Insights Platform Data Integrity について
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Salesforce.org Insights Platform Data Integrity で取引先責任者データを常に最新で正確に保つ方法を説明する。
- 重複する取引先責任者、不正な住所、無効なメールや電話番号、亡くなった関係者についてデータを定期的にチェックするように Data Integrity を設定する方法を説明する。
資金調達の改善のためにデータをクリーンアップする
Salesforce は、非営利団体がその活動目的を推進する人々との関係を築くのに役立ちますが、データがクリーンで最新でなければ、関係者と連絡を取ることができません。
Salesforce.org Insights Platform Data Integrity (このバッジでは Data Integrity と呼びます) を使用すると、連絡先データを正確で完全に保ち、信頼性を維持することができます。レコード重複排除、メールと電話番号の検証、郵送先住所の標準化、住所を変更する支援者の住所の自動更新といった機能があります。
これらの機能は、オンラインキャンペーン、SMS メッセージ、ダイレクトメールなど、すべての資金調達活動で役立ちます。古い住所、無効なメール、重複する郵便物に予算が無駄に使われていないことを確信できます。さらに、クリーンなデータは、メッセージがタイムリーに適切な支持者に送信されるようにすることで、支援者の信頼を得て長期的な関係を築くのに役立ちます。
このモジュールでは、Data Integrity とそのしくみについて説明します。
Data Integrity 機能を最大限に活用する
Data Integrity には、データをクリーンに保つための便利なツールが多数含まれています。次のようなことができます。
- 同じ標準郵便形式と一致するように郵送先住所を自動的に標準化します。
- National Change of Address (NCOA: 米国の住所変更) データを使用して、転居や移転が反映されるように支援者の郵送先住所を自動的に更新します。郵便物を間違った住所に送って郵送料を無駄にすることがなくなります。(この機能を使用するには、NCOA プロバイダーライセンスが別途必要です。詳細は、「リソース」を参照してください。)
- データを修正するか、取引先責任者をメールや電話のリストから削除できるように、取引先責任者レコードの無効なメールアドレスや電話番号にフラグを付けます。
- 取引先責任者が亡くなっていないかどうかをチェックし、死亡日を記録します。
- 重複レコードを一括で特定し、結合してデジタルコミュニケーションとダイレクトメールの計画に役立てます。
Data Integrity は年間サブスクリプション料金を支払って使用できるプレミアム製品です。アクセス権を取得するには、Salesforce アカウントエグゼクティブにお問い合わせください。また、Data Integrity を使用するには、Salesforce 組織に Nonprofit Success Pack (NPSP) をインストールする必要があります。Data Integrity は、Nonprofit Cloud の統合ソリューションと互換性がありません。
レコードを更新するように Data Integrity を設定する
システム管理者が Salesforce 組織に Data Integrity をインストールしたら、アプリケーションランチャー () から [Data Integrity] を見つけて選択するとアクセスできます。
[使用開始] ページから開始します。このページは、Data Integrity のホームページとしても機能します。
このページから、次の重要な機能をスケジュールできます。支援者の住所が正確であることを確認するための NCOA の更新、適切な形式のレコードを保持するための住所標準化ジョブ、メールと電話番号を検証して取引先責任者が亡くなっているかどうかを確認するための連絡先標準化ジョブをスケジュールします。
各ジョブは、オンデマンドで実行することも、30 日、60 日、90 日ごとに自動的に実行されるようにスケジュールすることもできます。ジョブをもっと頻繁に実行する必要がありますか? スケジュールするジョブは何個でも設定できます。たとえば、30 日ごとに実行するジョブを毎月 1 日と 15 日にスケジュールできます。ジョブごとに、対象をすべての取引先責任者、特定のキャンペーンの取引先責任者、または取引先責任者のデフォルトの住所のみに設定できます。
スケジュールするジョブを設定したら、いつでも確認して編集できます。
さらに、住所標準化または NCOA 更新ジョブを実行した後に、結果のファイルを表示したりダウンロードしたりして、何が変更されたかを確認できます。
重複排除を管理するには、システム管理者がまず一致を示す条件の組み合わせ (同じ名、姓、メールなど) を決めるために、新しい一致ルールを有効化または作成します。Data Integrity と NPSP では標準一致ルールが提供されているため、これを開始点として使用てください。
システム管理者が一致ルールを設定したら、重複が検出された場合の処理方法を指定する重複ルールを設定できます。NPSP の場合と同様に、重複の可能性があるレコードをユーザーが保存できないようにしたり、重複するレコードを作成している可能性があるという警告を表示したりできます。
Data Integrity アプリケーションで重複ジョブを実行すると、[取引先責任者のマージ] タブで潜在的な重複を確認し、情報を 1 つのレコードにまとめることができます。
住所と連絡先の標準化、NCOA の更新、重複チェックと聞くと、たくさんの事前作業が必要なのではないかと思われるかもしれませんが、Salesforce システム管理者が設定するのにそれほどの手間はかからないはずです。設定後は、Data Integrity を使用してデータの正確性、完全性、信頼性を継続的に維持することができます。
リソース
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Salesforce ヘルプ: Data Integrity Documentation (Data Integrity のドキュメント)
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Salesforce ヘルプ: Prepare Your Data For Success (成功するためのデータの準備)
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Salesforce ヘルプ: Set up National Change of Address Provider (National Change of Address プロバイダーの設定)