フロー配布の開始
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- フローを配布する前に何を行う必要があるかを説明する。
- フローを配布するさまざまな方法を挙げる。
- 簡単な画面フローを作成する。
何日も、あるいは何週間も苦労して、やっと価値のあるフローができたとします。それは、ユーザーが正式なビジネスプロセスに従うようにするものかもしれません。または、ユーザーが繰り返し作業をしなくてすむようにするものかもしれません。あるいは、まったく別のことを自動化するものかもしれません。1 つ確かなことは、それによってユーザーの時間と組織のコストを節約できるということです。ただし、この時点では単に Salesforce の「設定」に存在しているだけのもので、ユーザーはアクセスすることができません。
フローの作成とテストが完了した後に、もう 1 つ決定しなければならないことがあります。それは、どのようにしてユーザーがフローにアクセスできるようにするかということです。
フローを配布する方法を数えてみましょう
フローを配布する方法は多数あり、そのそれぞれに注意事項と考慮事項があります。たとえば、フローを Lightning ページに 1 つ配置し、ユーティリティバーにも 1 つ配置することができます。一部、Lightning Experience でのみ使用できる配布方法もあります。ユーザーがそこに移動できるよう、画面を使用したフローは、次の場所に配置できます。
- Lightning ページ
- フローアクション
- ユーティリティバー
- エクスペリエンスビルダーページ
- カスタム Lightning コンポーネント
- Visualforce ページ
- Web タブ
- カスタムボタンとカスタムリンク
画面があるフローだけでこれだけあります。自動起動フロー、ボット、Apex アクション、API と、リストはかなり長いものになります。
このモジュールでは、画面フローを配布する 4 つの主な事例と、そのそれぞれにお勧めの方法について説明します。
簡単なフローの作成
このモジュールは、フロー作成についてのものではありませんが、配布するものがなければフローの配布について説明するのは困難です。ですから、このモジュールの他の単元で使用できるフローを作成しましょう。これは意図的に非常に簡単なものになっています。1 つの画面要素と、その画面上に 1 つの項目があるだけです。これらの配布方法は簡単なフローでも複雑なフローでも機能するため、実際のフローにも使用できます。
- フローを作成します。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Flows
(フロー) と入力し、[Flows (フロー)] を選択します。
-
[New Flow (新規フロー)] をクリックします。
-
[Start from Scratch (最初から開始)] が選択されていることを確認し、[Next (次へ)] をクリックします。
-
[Screen Flow (画面フロー)] を選択して、[Create (作成)] をクリックします。
- [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
- 画面要素をフローに追加します。
- キャンバスで をクリックします。
-
[画面] をクリックします。
- [Label (表示ラベル)] に
My Screen
(私の画面) と入力します。
- [フッターを設定] で、[[前へ] を非表示]、[[一時停止] を非表示] の順に選択します。
- [Next (次へ)] ボタンまたは [Done (完了)] ボタンでは、[標準の表示ラベルを使用] を選択します。
- キャンバスで をクリックします。
- 画面にテキスト表示項目を追加します。
- [コンポーネント] タブの [表示] で [表示テキスト] をクリックします。
- [Display Text (表示テキスト)] プロパティペインの [API Name (API 参照名)] 項目に
Hello_World
と入力します。
- テキストボックスに
Hello, World
と入力します。
-
[Done (完了)] をクリックして、画面を保存します。
- [コンポーネント] タブの [表示] で [表示テキスト] をクリックします。
- フローを保存します。
-
Hello World
と名前を付けます。
- API 参照名が
Hello_World
であることを確認します。
-
- Flow Builder のボタンバーで [有効化] をクリックします。
これでフローは有効になりました。
ユーザーがフローを実行できることを確認する
フローを配布するさまざまな方法を具体的に説明する前に、ユーザーが実際にフローを実行できることを確認しましょう。デフォルトでは、一部の配布方法が「フローを実行」権限に連動しています。[Run Flows (フローを実行)] 権限をプロファイルまたは権限セットに追加し、そのプロファイルまたは権限セットを適切なユーザーに割り当てます。
フロー権限の詳細は、「Flow Implementation II (フローの実装 II)」バッジを参照してください。