platform Cache Partition (プラットフォームキャッシュ区分)] 画面で、組織の現在のキャッシュの利用状況、容量の内訳、パーティション割り当てを確認します。[Recalculate (再計算)] ボタンが強調表示されている [Platform Cache Partition (プラットフォームキャッシュ区分)] 画面。

[Partition Allocation (パーティション割り当て)] の円グラフコンポーネントにカーソルを合わせると、CPQPartition など、各パーティションが表示されます。この画面で、パーティションの詳細情報を表示したり、新しいプラットフォームキャッシュパーティションを作成したりすることもできます。 

[Platform Cache Partition (プラットフォームキャッシュ区分)] 画面で、[Recalculate (再計算)] をクリックしてパーティションのキャッシュを更新します。 

次に、リストの [CPQPartition] を選択して、パーティションの利用状況情報を開きます。 

CPQPartition の [Platform Cache Partition (プラットフォームキャッシュ区分)] 画面。

この画面に、組織キャッシュにデータが取り込まれたことが示されています。[Clear Cache (キャッシュをクリア)] というボタンがあります。このボタンをクリックすると、CPQPartition キャッシュの内容が削除され、先ほど説明した「管理プラットフォームキャッシュをクリア」ジョブと同じ機能が実行されます。他方、キャッシュを再構築する場合は、[Vlocity CMT Administration (Vlocity CMT 管理)] で [Refresh Platform Cache (プラットフォームキャッシュを更新)] ジョブを実行します。前述のとおり、キャッシュをクリアできるのは、カートに注文がない場合のみです。 

ここでは、共有カタログ管理の基本について詳しく説明しました。次のインタラクティブなフラッシュカードを使用して、このモジュールで学習した各種の管理ジョブを復習してください。

各カードのジョブを読んでカードをクリックすると、その機能が示されます。右向き矢印をクリックすると次のカードに移動し、左向き矢印をクリックすると前のカードに戻ります。 

Mary は、Infiwave のカタログデータの正確性を維持し、ユーザーにとって使いやすくするうえで役立つ貴重な管理スキルを習得しました。カタログにエラーが 1 つもないことから、商品が飛ぶように売れ続け、受信箱にエラー通知が届くことはないと Mary は確信しています。カタログ管理について言えば、ニュースがないことが良いニュースということです!

さらに詳しく知るには

Salesforce のお客様は、次の学習ジャーニーで、デジタルトランスフォーメーションの優れたツールや業種別アプリケーションに関するスキルの習得方法を確認できます。

Salesforce のパートナーは、上記の学習ジャーニーのほか、Partner Learning Camp のパートナー向けリソースも参照できます。#AlwaysBeLearning 

リソース 

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