Salesforce 組織のすべてのページでのフローの表示
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- アプリケーションのすべてのページにフローを表示する事例を説明する。
- Lightning アプリケーションを作成し、ユーティリティバーにフローを追加する。
これまでに、フローが重要で自動的に展開する場合に適したツールである Lightning ページについて学習しました。また、フローにレコードからアクセスできるようにしながら、自動的には展開しない場合に適したツールであるフローアクションについても学習しました。
では、フローを 1 つのオブジェクトの複数のレコードからアクセスできるようにする場合はどうでしょうか? 技術的には、それぞれのオブジェクトに異なるフローアクションを作成し、それが同じフローを参照するようにして、さまざまなページレイアウトに追加することは可能ですが、事前に多くの作業が必要であるのに加えて、この方法だとメンテナンスが大変なことになりそうです。
アプリケーション内のいくつかのページで 1 つのフローを使用できるようにするには、Lightning ユーティリティバーの方が適しています。ユーザーがアクセスできる固定フッターとして表示され、ドッキングパネルでユーティリティが開きます。各ユーティリティバーは特定の Lightning アプリケーションに関連付けられているため、ユーザーがそのアプリケーションを使用しているときのみ項目が表示されます。
アプリケーションのユーティリティバーにフローコンポーネントを追加すると、ボタンをクリックするだけで、ユーザーはアプリケーションのどのページにいてもフローを使用できます。当然、ユーザーがフローをどの程度の頻度で実行する必要があるかを特にしっかりと確認した上で行います。
ユーティリティバーへのフローの追加
ユーティリティバーへのフローの追加は、Lightning ページへのフローの追加に非常に似ています。
- セールス Lightning アプリケーションを開きます。
- [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
App
(アプリケーション) と入力し、[App Manager (アプリケーションマネージャー)] を選択します。
- [Developer Name (API 参照名)] が LightningSales であるアプリケーションで、 をクリックして [Edit (編集)] を選択します。
- [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
- フローをセールス Lightning アプリケーションのユーティリティバーに追加します。
- [アプリケーション設定] で、[ユーティリティ項目 (デスクトップのみ)] をクリックします。
-
[Add Utility Item (ユーティリティ項目を追加)] をクリックして [Flow (フロー)] を選択します。
- ユーティリティ項目のプロパティで、表示ラベルを
Utility Bar Flow
(ユーティリティバーフロー) に変更して、デフォルトアイコンをフローアイコン () に置き換えます。
- [Panel Height (パネルの高さ)] に
200
と入力します。
- コンポーネントのプロパティの [Flow (フロー)] で、[Hello World] を選択します。
また、ユーティリティバーでフローの入力変数を設定することもできます。方法は Lightning アプリケーションやホームページでの設定と同様です。ただし、ユーティリティバーでは、ユーザーが現在どのレコードを表示しているかわからないため、現在のレコードの ID やその値をフローに渡すことはできません。
- [アプリケーション設定] で、[ユーティリティ項目 (デスクトップのみ)] をクリックします。
- 変更を保存し、[Back (戻る)] をクリックします。
新しく作成したコンポーネントをユーティリティバーに追加する場合、組織内のすべてのページに反映されるまで数分かかることがあります。
フローのテスト
最後に、ユーティリティバーのツアーを開始し、その後、追加したフローをテストしてみましょう。
- アプリケーションランチャー () で、[Sales (セールス)] を見つけて選択します。
ページ下部にあるバーに注目してください。これがユーティリティバーです。表示されない場合は、ページを更新します。
- アプリケーション内のさまざまな箇所をクリックしてみます。
- 取引先責任者レコードを開きます。
- リードホームに移動します。
- セールスアプリケーションのどのページにいても、フローを使用できます。
- 取引先責任者レコードを開きます。
-
をクリックしてサービスアプリケーションを開きます。
ページ下部に [Utility Bar Flow (ユーティリティバーフロー)] は表示されていません。ユーティリティバーは常に特定の Lightning アプリケーションに関連付けられているためです。ユーティリティバーを追加すると、関連付けられたアプリケーション内にあるすべてのページで、そのページの表示中にユーティリティバーを使用できます。ユーティリティバーがどのような場合に表示されるかはおわかりいただけたでしょう。次に、ユーティリティバーでのフローの動作を見てみましょう。
-
をクリックしてセールスアプリケーションに戻ります。
- ユーティリティバーで、[Utility Bar Flow (ユーティリティバーフロー)] をクリックします。
ユーティリティ項目の表示ラベルは [Utility Bar Flow (ユーティリティバーフロー)] ですが、キーヘッダーは [Hello World] (フロー名) になっています。便利な機能として、ユーザーがフローの途中で別の作業を行う必要がある場合は、フローを最小化できます。ユーザーがアプリケーション内の別のページに移動しても、フローは中断することなく実行されます。