フローをレコードのアクションとして追加
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- アクションとしてフローを追加する事例を挙げる。
- フローアクションを作成してページレイアウトに追加する。
Lightning アプリケーションビルダーとレコードページを使用すると、任意のレコードにフローを追加できます。ただし、ページにフローを追加すると、ページが読み込まれるたびに最初の画面が実行されるのを覚えていますか? フローを起動する準備ができていることをユーザー自身が決定するのが妥当である状況がいくつかあります。次のような使用事例があります。
ユースケース |
例 |
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フローの最初の要素が画面ではない。 フローの威力は、ユーザーが気づかないうちにバックグラウンドで多くのことを実行できることにあります。ただし、特に最初の画面より前にバックグラウンドで強力なことを実行する場合、それはやや危険でもあります。 |
ユーザーに画面を表示する前にタスクを作成するフローを作成したとします。そのフローをたとえば取引先ページに配置すると、ユーザーが取引先を読み込むたびにタスクが作成されます。それによって毎日不必要なタスクが多数作成される可能性があります。 |
フローがそれほど頻繁に使用されないため、デフォルトで展開する必要がない。 |
オフィスマネージャーが新しい備品を注文するためのフローを作成したとします。オフィスマネージャーがそのフローに簡単にアクセスできるようにする必要はありますが、備品を毎日注文する必要はないため、レコードページに直接フローを配置すると領域が無駄になります。 |
フローアクション
フローアクションは、フローを表示するカスタムアクションです。したがって、これらのような使用事例に最適です。フローアクションを作成してページレイアウトに追加すると、関連レコードのページレベルのアクションメニューに表示され、ユーザーはこれを使用してフローを起動できます。
同様に、フローアクションは Salesforce アプリケーションのレコードのアクションメニューにも表示できます。フローアクションは、Salesforce Classic ではサポートされていません。
フローアクションの作成
簡単にフローアクションを作成してみましょう。ここでは取引先責任者についてのアクションを作成しますが、ほとんどのオブジェクトについてのアクションを作成できます。
- [設定] から、[オブジェクトマネージャー] タブをクリックします。[取引先責任者] をクリックし、[ボタン、リンク、およびアクション] をクリックします。
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[New Action (新規アクション)] をクリックし、次の値を設定します。
- [Action Type (Action 型)] で [Flow (フロー)] を選択します。
- [Flow (フロー)] で [Hello World] を選択します。
- [Lable (表示ラベル)] に
Flow Action
(フローアクション) と入力します。
アクションの名前にはフロー表示ラベルではなく、このラベルが使用されます。
- アクションを保存します。
- [Action Type (Action 型)] で [Flow (フロー)] を選択します。
- その他のアクションでもそうですが、フローアクションを作成したところで、作業はまだ半分しか終わっていません。忘れずに、適切なページレイアウトに追加してください。そうしないと、あなたのせっかくの努力の恩恵をユーザーが受けることができません。そんなことがあっては大変です。
- [設定] から、[オブジェクトマネージャー] タブをクリックします。
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[取引先責任者] をクリックし、さらに [ページレイアウト] をクリックします。
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[Contact Layout (取引先責任者レイアウト)] をクリックします。
- [Salesforce モバイルおよび Lightning Experience のアクション] セクションで、[定義済みアクションを上書き] をクリックします (表示されている場合)。
- パレットで [Mobile & Lightning Actions (モバイルおよび Lightning のアクション)] を選択し、[Flow Action (フローアクション)] を [Salesforce Mobile and Lightning Experience Actions (Salesforce モバイルおよび Lightning Experience アクション)] セクションにドラッグします。
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[Save (保存)] をクリックします。
- [設定] から、[オブジェクトマネージャー] タブをクリックします。
フローのテスト
次は、すべてが期待どおり動作することを確認しましょう。
- アプリケーションランチャー () から [Sales (セールス)] アプリケーションを見つけて選択します。
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[Edge Communications] をクリックします。
- 取引先責任者レコードを開きます。
ページレベルのアクションメニューに [Flow Action (フローアクション)] が含まれています。([Flow Action (フローアクション)] を表示するには、下矢印をクリックする必要がある場合があります。)これが作成したアクションです。フローアクションを実際に使用している様子を見てみましょう。
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[Flow Action (フローアクション)] をクリックします。
別のウィンドウでフローが開きます。表示されているタイトルは、フロー名の [Hello World] ではなく、アクションの表示ラベルである [Flow Action (フローアクション)] になっています。ここでは、区別するために異なる名前を使用しました。独自の用途のためにフローアクションを作成するときには、アクションの表示ラベルとフロー表示ラベルを一致させることをお勧めします。