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アクセス、権限、支払を設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Order Management を使用するために必要な権限セットについて説明する。
  • Order Management に付属する権限セットをリストする。
  • 権限セットをどのように整理できるかについて説明する。
  • 項目レベルセキュリティを設定する必要がある理由を説明する。
  • Order Management を使用して支払処理を実装する 2 つの方法を説明する。

組織を設定する

Maria は、次の設定を通じて、ユーザーと権限について、Order Management に対応できるように組織の設定を続けます。

  • ユーザーアクセスと権限
  • コンソールアプリケーションへのアクセス
  • 項目レベルセキュリティ
  • カスタム項目権限

ユーザーと権限セット

Maria は、Order Management のペルソナと権限セットを確認し、どれをユーザーに割り当てるべきかについて理解を深めます。Order Management の機能にアクセスするには、ユーザーは次の 2 つのプロファイルのいずれかに割り当てられる必要があります。

  • システム管理者
  • 「Salesforce Order Management 機能」権限セットライセンスを含む、標準 Platform ユーザー

また、ユーザーには Order Management コンソールアプリケーションとすべてのカスタマイズへのアクセス権も必要です。

権限セット

Order Management には、「Order Management」権限セットライセンスを含むペルソナベースの権限セットが付属しています。Maria は次の手順で確認します。

  1. [設定] に移動します。
  2. [クイック検索] ボックスに「権限セット」と入力し、[権限セット] を選択します。

他の権限と共に、次を確認します。

権限セット 説明

Order Management 業務マネージャー

日々の Order Management プロセスを管理する機能。 

未対応の履行注文を変更する機能は制限されています。

Order Management エージェント

Order Management の標準ユーザー。

未対応の履行注文を変更するには、ワークフローを通じてその状況を進める以外方法がありません。

Order Management の買い物客

Salesforce B2C Commerce ストアフロントなどの外部システムでセルフサービス要求を行うことを可能にするためのサービスユーザー向けの制限付きアクセス権。

履行注文への参照のみアクセス権。

Maria は標準権限セットを変更することはできません。だたし、次の操作は可能です。

  • この権限セットをそのまま使用する。また、コンソールアプリケーションとすべてのカスタマイズへのアクセスを提供するために、少なくとも 1 つのカスタム権限セットを作成する必要もあります。
  • 権限セットをコピーしてカスタマイズする。コピーされた権限セットは、組織の制限に含まれます。
  • ライセンスを含むカスタム権限セットを 1 つ以上作成する。

Maria は権限セットを数通りの方法で整理できます。

  • 2 つ以上 (推奨): 「Order Management」権限セットライセンスとペルソナベースの権限に、1 つ以上の権限セットを使用する。
    • 含まれている権限セットを使用するか、「Order Management」権限セットライセンスを使用するカスタム権限セットを作成します。
    • 各 Order Management ユーザーに 1 つの「Order Management」権限セットとカスタム権限セットを割り当てます。
  • 複数: 複数の「Order Management」権限セットを使用する。
    • 含まれている権限セットをコピーするか、「Order Management」権限セットライセンスを使用するカスタム権限セットを作成します。
    • コンソールアプリケーション権限とすべてのカスタム権限を各セットに追加します。
    • セットのいずれかを各 Order Management ユーザーに割り当てます。
  • 単一: 1 つの権限セットをすべての Order Management ユーザーに使用する。
    • 含まれている権限セットのいずれかをコピーするか、「Order Management」権限セットライセンスを使用するカスタム権限セットを作成します。
    • コンソールアプリケーション権限とすべてのカスタム権限をセットに追加します。
メモ

重要: 1 人のユーザーに「Order Management」権限セットライセンスを使用する権限セットを複数割り当てると、そのユーザーは複数の Order Management ライセンスを使用することになります。

データ保護とプライバシー

データ保護とプライバシーに関する規制によって、顧客の個人データのマスクまたは削除が要求される可能性があります。ただし、個人データが含まれる Order Management オブジェクトの多くの項目は通常の処理中は参照のみです。変更できるのはシステム管理者プロファイルまたは「有効化された注文の編集」権限を持つユーザーのみです。データ保護およびプライバシーの方針を設計するときは、必ずこの制限を考慮に入れてください。

コンソールアプリケーションへのアクセスを設定する

次に、Maria はコンソールアプリケーションへのアクセス権を権限セットに付与します。その手順は次のとおりです。

  1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「権限セット」と入力し、[権限セット] を選択します。
  2. [新規] をクリックして、新しい権限セットを作成します。(権限を既存のセットに追加するには、そのセットを選択します。)
    • 一意の表示ラベルを入力します: OM Console (OM コンソール)
    • この権限セットを使用する Order Management ライセンスを付与するには、[ライセンス] ドロップダウンリストから選択します。付与しない場合は、[--なし--] のままにしておきます。
    • [保存] をクリックします。
  3. [アプリケーション] セクションで、[割り当てられたアプリケーション] をクリックします。
    • [編集] をクリックします。
    • [Available Apps (選択可能なアプリケーション)] ボックスから、[Order Management (standard__OMConsole)] を選択し、[Add (追加)] をクリックします。
      Order Management の権限の設定。
    • [保存] をクリックします。
  4. 取引先レコードにアクセスする権限セットを設定します。
    • [権限セット概要] リンクをクリックします。
    • [アプリケーション] セクションで、[オブジェクト設定] をクリックします。
    • [取引先] を選択します。
    • [編集] をクリックします。
    • 個人取引先を使用して買い物客を表している場合、[取引先: レコードタイプの割り当て] セクションで、すべてのレコードタイプを選択します。
      取引先レコードにアクセスする権限セットを設定します。
    • 組織で取引先レコードの共有を制限する場合は、[オブジェクト権限] セクションで [すべて表示] チェックボックスを選択します。
  5. 取引先レコードで共有が制限されているかどうかを確認するには、[設定] から、[クイック検索] ボックスに「共有設定」と入力し、[共有設定] を選択します。
  6. 変更を保存します。

コンソールアプリケーションへのアクセスを許可する権限セットごとにこの手順を繰り返します。

項目レベルセキュリティを設定する

Maria は、システム管理者プロファイルに注文関連オブジェクトの特定の項目にアクセスするための権限を付与したいと考えています。これにより、システム管理者ユーザーは Order Management 機能にアクセスできるようになります。その手順は次のとおりです。

  1. 個人取引先を使用して個人の買い物客を表す場合、個人取引先が組織で有効になっていて設定済みであることを確認します。
  2. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「プロファイル」と入力し、[プロファイル] を選択します。
  3. プロファイルのリストで、[システム管理者] を選択します。
  4. [項目レベルセキュリティ] セクションまでスクロールします。それぞれの注文関連オブジェクトについて、オブジェクト別に [参照] アクセス権と [編集] アクセス権を設定します。
  5. [表示] をクリックします。
    • [編集] をクリックします。
    • 表の「参照アクセス権」列の項目ごとに、[参照アクセス権] を選択します。
    • 表の [Edit Access (編集アクセス権)] 列の項目ごとに、[Edit Access (編集アクセス権)] を選択します。
      それぞれの注文関連オブジェクトについて、オブジェクト別に [参照] アクセス権と [編集] アクセス権を設定します。
  6. [プロファイルに戻る] をクリックします。

詳細な設定については、『Salesforce Order Management 実装ガイド』を参照してください。

カスタム項目権限を設定する

Maria は、Order Management で使用するオブジェクトにカスタム項目を追加したいため、Order Management ユーザーがこの項目にアクセスできるようにする必要があります。アクセス権を付与する手順は次のとおりです。

  1. [設定] から、[クイック検索] ボックスに「権限セット」と入力し、[権限セット] を選択します。
  2. Order Management ユーザーのアクセスを制御する権限セットを選択します。
  3. [アプリケーション] セクションで、[オブジェクト設定] をクリックします。
    • カスタム項目があるオブジェクトを選択します。
    • [編集] をクリックします。
  4. [項目権限] セクションで、カスタム項目の [編集アクセス権] チェックボックスをオンにします。
  5. [保存] をクリックします。

複数の権限セットでカスタム項目へのアクセス権を付与するには、各権限セットでこの手順を繰り返します。

支払処理を設定する

支払の処理は、注文管理の重要な部分です。Order Management を有効にして支払の収集と返金の発行を実行するため、Maria は各注文の注文支払概要で支払活動を表示できるように、支払コンポーネントを統合します。

サードパーティの支払プロバイダー経由で支払方法の確認や返金の発行を行うことを意味する支払処理。

Salesforce Payments

支払と Order Management との統合を容易にするため、Maria は AppExchange から Salesforce Payments パッケージをインストールします。

支払ゲートウェイを手動で設定する

Salesforce Payments を使用すると、Maria は Stripe や PayPal など、開発者が手動で設定する支払いゲートウェイを追加することもできます。これにより、Order Management で支払を表示して管理できるようになります。ゲートウェイが設定されたら、支払アカウントと Stripe および PayPal 支払プロバイダーをリンクすることができます。開発者が行う一般的な手順は次のとおりです。

  1. Salesforce Apex コネクタフレームワークを使用して、支払ゲートウェイアダプタークラスを作成します。作業を開始するにあたって、こちらの参照クラスを参照してください。
    https://github.com/forcedotcom/Core-Payments-Reference-Gateway-Integration-Adapters
  2. 作成したアダプタークラスを参照する支払ゲートウェイプロバイダーレコードを作成します。
  3. [設定] で、ゲートウェイプロバイダーの認証情報とログイン情報を含む指定ログイン情報を定義します。アダプタークラスのコールアウト定義によって指定ログイン情報をコールします。
  4. 支払ゲートウェイプロバイダーレコードと指定ログイン情報をリンクするために、支払ゲートウェイレコードを作成します。

次のステップ

この単元では、Order Management へのユーザーと権限セットのアクセス、コンソールアプリケーションへのアクセス、項目レベルセキュリティ、カスタム項目の権限を設定しました。また、支払処理についても学びました。次は、フローを使用して Order Management 処理を定義する方法について学びます。

リソース

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