Skip to main content

ユーザーへの Salesforce アプリケーションのロールアウト

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Salesforce1 の採用を促進してユーザーのフィードバックを収集する。
  • 結果を測定して社内向けに要約する。
  • モバイルの実装を進化させるために役立つプロセスを確立する。

稼働を開始する前に

おめでとうございます! 戦略と計画の甲斐あって、ついにスイッチを入れて Salesforce アプリケーションをモバイルユーザーにロールアウトする準備ができました。でも慌てないでください。稼働を開始する前にすべきことのいくつかを次に示します。

  • 移行してからテストする。モバイルのカスタマイズを Sandbox から本番環境に移行した場合、すべてもう一度テストして Salesforce アプリケーションが期待どおりに動作することを確認します。
  • アクセスを制御する。デフォルトでは、すべてのユーザーには Salesforce アプリケーションへのアクセス権があります。段階的なロールアウトを行う場合は、ロールアウトのこのフェーズでモバイルアプリケーションを使用できる従業員を定義します。詳細については、「Salesforce モバイルアプリケーションのアクセスおよびセキュリティの制御」ヘルプガイドを参照してください。
  • ベースラインを収集する。会社が成功を定義するために使用している総計値の分析スナップショットを取得します。そのデータをビジネスへのロールアウトの影響を測定するためのベースラインとして使用できます。
  • Chatter を使用する。ユーザーがモバイルアプリケーションについて質問してトレーニング資料にアクセスできる、全社公開 Chatter グループを作成します。スーパーユーザーに協力を仰ぎ、グループに投稿される大量の質問に備えられるようにします。

それでは、やっとスイッチを入れるときが来ました。これはあなたにお任せします。準備はよろしいですか? どうぞ!

成果を堪能する

これまでの成果を堪能しましょう。Salesforce システム管理者は懸命に働いています。組織へのモバイルのロールアウトは立派な業績です。自分をほめてあげましょう。マッサージを受け、デザートとして好きなだけアイスを食べてください。あなたにはそれだけの価値があります。

ユーザーのモチベーションを高める

ちょっとしたお祝いをお楽しみいただけたでしょうか? それでは、またシステム管理者スーパーヒーローに戻りましょう。(マントをどこに置いたか覚えてますよね?)。

以前に社内外問わず商品の稼働開始に関与したことがある場合、このシナリオはお馴染みかと思います。稼働開始イベント中は、ログイン数と活動数が大幅に増えます。やりました! ただし残念ながら、イベントが終了すると利用は減少。します。

慌てる必要はありません。これは自然な成り行きです。そこで、ユーザーのモチベーションを高めてモバイルアプリケーションに戻らせるためにできることがあります。

その目的に向けて、Salesforce アプリケーションの採用を促進するために役立ついくつかのアイデアを集めました。

  • 役立つコンテンツを作成する。稼働開始後、Salesforce アプリケーションで時間を節約できる機能を宣伝する 1 分程度の短い画面キャプチャ動画を継続的にリリースします。
  • マーケティングを続ける。モバイルユーザーは、Salesforce アプリケーションがどのように役立ったか話し始めるでしょう。それらのモバイルの成功ストーリーを実際のユーザーの写真と共に Chatter で共有します。従業員はリーダーを見習うため、何人かの役員からアプリケーションを推薦してもらいます。
  • 組織全体での注目度を高める。ユーザーは自分の写真を喜んで撮るため、あなたがユーザーの写真を撮る必要はありません。今は自撮りの時代ですから。Chatter でいいね! が最も多いユーザーに賞品を提供するコンテストを開催し、モバイルユーザーにアプリケーションを使用して自分の写真を投稿するように促します。これはユーザーが目立つチャンスを与えるだけでなく、モバイルアプリケーションの噂を広めることもできます。
  • ゲームにする。ログインレポートを実行してユーザー間の友好的な競争を駆り立て、モバイルログイン数が最も多いユーザーに素晴らしい賞品を分け与えます。コンテストランキング用のダッシュボードを作成します。
  • 販売をインセンティブとして使用する。Salesforce アプリケーションを営業チームにロールアウトした場合、現在の販売コンテストまたは販売イニシアチブを使用してモバイル採用を促進できます。営業担当の目標に対する実績を表示するダッシュボードを作成すれば、営業担当は Salesforce アプリケーションでそのダッシュボードを確認するモチベーションが高まります。

モバイルの成功のストーリーに関する Chatter 投稿のスクリーンショット

フィードバックを収集する

Salesforce アプリケーションの稼働を開始したら、全体的な満足度や不満な点についてのフィードバックを収集することが重要です。ユーザーに耳を傾けることを最優先します。フィードバックが問題のすばやい解決策につながる環境を作れば、モバイルの採用が増加する可能性が高くなります。四半期ごとに、従業員からのフィードバックのいくつかに対応する「みなさんの要望に応えます」プログラムの導入を検討しましょう。

ユーザーからのフィードバックを集めるためのアイデアとして次のようなものがあります。

  • Chatter を使用する。モバイルロールアウトをサポートするために作成した Chatter グループを使用します。従業員がそこでアイデアや提案を投稿できます。
  • 簡単にする。ユーザーが Salesforce アプリケーションから直接入力できるようにします。標準のケースオブジェクトを使用するか、モバイルフィードバックカスタムオブジェクト、クイックアクション、または Visualforce ページなどの独自のソリューションを実装できます。
  • 複数のフィードバック方法を用意する。調査メールを送信したり、オープンフォーラムを主催したり、簡単な Chatter アンケートを実施したりします。
  • 接触を持ち続ける。スーパーユーザーと定期的に会い、現場の貴重な見識を得ます。

また、新入社員向けのトレーニングプログラムを更新することも忘れないでください。Salesforce アプリケーションを既存の Salesforce 新人研修活動に組み込みます。

採用とビジネスへの影響を測定する

ロールアウト戦略を計画したときに、担当役員や関係者と協力して、成功基準を設定しました。Salesforce アプリケーションはもうロールアウトされたので、総計値を確認し、その正確な測定方法を決定しましょう。

総計値に従業員の満足度が含まれている場合、これまでに説明してきた調査、フォーラム、アンケートなどの方法でデータを収集できます。それ以外の総計値については、結果を追跡するレポートとダッシュボードを作成します。レポート作成スナップショットを取得し、毎月のデータを比較して総計値が増加しているかどうか確認します。

エグゼクティブサマリーを提出する

担当役員は、当初からずっとプロジェクトを応援していました。ここで、担当役員向けに、プロジェクト全体の状況と報告できる結果についてのサマリーを作成しましょう。担当役員がプロジェクトのために割り当てたリソースの投資回収率 (ROI) を示すために使用できるサウンドバイトを含めます。

エグゼクティブサマリーのサンプルの図

エグゼクティブサマリーを作成する場合は、次のベストプラクティスに従ってください。

  • 最大 1 ~ 2 ページにまとめる。
  • 総計値と結果を示す。
  • 注目すべきエピソードがあれば挙げる。
  • 学んだ教訓を報告する。
  • 予定されている次のステップに言及する。

勢いを維持する

やりましたね! モバイルの稼働を成功させ、あなたはユーザーにとっての救世主となり、関係者の期待を遥かに上回る結果を出すことができました。ただし、これで終わりではありません。

必ずモバイルの使用事例と機能強化のバックログを優先し、できるだけ頻繁にバックログを確認して他にユーザーにロールアウトできるモバイル機能はないか確認します。また、Salesforce アプリケーションリリースの最新情報を把握し、実装できるすべての画期的な新機能を確認します。

モバイルジャーニーで次の大きなステップに進む準備ができたら、Trailhead の「モバイル戦略開発」モジュールを参照してください。モバイルの目標を確立し、それを実現するための計画を立てる方法について説明します。そしてもちろん、Salesforce プラットフォームはモバイルのビジョンを実行するお手伝いをします。

でも、これはまだ先の話です。将来の検討事項としておきましょう。今はただリラックスして、モバイルの素晴らしいロールアウトの成果を堪能してください。

リソース

Salesforce ヘルプで Trailhead のフィードバックを共有してください。

Trailhead についての感想をお聞かせください。[Salesforce ヘルプ] サイトから新しいフィードバックフォームにいつでもアクセスできるようになりました。

詳細はこちら フィードバックの共有に進む