Education Cloud による学生ジャーニーの変革

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Education Cloud によって学生ジャーニーを向上させられる方法を挙げる。
  • Education Cloud によってスタッフの生産性がどのように高まるかを説明する。
  • Salesforce モバイルアプリケーションによって効率が向上する例を挙げる。

Education Cloud 全般については説明しましたが、それらは学校にとって実際に何を意味するのでしょうか? Education Cloud はなぜそれほど強力なのでしょうか?

Education Cloud によってあらゆる規模の学校が強化された実例は数多くありますが、ここでは Education Cloud が架空の教育機関である Pleasant Trail 学区と Cloudy College にどのように役立つかを見ていきましょう。 

Pleasant Trail 学区

Pleasant Trail 学区は、中西部にある 25,000 人以上の生徒を抱える評判の良い教育機関です。熱意ある教師から面倒見の良い管理者まで、Pleasant Trail は常に生徒をあらゆることの中心に置いてきました。今日では、子供の関係、関心、個々のニーズを全体的に理解し、支援することがこれまで以上に大切になっています。

昨年、Pleasant Trail の学区長である Cynthia Lawrence は、学区の生徒の成功を促進する計画に取り組み始めました。特に、テストの成績、出席状況、生徒の行動の 3 つの主要領域に重点を置きました。テストのスコアや出席状況についてデータを見ることはありましたが、一貫性がなく追跡するのが困難で、停学などの行動に関して報告を受けることはめったにありませんでした。

幸い、Pleasant Trail 学区は Salesforce を活用した K-12 Architecture Kit の使用を開始したため、このすべての情報を 1 か所で追跡、管理し、アクション可能なインサイトを得られるようになりました。

事前設定されたページレイアウトを使用して、この学区の学校はすぐに使用を開始し、教師と管理スタッフに関連情報をどこにどのように入力するかをトレーニングすることができました。K-12 Architecture Kit には、Attendance (出席状況)、Test Scores (テストスコア)、Behavior (行動) の各オブジェクトが含まれているため、この 3 つを追跡するという学区長の計画を実装するのは簡単でした。

しばらくすると、学区長は生徒の 3 つの成功要因のそれぞれについてレポートを作成し、便利なダッシュボードにすべてを表示できるようになりました。

Pleasant Trail の学校では行動問題は少なく、テストのスコアは高かった一方で、出席率は想定よりも低くなっていました。出席率を上げるために、Pleasant Trail の学校では、出席率に関する報奨プログラムを考案しました。学期ごとに最も出席率が高かった生徒には、クラス内ピザパーティー、好きな本、そして輝くバッジが贈られました。さらに、Pleasant Trail の教師はリスクが高い生徒の保護者に連絡して計画を作成し、毎週メールで出席状況を報告したり、毎月電話で状況を確認するなどしました。すると、1 学期のうちに Pleasant Trail の出席状況は大幅に改善されました。

K-12 Architecture Kit を利用することで、Pleasant Trail 学区は、存在すら気付いていなかった問題に対処できたのです。チームはこの成功に基づいて、次に入学事務と登録資金調達と助成金管理コミュニケーションと家族エンゲージメントでも Salesforce を使用して効率向上を図ろうとしています。 

Cloudy College

Sarah Bullard は、大学のキャンパスに立てたことにわくわくしています。


Cloudy College は、米国北西部にある男女共学の私立文系大学です。アパレルショップチェーンを所有する人気のある実業家によって 1964 年に創立され、今秋学期は 3,800 人以上の在学生がいます。

数年前、デモグラフィックの変化に対応して Cloudy College はオンラインコースと夜間・週末コースの提供を開始しました。需要が高いこれらの新しいプログラムを作成したにもかかわらず、Cloudy College は学生数の目標を達成できませんでした。学生募集担当者は優秀な入学希望者を引き付ける際に不必要な障害に直面し、入学事務スタッフは古いシステムとサイロ化された情報のためにデータに関する問題に悩まされていました。

大学の IT チームは、学生募集と入学事務に関する目下の問題に対応し、ゆくゆくはキャンパス全体に拡大できるテクノロジソリューションが必要だと考え、Salesforce を選択しました。Salesforce を選択したのは、インサイトをアクションへと変えるためです。つまり、適性の高い学生を募集し、入学に関する賢明な判断を行い、すべての学生にパーソナライズされた必要なサポートを提供し、最終的にはこれらの入学希望者が Cloudy College の学生になるように支援することが目的です。 

学生募集と入学事務

Education Cloud for Recruitment & Admissions は、学校が学生を入学希望フェーズから入学まで支援するのに役立ちます。Education Cloud にはマーケティング、学生募集、入学事務、オンボーディングのためのツールがあります。


Cloudy College はコンサルティングパートナーと協力して、学生募集ソリューションをいくつかのフェーズに分けて実装することにしました。学校として Cloudy College は、戦略的なソーシャルキャンペーンやマーケティングキャンペーンによってブランド認知を確立し、入学希望者間のエンゲージメントを高めるニーズを優先すべきだと考えました。そこで、Salesforce と共に Marketing Cloud の Social Studio を実装して、どこでも学生とエンゲージし、大学についての対象を絞ったコミュニケーションを提供し、Web サイトやソーシャルメディアチャネルからの学生リードのキャプチャを自動化できるようにしました。

Salesforce をロールアウトする際に、プロジェクトチームは、キャンパスのさまざまな部署にいる組織の関係者が集まる Salesforce センターオブエクセレンスも作成しました。このグループは、まず大学での Salesforce の使用について明確なビジョンを文書化しました。継続中の実装について明確な基準を制定してから、機能や機能強化に対する要求の実現に優先順位をつける定期的なプロセスを設定しました。

Cloudy College の学生募集ソリューションの第 2 部では、Salesforce のマーケティングオートメーションツールである Pardot の使用を開始して、学生募集担当がデータ主導のキャンペーンを作成して適格な入学希望者でパイプラインを満たし、自動のスコアリングとグレーディングによって最適な入学希望者に対象を絞り、最終的には学生募集担当の生産性を高めて学生数を増やすことを目指しました。また、Cloudy College は App Cloud を使用してモバイルデバイス向けのカスタム学生募集アプリケーションも開発し、学生募集担当が外出先やイベントでも効果的に作業できるようにしました。

この学生募集データがすべて Education Cloud に統合されていることで、IT チームが、出願することを決めた学生にシームレスなモバイル対応エクスペリエンスを提供しやすくなりました。IT チーム は Community Cloud を実装し、没入型の学生コミュニティを作成しました。このコミュニティでは、入学希望者が願書の更新や提出を行ったり、リアルタイムのチャットサポートを受けたり、学生アンバサダーとつながったりすることができます。

そして、データが Salesforce に統合されるようになったため、Cloudy College のスタッフは Salesforce Einstein 人工知能 (AI) ツールを活用して、それまでは数週間もかかって調べていたデータに関する質問の答えをすぐにリアルタイムで得ることができます。Einstein はエンゲージメントを促進する超強力な機能で、学生募集チームは、出願、登録を行う可能性が特に高い学生に集中的に取り組み、リアルタイムの学生データを手元に置いてやりとりを行うことができます。

学生エクスペリエンス

Education Cloud for Student Experience は、学生エンゲージメント、ワンストップサービス、アドバイジング、キャリアサービスのためのツールによって、エンゲージメントから成果まで、学生ジャーニーを支援します。
コネクテッドキャンパスのロードマップのフェーズ 1 を正常に稼働開始した後に、Cloudy College は、より生徒中心の組織へと変革するジャーニーの次の優先事項は学生サービスだと考えました。Salesforce Student Experience には、学生エンゲージメントを最大化し、サービスを合理化し、統合型アドバイジングを提供し、キャリアにアクセスしやすくするために必要なツールが含まれているため、学校は学生の維持を促進し、卒業率を高めることができます。

この最初の実装フェーズで IT チームは、コンサルティングパートナーと緊密に協力し、カスタマーサービスおよびサポート製品である Salesforce Service Cloud を既存の Community Cloud 実装に統合して、ワンストップ学生サービスセンターを作成しました。

Sarah は、業務を円滑に進めるために統合大学システムを使用しています。
変化し続ける学生サクセスチームは、Service Cloud を使用してケースコンソールと内部知識ベースにアクセスすることによって、学生からの問い合わせにすばやく一貫して対応し、アクションを実行できるようになりました。また、学生とのすべてのやりとりをドキュメント化し、データを分析して、プログラムの継続的な改善を示すトレンドを把握できるようになりました。Cloudy の学生は、最初の出願から卒業まで、任意のデバイスからアクセスできる 1 つの場所で、質問への答えを得たり、予約をスケジュールしたり、食事プランのサブスクリプションを変更したりといった多くのことを実行できます。

Cloudy College のプロジェクトチームは、Education Cloud を使用して学生の成功のためにできることはまだまだあると感じていて、現在はアドバイジングのニーズに対するソリューションとして Salesforce Advisor Link を評価しています。

アドバンスメント (寄付募集活動) と同窓生エンゲージメント

Education Cloud は、エンゲージメント、資金調達、分析、運営 & サービスのツールによってアドバンスメントの取り組みをサポートします。
Cloudy College の学部長は、キャンパスのコネクテッドキャンパスビジョンに深く傾倒しており、各部署は連携してそのビジョンを段階的に実現しようとしています。Salesforce は簡単に拡張できるため、大学は長期的にシステムの構築に投資できます。次の実装フェーズにはアドバンスメント部門が関与する必要がありますが、この部門は乗り気ではありません。スタッフは、10 年以上使用してきた現在のシステムから移行することに不安を感じています。

アドバンスメント担当副学長は最近、最も成功している大口支援責任者の Rachel Noble を Cloudy College Salesforce センターオブエクセレンスチームの一員として推薦しました。彼女は、Salesforce と EDA が、確約から支払までの支援サイクルを管理し、移行管理を促進し、パイプラインを構築し、支援者リレーションを強化するためにどのように役立つかを直接見ることになります。Rachel は特に、外出先でも同窓生とつながり、それらのエンゲージメントを追跡し、結果をライブで確認できることを喜んでいます。

同窓生リレーション・エンゲージメントのスタッフは、Cloudy College の IT リーダーと緊密に協力して、現在の課題と要件を定義します。最大の課題の 1 つは、学生が卒業した後に連絡を取り続けることです。そのため、Cloudy の IT チームは、Marketing Cloud の使用を拡張して Salesforce Platform (一元化された情報源) から学生と同窓生のデータにアクセスし、ソーシャル、メール、テキストなどの複数のチャネルで同窓生のエンゲージメントジャーニーを作成できるようにすることを考えています。

また、Community Cloud 実装を拡張して同窓生ポータルを作成し、同窓生が連絡先情報の更新、自分の支援の追跡、イベントへの登録、他の同窓生とのコミュニケーション、現在の学生のキャリア開発の支援などを行えるようにすることも検討しています。

Cloudy College は比較的小規模な大学ですが、Education Cloud を実装したことで、大きなビジョンを実現しつつあり、より大きな学校とも競争できるようになりました。次の単元では、Salesforce.org と連携することによる他にはない利点についてもう少し説明します。

リソース