Salesforce 組織外のページでのフローの表示
学習の目的
- Salesforce 組織の外部でフローを表示する事例を説明する。
- エクスペリエンスビルダーページの種類を挙げる。
- 新しいエクスペリエンスビルダーページを作成し、そこにフローを追加する。
Salesforce 組織にログインしているユーザー向けには、Lightning ページ、フローアクション、ユーティリティバーと多くのオプションがあります。けれども、Salesforce ライセンスを持っていない人々がフローにアクセスできるようにするにはどうすればよいでしょうか?
幸いなことに、フローを組織のエクスペリエンスビルダーサイトに追加することができます。サイトへのフローの追加は、Lightning ページへのフローの追加と同じくらい簡単です。エクスペリエンスビルダー上に構築されたサイトに最適なフローの例を次に示します。サイトには顧客向け、パートナー向け、従業員向け、またはまったく別のグループ向けのものがあります。
- アンケート
- 登録フォーム
- 関心表明フォーム
- (販売車向けなどの) 見積ジェネレーター
高度な操作
エクスペリエンスビルダーサイトを使用しない場合には別の選択肢がありますが、それには開発スキルが必要です。開発者は、Lightning Out を使用して外部アプリケーションに lightning:flow コンポーネントを埋め込むことができます。「Lightning Out による Salesforce 外でのコンポーネントの使用」ヘルプ記事と「Lightning Web Component (Lightning Web コンポーネント)」の「Flow」コンポーネントリファレンスは最適な出発点です。
エクスペリエンスビルダーページ
Experience Cloud サイトの作成で最初に行う作業の 1 つはテンプレートを選択することです。各テンプレートには、特定のエクスペリエンスビルダーページのセットが含まれています。ただし、すべてのエクスペリエンスビルダーページがこれらのカテゴリのいずれかに該当するとは限りません。
- 私のページ: ユーザーが作成する標準ページです。(作成したオブジェクトページは [オブジェクト] に表示されます)。
- テンプレートページ: サイトテンプレートに付属するデフォルトのページです。
- オブジェクト: サイトのオブジェクトのページで、オブジェクトのレコード詳細、リスト、関連リストページが含まれます。
- 汎用レコードページ: これらの汎用ページは、カスタムオブジェクトページが存在しない場合に、Salesforce オブジェクトのレコード情報を表示するために使用されます。
- ログインページ: サイトテンプレートに付属するデフォルトのログインページです。
エクスペリエンスビルダーページへのフローの追加
ユーザー向けのサイトを設定するには、入念な計画や多くのノウハウが必要です。ただし、サイトがなければ、サイトにフローを追加する方法を説明できないため、まず簡単にサイトを作成してから、フローを追加しましょう。フローを作成するために使用する要素とコンポーネントについて説明しましたが、エクスペリエンスビルダー内ではフロー自体がコンポーネントです。次はそれを説明します。
- Trailhead Playground でデジタルエクスペリエンスを有効にします。(すでに有効になっている場合は、ステップ 2 に進みます。)
- [設定] から、[クイック検索] ボックスに「デジタル」と入力し、[デジタルエクスペリエンス] の下の [設定] をクリックします。
- [デジタルエクスペリエンスを有効化] をクリックします。
- ドメイン名を入力し、それが使用可能であることを確認して、変更を保存します。
- サイトを作成します。
- [設定] の [すべてのサイト] ページにリダイレクトされます。リダイレクトされない場合やステップ 1 をスキップした場合は、[クイック検索] ボックスに「デジタルエクスペリエンス」と入力し、[すべてのサイト] を選択します。
- [新規] をクリックします。
- [カスタマーサービス] テンプレートを選択し、[使用を開始する] をクリックします。
- サイトの名前を入力し、[作成] をクリックします。
- 新しいサイトを作成できたので、サイトのホームページにフローを追加しましょう。
- [私のワークスペース] ページで、[ビルダー] をクリックしてエクスペリエンスビルダーを開きます。
- 左上隅の [コンポーネント] をクリックし、[コンポーネント] ペインを開きます。
- 適切なコンポーネントを見つけるために「フロー」を検索します。[フロー] をエクスペリエンスビルダーページにドラッグします。
- コンポーネントに適切なフローが表示されていることを確認します。プロパティペインの [フロー] で [Hello World] を選択します。
フローのテスト
これで完了です。実際に稼働しているサイトでフローがどのように動作するかを確認しましょう。
- エクスペリエンスビルダーの右上隅にある [公開] をクリックし、もう一度 [公開] をクリックします。このサイトを公開するのが初めての場合、公開には数分かかります。コーヒーでも飲みながら、確認メールが来るのを待ちましょう。
通常は、サイトを公開する前にプレビューしますが、設計モードとプレビューモードでは、フローコンポーネントにフローが表示されません。これは、最初の画面が表示される前にフローによってアクション (多数のレコードの作成など) が実行されないようにするフェイルセーフです。 - 「サイトは正常に公開されました」という確認メールで、リンクをクリックします。
- ログインしていない場合は、ログイン項目の下にある [従業員ならログイン] をクリックします。Trailhead Playground のユーザー名とパスワードを入力する必要がある場合は、「Trailhead Playground の管理」モジュールの「Trailhead Playground のユーザー名とパスワードの取得」単元でその方法をご確認ください。
これで終わりです。フローは稼働を開始し、サイトユーザーが使用できるようになります。
