送信者プロファイル、配信プロファイル、送信分類を作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 送信者プロファイルを作成する。
- 配信プロファイルを作成する。
- プロファイルを送信分類にまとめる。
毎回同じ設定である場合
メールメッセージは、最新のコンテンツタイプやインタラクティブな要素が含まれていても、かなりシンプルに見えるかもしれません。ただし、どのメッセージにも一定の基本コンポーネントを含める必要があり、不備があれば、一般に認められる基準や法的規制に違反することになりかねません。そのため Marketing Cloud Engagement には、メールメッセージを標準化し、必要な (そして法的に義務付けられている) すべてのコンポーネントを含めるための 3 つのエンティティが用意されています。さらに、これらのコンポーネントは必要に応じていつでも再利用できます!
- 送信者プロファイル
- 配信プロファイル
- 送信分類
では、1 つずつ見ていきましょう。
送信者プロファイル
送信者プロファイルは、メール送信に使用する送信者名とメールアドレスを標準化します。この情報は Marketing Cloud Engagement に保存されるため、送信を実行する際に送信者プロファイルを選択するだけで済みます。各自のニーズに合わせて数種類の送信者プロファイルを作成できるだけでなく、パーソナライズ文字列や AMPscript を使用してフィールドに値を入力することもできます。たとえば、customer_rep というデータエクステンションフィールドを使用してオーディエンスに送信する場合、送信者プロファイルの作成時に [送信者名] フィールドに %%customer_rep%% と入力することができます。
配信プロファイル
送信者プロファイルには送信の送信者情報が指定されるのに対し、配信プロファイルには各送信の重要なメッセージ情報が指定されます。
- メールメッセージを Web ページとして表示するためのリンクを記載したヘッダー
- CAN-SPAM 規制で義務付けられている郵送先住所を記載したフッター
- ユーザーがメーリングリストから自分自身を削除できる購読取り消しリンク (フッターにも記載)
配信プロファイルにデフォルトのアカウント情報を含めることや、別の配信プロファイルを選択すること、さらには配信プロファイルをすべて省略することも選択できます。最後のオプションを選択する場合は、メール自体に郵送先住所と購読取り消しリンクを表示する必要があります。この情報がないと、追加するまでメッセージが送信されません。
送信分類を使用してプロファイルをまとめる
このすべての情報をなぜ 1 か所にまとめないのかと思うかもしれません。その方法が存在します! 実際、マーケティングメールと Transactional メールのどちらを送信するかにより、あるいは外国に送信するなどの理由により、さまざまな送信者プロファイルと配信プロファイルを組み合わせたいと思うことがあります。送信分類を使用すると、送信者プロファイルや配信プロファイルを作成して、送信に必要なものを組み合わせることができます。
基本的に、送信分類には次の 3 つが含まれます。まず、CAN-SPAM 分類を「Commercial」または「Transactional」に設定します。Commercial メールは従来のマーケティングメールで、購読やオプトアウトの依頼を尊重します。Transactional メッセージは、購入、オプトイン、その他のアクティビティの結果として生成されます。ただし、送信分類もオプトアウトを尊重するように設定できます。このステップの後、送信者プロファイルと配信プロファイルを設定できます。メールメッセージを送信するときに適切な送信分類を選択すれば、最適な情報が記載されたメールが発信されます。
では、送信の管理にはどのように役立つのでしょうか? 送信分類の標準化とパーソナライズにより、規制を遵守するために必要な情報がメールメッセージに確実に記載され、アカウントから送信されるメッセージの種別に正しい表示ラベルが付けられます。こうした取り組みにより、信頼のおける送信者としてのレピュテーションが確立され、メールメッセージが受信トレイに届きやすくなります。信頼できる IP アドレスの使用もこの取り組みの一環です。次の単元で、IP アドレスについて詳しく説明します。
リソース
- Salesforce ヘルプ: 送信分類
- Salesforce ヘルプ: 送信者プロファイル
- Salesforce ヘルプ: 配信プロファイルの作成
- Trailhead: Transactional メッセージング