SDK について

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。
  • 組み込みサービス SDK とは何かを定義する。
  • 組み込みサービス SDK をモバイルアプリケーションに追加する利点について説明する。
  • サービス SDK を使用するための前提条件を定義する。

モバイルアプリケーション用組み込みサービス SDK とは?

長くて舌を噛みそうだということは十分に承知しています。いったいこれは何者なのかという疑問がたくさんわいていることでしょう。それなら、これはあなたにぴったりのモジュールです。

モバイルアプリケーション用組み込みサービス SDK は、Service Cloud の重要な機能を iOS や Android のアプリケーションに組み込むための一連のツールです。

モバイルアプリケーション用 Snap-in

まず、まだご存知ない方のために説明しますと、これは製品でもスタンドアロンアプリケーションでもなく、SDK (ソフトウェア開発キット) です。このツールキットにより、Service Cloud の機能を既存の iOS (iPhone、iPad) または Android のアプリケーションに組み込むことができます。あなたの素晴らしいアプリケーションをさらに素晴らしくするためのものなのです。

この SDK が優れている理由

組み込みサービス SDK により、ナレッジ、ケース管理、チャットなどの機能がアプリケーションに組み込まれます。

組み込みサービス機能

これがなぜ素晴らしいのかを説明するため、あるお話をしましょう。

あなたの会社では細々とした物を販売しているとします。それらの商品はたいへん優れていますし、販売に使用されているモバイルアプリケーションもたいへん優れています。ただお客様は、それらの商品の使い方について少しヘルプを必要としています。アプリケーションを使用してそれらの商品をカスタマイズするときにも、もう少し丁寧な支援を必要としています。

ナレッジ機能

よろしいでしょうか。問題ありません。サービス SDK を使用すれば、まずは Salesforce 組織にある、こうした商品に関する知識ベースをネイティブアプリケーションにつなげることができます。お客様にモバイルデバイスで Web 検索してもらうといった不便な思いをさせる必要はなくなります。そうではなく、知識ベースがアプリケーションの一部として組み込まれているため、お客様は安心してサポートを受けることができます。

ケース管理機能

お客様は、それでも疑問を解決できないでいますか? それならば、お客様がアプリケーション内でケースを作成できるようにしましょう。アプリケーションを離れることなく、質問をしたりコメントを残したりすることができるようになります。エージェントがケースにコメントしたときに、モバイル通知を受けることさえできます。

チャット機能

何とおっしゃいました? リアルタイムでのサポート提供をお望みですか? それも可能になりました。チャットを使用すれば、お客様は質問があるときにエージェント (またはチャットボット) とライブテキストベースのチャットをすることができます。

組み込みサービス SDK を使用するときには、ニーズに合わせてこれらの機能を自由に選んで組み合わせることができます。さらに、インターフェースにブランド設定をして、アプリケーションに自然になじむようにすることもできます。

これで、お客様には商品を気に入っていただけるだけでなく、カスタマーサポート環境にもご満足していただけるでしょう。

それでは、この SDK の基本事項について説明しましょう。

SDK のプラットフォームおよび機能

次の 2 つのモバイル開発プラットフォームがサポートされます。

  • iOS。iOS 用組み込みサービス SDK を使用して、iPhone と iPad 用のアプリケーションを構築できます。この SDK では iOS バージョン 10 以降が必要です。
  • Android。Android 用組み込みサービス SDK を使用して、Android デバイス用のアプリケーションを構築できます。この SDK では、API レベル 21 (Lollipop) 以降が必要です。
各プラットフォームでは、次の複数の主な機能を選択できます。
  • ナレッジ。強力な知識ベースを組織内で構築できることは、すでにご存じでしょう。コミュニティ (公開または非公開) を作成して、ナレッジ記事をアクセス可能にすることができることもご存じでしょう。この SDK はそのメカニズムにつながります。この SDK をナレッジ記事の特定のカテゴリに向けることができるのです。
  • ケース管理。お客様なら誰でも、アプリケーション内からケースを作成できます。ケースの作成にユーザアカウントは必要ありません。ユーザ認証をすれば、お客様はさらにアプリケーション内から既存のケースのリストを管理できるようになります。
  • チャット。お客様がリアルタイムにテキストベースでサポートエージェントやチャットボットと会話できるようにします。
これらの機能には共通のカスタマイズメカニズムがあるため、一回カスタマイズしたら、その変更はインターフェース全体に反映されます。カスタマイズできるのは、色、フォント、UI テキスト、画像です。独自の UI を最初から構築したくなったときのため、低レベル API も利用できるようになっています。

SDK のための組織の準備

組み込みサービス SDK をアプリケーションで使用する場合は、まず組織を設定してください。このモジュールでは、この SDK のナレッジ機能を利用することに重点を置きます。ただし、組み込みサービス SDK の一部を選んで、ニーズに合わせることができます。組織の設定方法について詳しくは、組み込みサービス SDK 開発者ガイドの「Service Cloud Setup」 (Service Cloud の設定) を参照してください (「リソース」参照)。

この Trailhead モジュールにそって進めるには、ナレッジを有効にしてナレッジ記事を作成し、記事をカテゴリに関連付けてコミュニティで記事を公開します。ナレッジで良いスタートを切るには、「ナレッジの基本」モジュールを修了してからこのモジュールを進めることをお勧めします。また、この SDK のナレッジの部分を使用するための要件について詳しくは、「Cloud Setup for Knowledge」 (ナレッジ用のクラウドの設定) を参照してください (「リソース」参照)。

組織の準備が整ったら、モバイル SDK を数回コールするだけで、この強力な Service Cloud 機能をアプリケーションに組み込むことができます。