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モバイルのエキスパートとエバンジェリストになる

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Salesforce モバイルアプリケーションについて学習するためのリソースにアクセスする。
  • 効果的なモバイルロールアウトチームを編成する。
  • 社内向けに Salesforce アプリケーションのデモを実施する。
  • 役員に Salesforce アプリケーションをアピールする。

信頼されるモバイルアドバイザーとしての新しいロール

あなたはモバイルに対応できる人として大変身を遂げました。モバイルマインドセットと使用事例に関する多数のアイデアを持つようになりました。これでロールアウトプロセスの次のフェーズである、学習とエバンジャライズに進む準備が整いました。

このフェーズでは、Salesforce アプリケーションについて見つけることができるすべての情報を吸収し、実際にアプリケーションでいろいろ試してみます。モバイルのエキスパートになったら、今度は要員を呼び集めます。会社で噂を広め、あなたのモバイルイニシアチブへの支持を得ます。結局のところ、モバイルの稼働開始をできるだけ成功させるには何らかの支援が必要になります。

Salesforce アプリケーションについての学習

確実にわかっていることを 1 つ挙げるとすれば、Trailblazer は学習することが大好きだということです。朗報です。ここで最初にやるべきことは、モバイルの知識を頭に詰め込むことです。持ち前の知識欲を存分に発揮しましょう! Salesforce アプリケーションの利用を開始するための 2 つのリソースを次に示します。

関係者と担当役員を選定する

Salesforce アプリケーションをさらに使いこなせるようになったら、社内の人とその知識を共有したいですね。誰と共有しましょうか?

どんな Salesforce プロジェクトでも、ロールアウトに必要なのはチームです。そして、最初からチームメンバーに関与してもらうのがベストです。すべての部署から主要な関係者を選定し、Salesforce を担当する役員をリーダーとする運営チームを構成します。

一般的な立ち上げチームのメンバーの図

これは重要なステップです。すでにモバイルアプリケーションのロールアウトを実施することを決めているか、まだ評価中であるかに関わらず、成功するためのリソースと協力を確保するためには、役員からの支持が必要です。さらに、プロジェクトチームには、社内全体から適切な人材が参加している必要があります。そうすることにより、すべての部署のニーズが満たされます。

チームの構成にあたり、会社の規模によっては 1 人が複数の役割を果たさなくてはならない場合もあります。

スーパーユーザーを選定する

スーパーユーザーとは、実装のビジョンと価値を理解し、実装された内容の最適化と改善を支援し、Salesforce の導入について他のユーザーを支援することに熱心な従業員のことです。これらの支援者は多くの場合同僚の質問に答えてサポートを提供するため、口コミで広めて Salesforce1 の採用を促進するために役立つ、現場でのエバンジェリストとなり得ます。そして、Salesforce アプリケーションのロールアウトを行うときには、スーパーユーザーがプロジェクトの成功の大きな力となります。

ユーザーの質問に答えているスーパーユーザーのスクリーンショット

担当役員や関係者と協力し、モバイルスーパーユーザーのグループを特定します。スーパーユーザーに先行トレーニングの機会を提供することによって、ロールアウトへの関与を促します。マーケティングおよびコミュニケーション計画についてのフィードバックを求め、トレーニング講師養成方式によって、ユーザーのトレーニングの支援をスーパーユーザーに依頼することを検討します。

Salesforce アプリケーションに関する社内の指導

立ち上げチームの選定は完了しましたが、ロールアウトの計画を開始する前に Salesforce アプリケーションについて学んだことを共有して、モバイルのビジョンをチームメンバーに説明する必要があります。(ロールアウトの計画についての詳細は後の単元で説明しますので、ご心配なく)。

担当役員や関係者に Salesforce アプリケーションがいかに素晴らしいかを説明するときに聞かれる最も重要な質問の 1 つに、「モバイルアプリケーションはチームにとってどのように役立つのか?」があります。

これまで集めたすべての有益な使用事例を思い出してください。これらは、アプリケーションの利点を売り込んでモバイルイニシアチブの支持を得るための秘策となります。役立つ使用事例を強調するプレゼンテーションスライドを作成しましょう。各使用事例で、Salesforce アプリケーションがどのようにユーザーにとって役立ち、ビジネス価値をもたらすかを強調します。チームに向けてはプレゼンテーションだけではなく、デモを実施することも検討してください。

Salesforce アプリケーションのデモの方法

Salesforce アプリケーションについてチームの指導を行う最良の方法は、デモを行うことです。標準設定のままでアプリケーションのデモを行うこともできますが、特定の使用事例を反映するように少し時間をかけてアプリケーションをカスタマイズすれば説得力が増します。カスタマイズの詳細については次の単元で説明します。ここでは、デモを行うためのベストプラクティスをいくつか見てみましょう。

ベストプラクティス

ヒント

デモデータを含める

紹介するすべての機能と使用事例用のサンプルレコードを作成します。

アプリケーションを紹介するときにユーザーのストーリーを使用する

デモを盛り上げるために、実例をストーリーとして使用します。たとえば、実際のユーザーの写真をユーザープロファイルに追加してみましょう。

すべてを事前にテストする

追加したカスタマイズを見せる予定であれば、必ず事前にテストします。

質問に備える

Salesforce モバイルアプリケーションと Salesforce フルサイトにはいくつかの違いがあります。考えられる機能の差異を認識し、チームメンバーから質問されたときに回避策を提案できるようにします。

練習あるのみ

事前にデモのリハーサルを行うことで、準備が整っていることを確認し、機能のデモを行う流れを練習します。

デモを録画する

デモを記録すれば、直接出席できなかった人も簡単に共有できます。また、記録した内容は、後々のトレーニング資料として非常に役立ちます。

携帯電話で Salesforce アプリケーションを操作する場合、会議室や Web 会議でその小さな画面を共有するにはどうすればよいでしょうか? 幸いにも、デバイスエミュレーターを使用してコンピューターからモバイルアプリケーションのデモを行うことができます。エミュレーターについては、次の単元でさらに詳しく説明します。

役員に Salesforce アプリケーションをアピールする

もちろん、デモだけでは不十分です。モバイルロールアウトの賛同を得るには、必然的に重要なチームメンバーである担当役員へのセールストークが必要です。役員からの支持はモバイルロールアウトを成功させるための重大な要素であるため、Salesforce アプリケーションのビジョンを売り込み、モバイルイニシアチブを支援するように役員を説得する必要があります。

でも正直なところ、役員はやや怖いですよね。少し気後れする場合は、次のアドバイスを参考にしてください。

  • 1 人で行かない。ビジョンを理解し、ユーザーがモバイルから得られる利点についての主張を後押しするマネージャーを連れていきます。
  • 簡潔にまとめる。役員は忙しいため、興味を引く内容に早目に触れます。長い前置きは避け、すぐに利点、使用事例、デモについて話します。
  • ビジネス価値に重点を置く。使用事例を説明するときに、ビジネスの成長、既存の顧客の維持、顧客満足度の向上、競合他社に対する勝利など、役員が関心を持つ内容を盛り込みます。Salesforce アプリケーションは、ユーザーの生産性をどのように高めるでしょうか? 会社の売上を増加させて迅速に販売するためにどのように役立つでしょうか?

プロセスを再検討する

関係者や役員に Salesforce アプリケーションの利点を説明するときに、このような質問を受けることがあるでしょう。「いいですね。でも、これはできますか? あれはどうなりますか? それはできますか?」

このような質問からわかるのは、チームメンバーが、さまざまなプロセスがモバイルアプリケーションでどのように機能するかを考えているということです。もちろん良いことなのですが、ときには、次のステップとしてプロセスを再検討し、改善した方がよい場合もあります。つまり、「いつものやり方」が今後も必ずしも最適な方法であるとは限らないのです。

モバイルの場合はこれが特に顕著で、同僚にモバイルマインドセットを持たせるための努力が必要な場合があります。信頼されるアドバイザーとしてできることは、プロセスを変更して Salesforce アプリケーションを採用することが、ユーザーの生産性の向上につながるのだと気付かせることです。

それにはどうすればよいでしょうか? 言うは易く行うは難しですが、より多くの質問をすることから始めましょう。プロセスはどのようにしてステップごとに分割できるでしょうか? どのステップがモバイルデバイスで完了するのに適しているでしょうか?

次の例を見てみましょう。たとえば、あなたが Sales Cloud ユーザーで、営業担当は案件承認を申請する必要があるとします。現在は数十個のステップが含まれる複雑な承認ウィザードを完了する必要があります。これはマイクロモーメントとは言えません。それでは、承認プロセスを開始するために何が必要か考えてみましょう。営業担当は最低限、何をしなくてはいけないでしょうか?

Salesforce1 での商談の更新のスクリーンショット

この例で示すように、プロセスを開始するには、承認キュー内の最初の承認者にメールを送信することがおそらく最低限必要でしょう。オフィスに戻った後に、営業担当は更新の残りを完了します。バックエンドでは、営業担当が Salesforce アプリケーションから商談を更新したときに承認メールをトリガーするカスタムアクションを設定します。

まさにうってつけです。携帯電話からでは面倒なプロセスのステップを分割したおかげで、営業担当が時間を節約して商談を迅速に成立できるようになりました。

運営チームを編成してモバイルロールアウトの支持を集めることができたため、次は会社のニーズに合わせて Salesforce アプリケーションをカスタマイズしましょう。

リソース

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